表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/18

トリップにおかしな事件はつきものだ

さて、この街について一時間ほど商店を見て回り満足した俺は宿屋に向かった。

正直店にはろくなものがなかったのは完全に余談であるが。

それはさて置き宿屋、一泊食事付きで100Sと言われ何も考えずにその額を支払った。

100Sだから月々の収入の50分の一、日本円換算で創づき30万が平均だった場合およそ6000円程度になる。

セカンドワールドの影響でほとんどなくなってしまったラブなホテルよりも安い値段だ。

ちなみに金はまとまった額をポケットに突っ込んである、こちらの金は全て紙幣だからこういう時は楽でいい。

金貨や銀貨?遺跡に財宝扱いで設置されてるけどぶっちゃけトレジャーハントよりモンスターをハントしたほうが儲かる。


話はそれたが、そんなこんなで部屋に荷物を置いて夕食にありつける、そう思った時だった。

すっかり忘れていた、トリップ三大イベントの一つ、酔っ払いに絡まれるというあれを。

実を言うとこのイベントはゲーム時代から存在した。

セカンドワールドには二種類のモードとたぎに渡るスタイルがある。

片方はご存知ゲームモード、もう一つはワールドモードで買い物やら仕事やら学業やらをこなす場だ。

そんなセカンドワールドの中で気分だけ酔うことができる、その弊害が気が大きくなって乱闘騒ぎを起こすというもの、現実を再現しすぎたのである。

これがワールドモードでの酔っぱらいイベント、つまり人為的なもの。

もう一つがゲームモードないのプログラムによるイベント。

補足は特になく酔っ払ったNPCに絡まれるだけ、俺が最も苦手としていたイベントだ。

理由は……すぐにわかるだろう。


ひとまず俺は今酔っ払いに絡まれているわけだ。


「お~い兄ちゃん聞いてんのかよ」


「ハイハイ聞いてますよ」


「そうか?それでよぅ、俺の娘がパパのパンツは自分で洗ってなんて言っててよぅ」


お分かりいただけたであろうか、見ての通り絡まれているのである。

酔っぱらいイベントの八割は[こういった]絡みかたになる。

違う場合はあるにはあるが高レベルプレイヤーに力技で絡んでくる酔っ払いはいないので俺は問題ないわけだ、いや訂正しよう。

問題なかったんだ、ゲーム時代は。

今はゲームじゃない、つまりそういう酔っぱらいに今後絡まれる可能性がある、気をつけなければな……。


「おい兄ちゃん聞いてんのかよ」


その前にこの酔っぱらいをどうにかしないとな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ