【アンサー】
そもそもハンドボールとは何だ、誰がつくった?
前半後半の時間は何分だ?何人でやるんだ?
コートの仕組みはどうなってるんだ?
由香先輩に彼氏はいるのか?
拓也「安心したまえ丘山くん。」
丘山「えっ!?彼氏いないんですか!」
拓也「えっーと、僕に彼氏はいない。でも丘山くんの気持ちには答えれないなぁ、これでも思ってる女がいるんだ。すまない。」
丘山「いやっ、間違えて反応してしまったので、今のは聞かなかった事に、」
どんだけ、真っ直ぐに答えてくれるんだよ、ここのキャプテンは。
ただ者ではないような気がしてきたぞ。
あまり関わりたくはないが。
拓也「安心したまえ丘山くん。いきなりコートに立てなんて言わないよ。まずは見ててくれ。マネージャーの由香が僕になりかわっていろいろと説明してくれるから。」
丘山「正直今日は終わるまで見学という形でも構いませんが。」
拓也「謙虚だね、丘山くんは。きっと優しい子なんだろう。気は使わなくても大丈夫。僕は受け止めるよ。それとも由香に説明されるのが嫌なのか?それは、残念だ。止めるかい?」
丘山「いえ、由香先輩の説明がないとダメです。むしろ由香先輩じゃないとダメです。」
拓也「なら良かった。由香ぁ!あとは宜しく。」
こ、ここにきて、思わぬどんでん返しだ。
由香先輩と二人の世界なんて、キャプテン、ナイスアシストですよ。
よくわからないふりして、ここは甘えまくってやろうではないか。
由香「よしっ!私の出番ね、わかたしがチョー解りやすく解説してあげるからね!樹もしっかり聞くように。」
樹「いぇっさ!」
丘山「何か声が聞こえた!何だ風の音か。」
いっ樹っ、何でここまで俺と由香先輩の邪魔をするんだ。
樹「丘山、ケンカ売ってるの?買うよぉ~!」
丘山「何だ、隙間風だと思ったら樹じゃないか。はははっ!」
樹「はははっじゃないっつーの!」
由香「本当に仲がいいのねお二人さんは。それじゃ、二人とも座って。
まず、ゲーム人数はゴールキーパーが1人、コートプレーヤーが6人の計7人で試合を行う。
コートは縦40m横20m。
ゴールは高さ2m幅3m。
ゲーム時間は前半30分、後半30分でハーフタイムは10分。ここまでは解るわね。」
樹「わかりまーす!」
丘山「素敵です。」
樹「何よ、素敵ですって。」
丘山「説明が解りやすくて素敵なんだよ。」
由香「良かった。それじゃ、あとのルールについては試合を見ながら説明した方が早いわね。そろそろ始まるみたいだし。」
拓也「よっしゃ、皆気合い入れて行こう。いつも言っているが先輩後輩の気遣いは試合じゃ何の足にもならん、1人1人がみんなを平等に信頼する力が重要だ。遠慮は無用。」
チームメイト「はいっ!」
拓也「俺達が汗を流して探しているものが見えるか!」
チームメイト「はいっ!!」
拓也「いいか!同志たちよ!俺達の答えはいつだって!」
チームメイト「ここにあるっ!!」
ビーーー!
全員の掛け声と共に試合開始のブザーが鳴り響いた。
不覚にもなんか、鳥肌が立ってしまった。
このハンドボールに本当に皆、青春を捧げている。
そんな気がして、俺は本の少し、羨ましくなっていた。