エジソンとダンジョン雑談
俺は怪鳥につづいて、子犬まで馬鹿兄に取られたようだ。
暖炉の前でカウチに座って子犬をイイコイイコしながら、ご機嫌な様子のコーネリアスをみて愕然とした。
俺のハクは、ミルクと何かの肉をもらって尻尾振ってハッハしてる。
コーネリアス「ヒンデンブルグよ、ヨシヨシたくさん食べて大きくなるのだぞ」
なんて名前だ!ヒンデンブルグだと?墜落した飛行船じゃねーか!
俺「コーネリアスお兄様!ハクですわ!白い狼よ!ヒンデンブルグなんて長くて呼びにくいですわ!」
コーネリアス「何を言ってるのだ?狼なわけないであろう、短い手足に小さな耳、どう見てもマメシバではないか?」
マメシバいるんだなこの世界に、ってそうじゃなくて
俺「わたくしの犬なのにぃ!お兄様に盗られたぁ!」
コーネリアス「あぁもう、そんなことで、いちいち泣くでない!
だいたいお前が餌もやらず洗いもせずそのまま寝たのであろう?代わりに世話をしてやっただけではないか!感謝こそすれ盗人扱いされるとは思わなかったぞ!
なぁ?ヒンデンブルグよ、おぬしもそう思わぬか?ヨシヨシ」
「わんわん、ハッハきゅ~ん」
俺は走ってコーネリアスの部屋から出た。
あのクソ犬!なんだよ筋肉が好きなのか?大使にしろコーネリアスにしろゴリラ好きのクソ犬め!
スコット「あ、マリー? わっどうしたの?」
俺は走ってスコットにしがみつくと
「コーネリアスお兄様にわたくしの犬をとられましたぁ!うわぁぁん」
スコット「ああー、兄上も昔ね、犬を飼ってたんだけど、アンジェリカ様に粗相して処分されたんだよ。
あんな感じの白犬だったかな、もうちょっとフワフワだったかな。多分1年半ほど飼ってたと思うけど、すっかり忘れてたなぁ」
ぐぅぅ!
俺は無垢な少年だった頃のコーネリアスが白犬と無邪気に戯れてて、ある日突然母親によって引き離されて、毎晩泣くところまで想像できてしまった。
くっそー、俺の犬だったのにぃ!ハァ
アンナに夜食を食べるか聞かれたけど、眠たいから寝ると言ってそのままふて寝した。
『そんなに落ち込むなよ、犬なんかまた違うやつ飼えばいいだろ?』
ガバっと起きて
「それも、そうだな!次はもっとフワフワの猫でも飼おうかなぁ
メインクーンみたいなやつ。昔、俺んちで飼ってた猫って茶トラとか三毛猫で毛の短い日本猫だったからな!
この国寒いし毛の長い猫飼いたいなぁ」
『へぇ~猫飼ってたの?猫ならなれるよ』
そう言ってマリアンヌが依代はそのままに黒猫に化けた。
「お前猫なれたの?もうちょい毛長く出来ない?モサっとしててもいいから!」
『ちょっと待ってくれよ、うーん、どう?』
「よし、君に決めた!
ハァーなんて可愛い猫ちゃんだ、ヨシヨシイイコイイコ俺が温めてあげよう!ギューしてあげよう!」
『フフフ、くすぐったいよ』
「喋るニャンコだ!なあ、肉球でフニってしてくれよ!そう、ムフフ」
『なんだ、もっと早く猫になればよかった。僕のことこんなに可愛がってくれるなら猫もわるくないね。
でも黒猫なんて不吉とか言われるのに、お前は怖くないの?イヤじゃないの?嫌いにならない?石投げられない?』
「お前馬鹿だなぁ、毛の短い黒ニャンコはそう言われるけど毛の長い黒猫はお猫様だぞ?
アレだよ、夜に塀の上から声かけたりするから怒られるんだよ。
お高級猫は高額で売買されるんだから、ぽっと散歩行くと誘拐されるぞ?
それに国が変われば猫の立場も変わるんだよ。エジプトでは黒猫は神の使いとして壁画にまでなってて、多分4000年くらい大事にされてるぞ?
テレビで猫のミイラ見たことがあるし。主人と一緒に墓で眠るんだよ」
『え!そうなの?知らなかった』
「たまにでいいから語尾にニャンってつけて、たまにでいいから!」
『嫌だニャン!』
「アハハ可愛い〜、にゃん、だって!アハハハハ」
俺は腹がよじれるほど、笑い転げた。
指輪が腕輪になっていたけど、毛が長いから隠れて見えなかった。飼猫だとわかるかな?
そして、化犬のことなど、どーでも良くなった、馬鹿兄の所で大事にしてもらいなさい。
スコットが部屋に来て
「わっ!マリーどうしたのその黒猫、どこから入ったの?」
俺「おにーさま、これはマリアンヌですわ!フワフワで可愛いと思いません?」
『ニャー』
スコット「え!?」
スコットがチラリとフランス人形を見てから、黒猫を見た。
スコット「・・・そうなんだね。兄上の所の犬はもういいの?」
俺「よく考えると、犬は毎日散歩に行かなければならないのでしょ?
馬鹿・・・コーネリアスお兄様の運動不足解消にちょうど良いのではなくて?
わたくしは太ってませんが、コーネリアスお兄様は最近お父様の体重をこえたと嘆いてましたのよ?」
スコット「そっか、父上より大きく見えるもんね。体重と言うか体型維持も必要になってくる年頃かも?
僕も一緒に散歩に行こうかな?」
俺「コーネリアスお兄様は一緒に行くと喜びますよ」
可愛い弟と子犬の散歩。あの兄貴なら諸手を挙げて喜ぶだろうよ。
俺もちょっと羨ましくなったけど、黒猫が俺の膝の上にのってきたから満足した。
相変わらずあんまり重さを感じない、長時間膝に乗せても足が痺れないやつだ。
俺「おにーさまも黒ニャンコちゃん撫でてみますか?」
スコット「うん、ちょっとだけ・・・わぁ、さっきの子犬とはまた違うサラサラ感だね。あ、あのシャンプー使ってるから?へぇー、綺麗な猫だね」
ほらな、お猫様だろ?
スコットからは不吉な黒猫なんて言葉は一切出ないし感じなかった。
スコット「一緒にねるの?」
黒猫が俺とスコットの間にグリグリと入って来たけど、猫ってそういうもんだろ?
布団の上で寝るやつもいるけど、寒いとみんな中に入りたがるよな。
俺は黒猫を抱えて寝るんだけど、マリアンヌはあんまり暖かくなかった。
スコットが温かいから別に問題ないし、幼児はぬいぐるみ抱きしめて寝るだろ?
顔をペロリと舐められたけど、本物の猫の舌と違ってザラザラしてなくて痛くなかった。
俺の、フワフワペットと一緒に寝たい願望は無事に解消されてとても満足出来た。
朝起きて隣で猫が寝ててびっくりしたけど、マリアンヌだと思い出した。
なぜか黒猫だとスコットにもちゃんと認識されるようだ。
『この指輪の効果かもしれない、僕にもよくわからない』
と言っていた。
「マリアンヌおはよう。イイコイイコヨシヨシ」
朝から猫を触りまくってやった。
『ハァー、僕もうずっと黒猫でいいよ。お前に可愛がってもらって気持ち良いし、お前から流てくる魔力が柔らかく包み込むような優しさに変わった気がする。
僕の事好きだろ?』
「もちろん大好きだよ、君はめちゃくちゃ可愛いからね!でも、流石に学校とかには猫を連れてけないよ?」
『そうだった、春からお前は学校行くんだった』
スコット
「マリーには声が聞こえるんだね。僕には猫と話す小さな女の子に見えるけど、他所ではしちゃだめだからね?
兄上に頼んでまた父上に報告してもらおう。僕らが頼むよりも確実だと思う」
俺「ありがとうございます。流石に人前では話しませんわ。」
お出かけの際は、フィギュアに戻って妖精してくれよな。
アンナが来て黒猫を見てビックリしていたけど、名前をマリアンヌだと紹介したら、フランス人形を見てから満更でもない顔をして
「確かに高そうな猫だわ!
どこかで飼われてたのかしら?
お嬢様!飼い主が探しに来るかもしれないわ!外に出しては駄目ですからね!」
アンナさん?
飼猫だったら返すって発想じゃなかったからビックリだよ。
あのフランス人形をアンナがたまに掃除してくれてる、俺が興味をなくしたと思ってそうゴメンよ
朝食でコーネリアスがちょっとだけバツが悪そうに
コーネリアス「昨日は悪かったな、あの犬はお前が見つけて1日匿っていのに・・・その、返す」
俺「ああ、もう良いのです。
あの犬はコーネリアスお兄様に差し上げますわ。
スコットおにーさまと散歩にでも行って下さい」
コーネリアス「はぁ?」
俺「わたくしは可愛いニャンコが飼いたいのですわ!お父様にそう伝えて下さいませ!」
すぐそこにオヤジとママがいるけど、コーネリアスに押し付けた。
コーネリアス「まさか、もう飽きたのか?」
俺「なんで、そうなるんですか!
コーネリアスお兄様は幼い頃に犬を飼ってらしたのでしょう?その時の思い出が蘇って、幼い妹から子犬を取り上げといて!
一晩たったら罪悪感がわいたのか知りませんが、申し訳なく思って返すとか言って来たのでしょう?
もういいですよ。ヒンデンブルグ大事にしてあげてください。スコットおにーさまと散歩でも行って!
最近太ったのでしょ?犬と走ったらどうです!」
コーネリアス「ぐぬぬ」
お父様「マリーウェザー、あんまりコーネリアスを虐めないの。ところで猫が欲しいの?」
俺「おとーさまぁ、マリーはネコが飼いたいですぅ」
可愛い娘の演技は得意だぜ!へへ
お父様「猫ならいいかな、1番世話がいらないし
知り合いに白くてフワフワの猫を飼ってる奴がいてね、この前仔猫が産まれたからいらないかと聞かれたんだ。もらってくるよ」
え!
フワフワの白猫?欲しいです!
スコット「あの父上、既にいます」
あ、そうだった、いかんいかん黒猫いたわ。
スコットが頑張って、綺麗な毛並みの大人しくて賢い猫で、既に洗って一緒に寝たと話してくれた。
事後報告だけど無事に飼って良い事になった。
屋敷の主人に許可をもらったから、これで自由にうろつける大義名分を得たな!
お父様は、昨日の"アカデミー爆破事件"の調査の為に城からと教会から査問委員会が動いてる事をちょろっと教えてくれた。
どんどん大事になるな。
本当にしばらく行けない。いや、行きたくないな。
もし、万が一にも、指紋ではなく魔力跡みたいなのが検出されたら俺はアウトじゃね?
もしそうなったら、しばらく領地か隣国のカヤックの所で世話になろうかなぁ
いざとなったらあのゾンビがわく神殿の部屋にでも隠れとこうかな。
まあ、指紋も魔力跡もわからんだろう多分。
ロバートさんに色々と報告っておこう
部屋に戻りダンジョンメッセージを開くと、カインとダニエルから連絡が来ていた。
ダニエルからは、スローライフじゃない詐欺だ!とメッセージが届いてたから無視した。
現実を見たのだろうリアル貧困層の風呂なしボロアパートはキツイだろうな
カインからは、あの後の解散までのカオスの報告だった。
大使はダンジョンドロップの聖騎士の鎧を脱がずに過ごすと言って、全てを放置してるんるんで帰っていったそうだ。
大使は色んな意味で超人じゃん!
ハッサムとカヤックは、ダンジョンで俺の歌がききすぎて直後はスキル効果でフワフワ心地よかったけど、俺が帰えると急に涙を流し始めたそうだ。
しばらく泣いてて、その後は酒場に行きグダグダと飲んでいて、そこでようやくダニエルが目覚めてなんか俺に文句言ってみんなで深夜まで飲んでいたのだとか。
カインって意外と面倒見が良かったんだな。
ちなみに部屋に来てからずっと黒猫が俺の膝にのってるんだ。
オート機能のように撫でてしまう。
猫好きならわかると思うけど、何してもどこ見ても可愛いんだよな。本物の猫なら寿命来て寂しい思いをするけど、精霊に寿命ないしな。
永遠を生きる精霊にとって人間は犬や猫よりも、花のように儚い生なのだろう。
せいぜい綺麗に咲き誇って良い思い出にしてやろうと思う
顔をペロペロして来るところも可愛いよ。
本物の猫じゃないからね、餌にチョコあげるとチョコの甘い香りが口からしてめちゃくちゃ可愛い。
犬や猫っておくちクサいからな!
スコット達の午前中の勉強もまた俺は参加出来なかった。
さて、今日も暇になってしまった。
もうダンジョンはいいかな?庭で猫と昼寝も悪くないと思ったら来客の知らせがきた。
先触れを本人かするのもどうかと思うけど、エジソンが俺の手紙を受け取ったと自分で言いに来ていた。
お母様と客間で対応した。
多分コーネリアスは会いたくなかったんだろうな。
俺「トーマスさんわざわざ知らせに来てくれてありがとう存じます」
エジソン「その、手紙を受け取りましてマリー・・・コルチーノ嬢のお勉強のお相手を、その、こちらにカール・オペルード先生からの手紙をどうぞ」
エジソンはお母様を見てオドオドしていた。
多分冬服でもわかるお母様のお胸に緊張してるのだろう、童貞っぽいしな。
お母様が手紙を読んで、ニコニコしたまま
「そうねぇ、せっかく来ていただいたのだから。
マリーウェザーはお勉強したいの?」
俺「はい、トーマスさんとお勉強したいと思います」
まあ、結論から言うとしばらくエジソンうちに通うようになった。
本当は、昨日の暇そうにしてた俺を見かねて、お母様が今日は、お友達のお茶会に俺を連れて行こうと思っていたらしい。
中立派のお友達で、子どもが10歳の女の子がいたそうだ。
もったいない事をしたと少し思わなくもないが、手紙を読んですぐにエジソン来たからな。
今、俺の部屋で勉強してる。
勉強と言うよりも、あの日のダンジョンに飛ばされたときの不思議な体験が気になるようだ。
部屋をアンナが出入りしてて、後でお茶を用意してくれる。
俺「トーマスさんは調査チームに組まれたと思ってましたわ」
エジソン「ニコラスと殴り合いをしたのが悪かったのだ、私の方が外されてしまったよ」
うわぁ、なんかゴメンナサイ!
その殴り合いの原因って俺の軽口だよな?ひぃ
エジソン「あの日の事は本当に夢であったのか?
私のポケットにコレが入っていたのだ。」
よくわからん石が入ってたようだ、なんだろう?
エジソン「あの日の洞窟の中の石だ!」
ギョッ!
エジソン「規制線が張られる前に私も爆破現場を見に行ったのだ。
トロッコこそはなかったが、よく似ていた。
君と離されたあとに、見たこともない建物に入れられてな。
見たこともないもので溢れていたのだ、夢と区別がつかぬが、この石を調べればわかるはずだ。
そのうち別のチームが組まれるだろう」
お前しっかり全部覚えてるじゃないか!
問い詰めるわけでもなく、見つめられる。
いつかのスコットを思い出す、温泉街行ってるのがバレちゃった時の眼差しだ。
誤魔化しても問題ないけど、友達にはなれなくなる。俺はそんな気がした。
まだ、君の事よく知らないけど俺は友達になりたい!
俺「・・・どこからどこまで覚えてるか、話してくれますか?」
エジソンの話を聞くと俺と離された後に、多分、敵の司令室のような所に連れて行かれたようだ。
ただ、どの人も無駄話がなく人形のようで怖かったと言う。
急いで創ったアンドロイドか何かかな?もしかしてコスト削減のためにフォログラムの可能性もあるな。
エジソン「こんな荒唐無稽な話をして、君は私の正気を疑うか?」
俺「いえ、何となく解りますわ。
チリ1つない清潔な司令室には、わたくしたちが乗った戦闘機が映し出されていたのではなくて?」
エジソン「なぜ解るのだ!アレは何なのだ!」
俺「おそらくダンジョンですわ」
エジソン「ダンジョン?それは何なのだ?」
俺「わたくしも詳しくは存じませんが、この世界にはいくつか存在してます」
エジソンが驚愕してる。目を見開いて驚いてるが、ワクワクした少年のような顔だ。
やっぱり電気の道に進まないんだ?ハァ
いや、もう押し付けないからね!
エジソンがダンジョンの事を色々と聞いてくるが、爆発したのが俺だとはつゆ程も思って無さそう。
良かった。それだけは死守するぜ!
別の意味で歴史に名を刻みそうだ。
コルチーノの領地の街作りのダンジョンって説明しにくいから省く
俺「わたくしの知るダンジョンは隣国のアルラシードにあるものですわ。
領地にいるときに隣国の親善大使がいらしたのよ」
エジソン「子どもだと思って夢物語に話したのか?
国の機密かもしれないのに、無用心な事だ。しかし、にわかには信じられない!
ダンジョンとは何なのか?」
その方が辻褄が合うかな?まあ、隣国なんて俺らじゃ早々行かないもんな。
俺「ダンジョンとは、それはわたくしも知りたいですわ!私達で謎を解きませんか?
ミネルヴァのダンジョンはルーン文字を刻んでましたね!未知の遺跡や文字なんてロマンありますわね!ワクワクしませんこと?」
『ニャー』
エジソン「何だ?猫か」
俺「そうだね。
もしかして、ルーン文字は禁忌に触れるのではなくて?」
エジソン「あ、ああその事か
今も、城や教会から査問委員会が派遣される話が出ているな。確かに教会はうるさそうだな」
城じゃなくて教会なのか?
150年前にダニエルさんの元カノは王族と浮気したと言っていたが、教会と関係あるのか?
それとも、ダンジョンの能力自体が禁忌扱いなのか?
ミネルヴァにあったロマン溢れる洞窟を塞いで、上に倉庫作るなんてやはり作為的に思える。
150年前に何があったのか考えると、ゾクリと背筋に緊張が走った。
調べることすら危険かもな・・・。
調査チームが派遣されるなら、ある程度は緩和されるのかな?
まあ150年前の事だしな。閉じ込められた生き証人いるけど、犯人の元カノはすでに死んでるだろう。
とりあえず、今知ってる灯りのルーン文字にタイマーのルーン文字を刻んで魔力を流す。
流すと言っても、俺は書いた時点で勝手に溢れてるのだろう。
30秒後に灯りがついたり、また消えたりして実験する。
エジソンが楽しそうに色々と聞いてくる。彼は一般人レベルの魔力なんだろう。
補助と言うか媒介の魔石やチョコがなければ、ルーン文字を光らせる事は出来なかった
ちなみに爆破のルーン文字は教えない。
いずれ、他の誰かが発見したらいいと思う、ダイナマイト作ったノーベルの苦悩だな。
アンナがエジソンの分の昼食はどうするのか聞きに来るまでお茶も飲まずに話に熱中していた。
チョコは少し摘んだけど。
俺「トーマスさん、ぜひうちで食べて行って下さい、アンナわたくしはトーマスさんのお隣で食べますわ。
コーネリアスお兄様から離して下さいませ」
昼食に呼ばれるまで、隣国のダンジョンの話も聞きたがるから、拾った金貨の古銭を1枚あげた。
最初は恐縮してたけど、いっぱいあるから遠慮なくと渡した。
めっちゃ喜んでて、年より若いリアクションが見れて良かった。
昼食の時にコーネリアスが凄い顔で睨んで来たけど、あれは緊張してる顔かな?
心配しなくても、お前の話題なんぞ出んかったわ!お前の事はかすりもしない。
俺「トーマスさん、昼からのご予定は?
まだ時間がございましたらお勉強いたしましょう」
エジソン「ああ、いや、特にないので昼からもよろしいか?」
俺「ええ、もちろんですわ」
昼からも、ダンジョンについて話してルーン文字の研究をする、タイマーがお気に召したようだ。
エジソン「なぜ私では媒介が必要になるのだ?」
俺「魔力値が低いからだと思いますわ、それとわたくしが垂れ流してるからではないでしょうか」
エジソン「なぜわかる?どうやって調べるのだ?」
俺「検知器でもあれば視覚化できますのにね、魔力値が1000をこえたらトロッコが運転出来たらしいです。
カレッジを卒業したら隣国や他の国に行ってみたいですわ」
エジソン「あくまで噂だが、君は王太子妃になるのであろう?
カレッジを卒業したら城へ上がるのではないか?」
俺「あくまで候補ですわ」
エジソン「すまない、余計なお世話だったな・・・
そんな寂しそうな顔しないで欲しい、君はまだ自由だ。
それに在学中に隣国へ行けるではないか?
留学生の希望を出しておけば、南国なら冬休みの期間に行けば良いのだ」
留学生制度あるんだ!行きたい!
エジソンから見たら俺はまだ自由なんだ、その言葉が泣きそうな程嬉しかった。
俺「トーマスさん、その時はわたくしとご一緒しますか?遠い異国の地を巡る旅なんてとっても面白そうだわ!ワクワクしませんこと?
わたくしは海を渡ってみたいです!」
エジソン「監督生として、行けなくもないな。指名してくれたらもしかしたら通るかもしれない。君みたいな子どもが未知の世界にロマンを求めるのか?ハハハ
君と異国を旅するのも悪くない」
俺「楽しみです」
エジソンは、あくまで留学は可能性の話だと言って笑っていた。
何となくだけど、俺を元気づけようとしてくれたのが伝わってくる。
本当いいヤツだな、お前と友達になれて嬉しいよ。ダンジョンのこと話して良かった。
ルーンダンジョンの攻略もしていこうかな




