表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/18

プロローグ

「おめでとう、君はほかの人では到達できないところまで上り詰めました。その後褒美をあげましょう」


いきなり現れた男……ゲームマスターが俺にそう語りかけてきた。

ゲームマスター、通称GMとは主に製作者並びにスタッフがNPCやFAQなどでは解決しきれない問題の対処、バグの早期発見、その他マナー違反などの対処などのために特殊なアバターを用いてプレイヤーを見張りつつ時に手助けしてくれる存在だ。

俺はこの時死亡数カンストで何か特別な称号でももらえるのかな、などと軽く考えていた。

甘かった。


「君にはこの世界で暮らす権利とアバターの持つ能力をあげよう」


その時は全く意味がわからなかった。

しかしGMはそんなことはお構いなしに俺に手を向け……気がついたらGMは消えていた。

そして違和感を感じた、今装備している質のいい服の感覚がある。

地面に立っている感覚、体重を支えている重量感がある。

日差しの熱、風が頬を撫でるこそばゆさ、頬を抓る痛み……全て先程までとは別物だ。

正確に言うと《セカンドワールド》で痛みを感じることはできるがそれ以外の感覚はほとんど無いに等しい。

互換こそ発揮されるが、触覚に関しては痛みと快感以外は基本的に反映されない。

というのも流石にPCの負荷がひどいらしい……と噂されている。

しかし今ならわかる、このトリップが本物だと実感させるために機能を抑えていたのだと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ