No.3 愛妻?弁当
ご飯を食べて、近くの銭湯に行って、二人仲良く布団を並べた。
「神楽はさ、今のとこに就職すんの?」
「ん〜。分かんないけど、多分しない」
「え?アタシてっきり就職すんだと思ってたわ」
「だって振られたら同じ職場ってツラいよ」
「確かにね〜。でも、このまま押してけばイケんじゃね?なんせアタシら無敵のJKだし」
若さで勝負って事か…。
「JKどころか中坊扱いっすけどね」
「…だろうね」
ちょっと!!そこは違うよって言ってよ(泣)
髪も頑張って伸ばしてんだから!!
「こうさ、なんかアクション起こした方がいいよ」
アクション?
「そうだな〜。まずは弁当渡す時に必ず指が触れ合うようにするとか?」
ギャー!!
「それキモくね?」
「なんかで男はドキッとするって書いてあったよ」
へ、へ〜。
「あとは毎回、明日の弁当なにがイイか聞くとか?」
「ええ!?毎日作るの確定?」
「当たり前だろ?まずは胃袋を掴めって言うからな!!」
「食費がかさむわ〜(泣)」
「そこは先行投資だ!!うまくいけばデートの度に旨いもん食わせてもらえる!!」
そ、そか!!
「気分が乗れば誕生日じゃなくてもプレゼント買ってもらえるしな!!」
わ、わ〜い!!
「洗剤とか買ってもらえば雑費も浮くな!!」
「だろ?」
て、話があらぬ方へ〜!!
「ま、まぁ。とりあえず今を楽しめ!!恋愛って付き合う前が一番楽しかったりするからな〜」
「うん、頑張る!!」
「おう!!そうとう頑張んないと、今はまだガキンチョ扱いで恋愛対象にもなってないからな!!」
ぐふっ!!
こ、言葉のナイフしまって!!なっちゃん(泣)
さて、問題です。
お弁当いつ渡そうか?
仕事場では よく顔を会わせるけど、休憩カブること滅多にないんだよね。
しかも指先タッチもやらなきゃいかんし難易度高いわ〜(泣)
ぐるぐる考えながらカレーを温めていると、新垣さんの方から歩み寄ってきた。
「神楽、今日のメニューなに?」
「バンバンジーと八宝菜です」
「おお!!」
よ、喜んでいる…。
「お前も季節の変わり種弁当、楽しみにしとけよ?」
足取り軽く去っていく新垣さん。
わ、わ〜(泣)
なんか知らんが楽しみにしててくれたんだな〜。
忘れられてたら どうしようとか思ってたからホッとしたわ〜。
夏樹!!第一関門 突破よ〜!!
そして何気に休憩時間も合わせてくれて、一緒に食べることになった!!
まじか!!
新垣さんから季節の変わり種弁当を受け取る。
そして、ミッション開始!!
さりげなく指先タッチ…
「いてっ!!」
え!?
「爪ん中にお前の爪が刺さったじゃね〜か!!ちゃんと切っとけ!!」
ひええ!!
まさかのジャストミ〜ト〜(泣)
でも、ほんのちょびっと長いだけですぜ?アニキ〜(泣)
「お前は人の口に入るものを作ってるんだぞ?そこに正社員もバイトも関係ない!!プロ意識をもて!!」
「は、はい!!」
「よし!!んじゃあ食うぞ〜」
「は、はい!!」
そして、やっぱり嬉しそうに弁当を広げる新垣さん。
八宝菜を一口食べるとニカッと笑った。
「やっぱ、お前の味付け好きだわ!!」
きゃー!!きゃー!!
「ま、まじっすか!?」
「おう!!しいて言うなら、もう少し辛いとイイな!!俺、辛党」
「分かりました〜!!じゃあ明日は何がいいですか?」
あ、自然な形で言えたぞ!?やったぁ!!
「キンピラだな。メインは魚がイイな。焼き魚!!」
「分かりました〜」
キンピラ目一杯辛くしてやろう!!
真っ赤になるくらい!!
「まて!!限度を考えろよ?」
あら?また心の声を読まれちゃったわ〜。




