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限界  作者: のんびり桃
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プロローグ

限界はどこか。


『もう、限界だ。 もう、無理だ。』


そう思ったことはどれだけあっただろう。 数え切れないぐらいあったはずだ。


なのに、人間の生きる力とは、想像にも及ばないほど強靭なのだろう。


私は、現に、その幾度となく訪れた『限界』から抜け出し、こうして呼吸している。


物事を、飽きずに考えて、今日も生きている。



そして、また、思う。


『今度こそ、もう限界だ。』


そんなことを。



破壊されていく。


心が、軋むような、鈍い音をたてて、壊れていくのがわかる。


表現もできないような音をたてて。


計れないような速度で。



それでも、時は刻まれていく。


そして、当たり前のように、陽は昇り、また沈む。 正確に、規則的に毎日。



これから、私はどこへ向かって行くんだろう。

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