十七雨 「越えた先」
"グワン... グワン.... グワン.... グワン.....ッ
カシャ
「┈┈┈…となると、今投資するべきは、"会社"では無く、
"個人"と言う事になってくるのか....?」
ゴルフコース。
「・・・ああ、大抵の奴らはネットの企業の宣伝売名に気を取られているが、
今は仮想通貨やITより個人の「人間」の方が組織にいる人間より簡単に
優秀な人材を見つけやすい.... '投資'としては'対象'だろうな....!」
「そうか————— ッ」
"シュォォォォオオオ... .. .. ッ ンッ
「!? て、禎三————— ッ!?? そ、それ————…!?
「分かるか.....っ!? これが・・・・っ!?
(8番=スーパーアトミックシャイニングアイアン)」
ヒュイン ヒュイン ヒュイン ヒュイン.....˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ!!
「お、お前、そのクラブ....!?」
禎三 そして総司が、暗い切り立つ崖がいくつも集まった様な
飛び地の上でインターネット関連の市場動向を覗いながら
ゴルフをしていると、その荒れ果て草がまるで生えていない
枯れ野の様な大地の上で8番を握りしめていた禎三の体が
激しく光り始め、周りを照らし出す____________ !
「お、お前、そのクラブで....!? '崖越え'のショットを
狙うつもりか┈┈┈┈…!?」
ヒュイン ヒュイン ヒュイン ヒュイン
「分かるかᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ っ '総司'よ__________ ..!?」
「 ッ!?」
激しく輝き始めた禎三の体が光に包まれ、更にそれと同時に
徐々にクラブを持つ右腕 その二の腕の部分が太く、肥大化し始め
「て、禎三ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ッ お、お前、その、'腕'__________ っ
ヒュインヒュインヒュインヒュイン
「・・・・'クラブ'を持つには、まず「体幹」をしっかりさせる事が
定款、約定だ┈┈┈┈… ッ
「グググッ」
「(ふ、太さ、う、腕もᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !?
"グググッ!"
激しく光を放ち続け、禎三はそのアイアンを空高く掲げ振り被ると、
尚一層の事激しく体に力を込め、声を上げ出す
「'体幹'、ってのは、'筋肉の悲鳴'だᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ
「痛い、痛い」___________ 「苦しい、苦しい」____________
そう思えばこそ、そう思うからこそ、「筋肉とボール」は、
初めて友人として、高い「シンパシー」を感じれる....」
「(や、'やる'のかᱹ ᱹ ᱹ ᱹっ!!?)」
「い、いっけぇええええええええええええええええ!?」
"ゴガッ!?
「ビッグ・'ヒット'だぁぁァァアアアアアアぁあああっ!?」
"ズドドドドドドドドドドドド
体が大きくなった禎三が、振り被ったアイアンを土の上にあった
ボールに思い切り叩きつけると、ボールはアイアンの圧力に
激しくその体をたわませ、二人がいる崖からかなり遠くにある
別の崖へと鉄球の様に凄まじい勢いで飛んで行く!
「————どうやら、'崖'は、'越えた'ようだぜ、総司ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ っ!?」
「(こ、こいつ、体が.....っ!?」
物理的に体が大きくなった様に感じる禎三の体に
「┈┈┈┈…それじゃ、おれは、こいつ(9番)だ....!」
「セルフ・アイアンᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !」
「( ________________
ゴルフバッグの中から、総司は'9番'を選択していたᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ
「環境ってのは常に毎回変わる様に見えたりする....」
「脇に、草が生えてるぞᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ?」
"ヒュォォォオオオオオオオオ......˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ