人生ゲームと弟妹
その日の夜はスコットと寝た。
「マリーが悪役になることはないんだよ?サイモンの時でもあそこまでスパルタじゃなかったでしょ?
僕らのためにこんな役目をさせてしまってごめんね?」
「おにいさまに解ってもらえるだけで、私は嬉しいですわ。
それに、多分甘やかされて育ったのですよ。
勉強は出来ませんが、自分に自信のある人は幼少期まで、ちゃんと自己肯定感が育つように愛されて育っているのです
アンジェリカ様のことは存じませんが、コーネリアスお兄様には良い母だったのでしょう。
幼い妹に多少ボコられても大丈夫そうです、サイモンより元気そうでした」
「確かに、兄上は大切に育てられていた、よく覚えてる。
僕には兄上の支えになれるようにもっと頑張りなさいと怒っていたけど、アンジェリカ様の折檻に比べたらマリーは優しく教えてると思うよ?
アンジェリカ様は口だけで、勉強が解ってなかったんだ、だから兄上に教えてあげられなかったのかもしれない」
だから、コーネリアスは馬鹿なの?
俺の暴言授業が優しく見えるほどのスパルタを幼少期のスコットは受けていたのか!
なんて不憫なんだ!
コーネリアスがポンコツだからスコットが支えにならないと駄目だと思ったんだろうが、本人を鍛えずしてスコットに影武者でもやらせたかったの?
「イイコイイコおにーさまは、よく頑張ってますわ。ヨシヨシ。
しっかり勉強できてます、それに頼りになりますもの。私がカレッジで困らないように立ち回るつもりなのでしょ?
私のような小さいのがいたら、おにーさまに迷惑がかかるかもしれないのに。
いつも私の心配をしてくださってありがとうございます。
おにーさまは好きに生きてもいいのですよ?」
「マリー僕は・・・
好きに生きるってどういう事か解らないよ。
マリーみたいに色々と考えられないし、兄上のように領主になろうとも思っていないよ。
好きに生きるってどうしたらいいの?
マリーが王妃になったら、支えになりたいんだ。それは僕の夢をマリーに託すことになってしまわない?
マリーならきっと立派な王妃になれると思うけど?」
「お父様と領地に戻り、コンスタンツェお祖母様の開拓区をお父様が引き継いで仕切って、船着場をお兄様が引き継いで仕切っても良いのではありませんか?
そのために、お父様はお祖母様と一緒に行動してらしたのでしょ?
お祖父様は将来帰ってきても良いように、スコットお兄様の居場所を作っていたのではないですか?
そのために、毎日連れ歩いたのではないですか?領地にいた頃のお兄様は自信に満ちて生き生きしてましたよ?
お兄様は領民にもお祖父様にも愛されていたではありませんか」
「そうか、そうなんだね
マリーが言う愛されるってお祖父様から与えられていたあの信頼と優しさの事を言っていたんだね。
愛されるって、大好きとか愛してるって言葉だけじゃなかったんだ。
僕は本当に、薄っぺらく生きてきたんだね、そんな言葉ばかり求めて。今更になってわかるなんて・・・
教えてくれてありがとうマリー
へへ、僕はちゃんとマリーにも愛されてるってわかったよ。
マリーは僕を安心させるためにたくさん大好きって言ってくれてたんだね・・・。
本当に今になってわかるなんて恥ずかしい」
スコットォーなんて健気なんだ!切なくて泣きそうだ。いっぱい甘やかしてやろう。
「形のないものは言わないと伝わらないのです。わたくしもお兄様から愛されてるのがわかりましてよ。それに大好きってたくさん言ってもいいのです。言われて困りませんもの、マリーはお兄様が大好きですわ」
「僕も大好きだよマリー」
スコットが寝たあとにオドロオドロしくマリアンヌが人形から這い出てきて怨めしそうに
『僕には?ねぇ僕には何かないの?
お前ってその兄が好きだよな?押しだっけ?押しってなんだよ、押すのかよ!僕にはそう言えば好きとか言った事が無かったよね?
一番大事だけど、別に好きじゃないってこと?』
「何だよ、言ってほしいの?好きだよって?
お前のこと好きだよ普通に。いつも感謝してるよ?チョコ食べるか?」
『・・・・うん』
マリアンヌの口の中にチョコ粒をポイッとして俺は布団に潜った。
歯磨き必要ないって羨ましい!寝るときにチョコなんて虫歯を気にしてしまう
すっかり忘れてたけどダンジョンボードを開いた。
メッセージが来ていて、カインから大使たちの動向が書かれていた。
まあ頑張っているみたいだね。
大使は聖女に操をたてて、生涯使えると誓って第2王子から紹介された縁談を断ったらしい。
えぇー知らないよ!俺のせいにしないでくれよ。
その転がってきた縁談がハッサムの所にきて、ハッサムは断れないだろうとカヤックは考えているようだ。
"ハッサム結婚おめでとうございます、お祝いおくります"とメッセージを返したらチャットが飛んできた
【温泉街会議室01】
カイン「今時間ありますね?」
俺「暇じゃない幼児はもう寝る時間、じや」
カイン「カヤックにーちゃんが!」
俺「何だよ?」
カイン「カヤックにーちゃんが疫病にかかりました」
俺「どんな?」
カイン「高熱と咳がもう3日続いてます、どうしたらいいですか?」
俺「意識は?喉にブツブツとか無い?熱と咳だけ?インフルエンザとか?」
カイン「特にないですインフルエンザって、高熱が続くんですか?ダンジョンに連れて行くので治して下さい」
俺「ヒールやキュアじゃ病気は治らないよ多分エリクサーとかじゃない?ロバートさんにレンジでエリクサー作れないか聞いといて。
インフルエンザだったら、薬無しだと1週間〜10日くらい高熱が続くけど自然に治るよ。
カヤック衰弱してない?
水分は取らせなさいよ、俺明日ダンジョン行くからカインに会えなくても置き土産しとくよ」
カイン「取りに行きます」
ー マリーさんが退出しました ー
なんとなく恐れていた事だけど、あの国はいつか本物の疫病にかかるんじゃないかって。
「今からあのダンジョン行くぞ!
もしかしたら、礼拝堂で歌うとエリクサーがでるかも」
『いいよ?お前あのダンジョンだと僕に甘えてくれるもんな!僕あのダンジョン好きだ!』
そーですかい。
落とし穴に入って神殿の前についたら、アバターが装着された。すぐにトモエとムラマサを召喚した。
ターンアンデッドをかけて墓場まで行き、コインを拾う人がいないからそのままマリアンヌに抱えられて素通りした。
何が楽しいのか知らんが機嫌がいいからこちらも黙っておく。墓場って足場が悪いからな。
礼拝堂に入って扉をしめると必ずゾンビがわいて、ドンドンするけどターンアンデッドかけておしまい。
「とりあえず下に降りて周回ボス倒すか、今更だけどレアボスっていないよな?」
『何それ?』
「よくある、何回かに一回はめっちゃ強いボス出てくるんだよ・・・あ、言わない方が良かった。
ダンジョン・コアが面白がってスケルトンとか出してきそうだ
マンネリ解消のために、ちょっと強めのボスがたまにでたりするんだよ。宝箱もエリクサーとかレアなアイテム出てくるんだけどな!」
『フラグってやつたてたの?お前も好きだな』
そう、わざとフラグ立てました。
エリクサー下さい!
地下に降りるところでトモエの『ミラーフォース』が展開されたけど、トモエが力負けした。
まあ、予想通りにスケルトンが出ました。
サイクロプス級の巨大な餓者髑髏かな、ちょっとレアで強めな敵だな。
「ムラマサ!」
来なさいと念じたら刀の状態で手におさまりに来ました。
そして、ムラマサを持った瞬間、前から何かが光ったから反射的に抜刀して弾いた。
キィィィン
と火花がちり、見たら鋼鉄の骨が飛んできていた。
遅れて手が痺れた。硬いし重い。
「マリアンヌ、お前は俺の後ろにいろ!お前当たると死ぬんじゃね?」
『死にはしないけど、しばらく動けなくなるかもしれないな・・・今日はお前一人だから格好いいな、惚れ直しそうだ。僕のこと守ってくれるんだろ?』
やめて!そーゆーのフラグって言うんだよ!
「ターンアンデッド!」
巨大な骸骨を相手に切り込んでいく。一応ターンアンデッド効いてるようでジュワッってなってるけど、まだ固い。
鋼鉄の肋骨に刃を入れると
ギィィィンっとさっきよりも鈍い音がするが、手が痺れる。
「ムラマサ大丈夫か?異変はないか?欠けてないか?」
『問題ありません戦えます』
目と心臓部分に光るオーブが見える。両方狙わないと難しいかもしれない。
俺はちょっとズルの光の矢をたくさん展開する
手加減しない最初から全力だ!
俺は斬り込むと同時に光の矢を全弾打抜き、当たったところからボロボロと崩れていく骸骨のオーブに刃を入れた。
目と心臓両方だ。トドメの
「ターンアンデッド!」
骸骨がギャァアと断末魔を上げて光の粒になった。出てきた宝箱には小瓶のエリクサーランクAが入っていた。インフルエンザくらいなら治りそうだ。
「ありがとうダンジョン・コアさん」
ついでに礼拝堂で歌う
『相変わらず、歌ってる時のお前は輝いてて綺麗だ!様になってる。僕の心が溶けそうだ』
「スコットと話してるときに、言葉にしないと伝わらないって言ったから褒め言葉いっぱい言ってるんだろ?
大丈夫だ、お前からは言わなくてもちゃんと伝わってきたから!恥ずかしいからもう言わないでいいよ!ほんとにヤメて!」
『別に、そういうわけじゃないけど分かったよ。ちゃんと伝わってるなら言わないよ。へへ』
宝箱の中身は白い豆が入った袋だった。
センジュか?はたまた"ジャックと豆の木"かな。コーヒー豆くらいの白っぽい豆だった
とりあえず、ダンジョンから出てムラマサとマリアンヌに頼んで洞窟の外側に穴を掘ってもらってエリクサーと豆袋と日持ちしそうな焼き菓子とチョコチップクッキーを入れて隠した
地面に日本語でこの上に隠したから掘り出してとガリガリ書いておいた。
ここまで来るのに一日くらいかかるって言ってたからな。
メッセージで、ダンジョン周回したこととエリクサーがドロップしたことを知らせて、明日の昼も行けそうならダンジョンの外にいることを知らせといた。
明日はミネルヴァに行くから無理かもしれないけどな。
今日はこれまでた。
カヤックが今も苦しんでるのに何も出来ないんだなと不甲斐なく思う。
朝になりスコットに
「今日の勉強会はどうするの?兄上に勉強を教える?」
「今日はミネルヴァに行きますの。ヤン先生に誘われていますから」
朝食の席順を未だにコーネリアスの横にされたままだし、朝からウザいくらい話しかけてくる。
昨日の俺の態度が悪かっただの、勉強が出来たからと偉そうにするなとかごちゃごちゃ言ってた。
「どうした?昨日の威勢はどこに言ったのだ!フン!」
「コーネリアスお兄様、そろそろ野菜も食べましょうね?野菜にもカルシウムが含まれていますのよ?」
「なんだ?カルシウム??それがどうした!」
「カルシウムは不足するとイライラするそうですわ、足りていないのではなくて?」
「私は、イライラなどしていない!」
「まあ、そうでしたのね、お肌も荒れてますし、寝不足ではございませんか?野菜を食べないからとは言いませんけどね」
「お前がいないからだろう!寝にくくなった!どうしてくれる!」
何言ってんだコイツ。人のせいにすんなよ!
「あらまあ、そうでしたのね?私と勉強がしたいだなんて嬉しいですわ!眠たくなるまで朗読させましょうかホホホ」
コーネリアスがビクゥっとして
「いえ、何でもないです」と小さく答えた。
スコットが小さくブフッと吹いていた。
アンナにお弁当を持ってもらい午前中からミネルヴァに向かう。
帰りが寒いかもしれないと、厚手のポンチョを用意してもらった
カールおじさんの研究室はすごく久しぶりだ。
あのゴツいオカマのねーさんクリスさんか出迎えてくれた。
「まあ!マリーウェザー様お久しぶりね!
ちょっと見ない間に大きくなったわね!小さい子は成長が早いわねぇ!
増々可愛くなっちゃって、将来が楽しみね」
とバチンとウインクした。
「クリスさんお久しぶりですね、皆さんおかわりございませんか?ちょっと見ないだけで懐かしく思いますわ」
「時間の流れ方が違うのよ、私と若い貴女ではねフフフ
さあ、まずはお茶しながらお話しましょう?
アンナちゃんも久しぶりね、領地は寒かったんじゃない?」
クリスさんと世間話もしつつ、ミネルヴァの話もした。
俺の描いた適当な魚図鑑が波紋をよんでいて、オースティン先生とオリバー先生が若手の研究員たちを誘って領地で養殖してる話しをクリス先生から聞いた。
「良いスポンサーが見つかったみたいなのよねぇ・・・もしかしたらマリーウェザー様の知り合いか親族?」
「祖父ですわ、楽しそうに開拓してました。
領地にいたときはオースティン先生とオリバー先生に勉強をみてもらいました、論文も監修してもらいましたよ」
「オンセンガイ?アシュ?あれって本当なの?奇跡がおこるとか怪我が治ったとか、病気が治るとか?眉唾物よね?」
「足にできた豆は治りましたよ?」
「アハハ、足の豆が治ったのね!そりゃいいわ!
マリーウェザー様も領地で走り回ってたのね?楽しそうにしてて良かったわね」
走り回ってたのはスコットで、俺は内職ばっかりだけどな。
「そうですわ、クリス先生はカカオをご存知?
隣国から親善大使が来ていて、屋敷で持て成しましたのよ。異国の品がたくさんあってみんなで試食しましたのよ。
アンナはカレーが大好きよね?」
「忘れられない辛さと止まらない美味しさでした!また食べたいです。早く流通してほしいですね!」
アンナから流通って言葉が出てきた。そんなに食べたいんだ。
「アンナ、お茶のお代わりが欲しいわ。今日は冷えるみたいね」
アンナにお茶を頼んで席をたたせる
「クリス先生!
チョコレートです!カカオ豆から作られる隣国でも知る人が少ない幻の菓子です。お世話になってるので少しだけ!アンナに知られると一生付き纏われます!流通するまで内密に!」
俺はこっそりクリス先生にチョコレートケーキを一切れ渡した。
紙で包んでいて開くと茶色の美味しそうなケーキが見えた。
俺からしたら香りがとてもよくて、ブランデーか何かで香りづけされてて大人の味わいだ。
クリス先生が一欠ちぎって口に恐る恐るいれた。
「あああ~、何これ?ケーキ?
口の中に広がる独特な香りと、お酒ね?鼻から抜ける香りが極上よ!濃厚で蕩けたわ、ケーキなのに蕩けたわ!
バターも砂糖も一級品じゃないの!隣国って北の?」
「いえ、南ですわ」
「まあ!信じられないわ!
何年も前に王女様が嫁いだときに、外交官がボロカスに貶していたのよ!時代は代わるのねぇフフフ」
それから、俺がいない間の俺が元になっているらしい魚図鑑の論文が山のようにあった。
1つのテーマを何人かでやるから。それぞれが書いた論文を読むように言われた。
紛失や盗難が怖いらしい、持って帰らないで見てと言われた。
アンナが目ざとく
「何かお菓子の香りがする、バターの甘い香り!
お嬢様!
お嬢様!
おーじょーさーまー?」
違うケーキ出して誤魔化した。アンナにはまだチョコレートは早いわ!
俺は論文の山に埋もれて動かないからアンナは、研究所の手伝いの人と仲良くなっていたらしく銀貨1枚で買えるお土産を探しに行った
クリス先生は用事があるようで、どこかに行き
時間が来たら適当に帰ると伝え手俺は一人で読書。
アンナが置いていったお昼ごはんを俺の分だけ抜き取りアイテムボックスへ入れてダンジョンボートを開いた。
その時に、ちょうどメッセージが届いた。
今まさにダンジョンに着いて、アイテムを回収してると連絡が来た。
「隣国の洞窟前に行くぞ!」
『いいのかよ、論文見るんだろ?まあ僕はどうでも良いけどね』
「いいんだよ論文は逃げないだろ?」
俺は落し穴に入った。
俺「カイン!アイテム回収出来たか?」
カヤック「マリーウェザー様!」
俺「あれ?カヤック治ったの?インフルエンザじゃなかったの?」
カヤック「あー、あのすいません・・・俺じゃないんです。騙してごめんなさいマリーウェザー様
その、大使なんです。本当にすみませんでした」
カイン「だって、あんた大使見殺しにするだろ?カヤックにーちゃんが病気なら来ると思ったんだ。ほら来ただろ?」
カヤック「カイン!
マリーウェザー様騙してごめんなさい・・・軽蔑しました?」
俺「いや、カヤックじゃなくてホッとしてるよ。今も苦しんでるのに俺は何も出来ないって思ってたんだ。
カヤックが元気でめっちゃ嬉しいよ!
ビックリさせるなよ、心配したんだそバカヤロー!お前が無事で良かった!」
カヤック「マリーウェザー様!俺、怒られるんじゃないかって!嫌われたらどうしようって、そればっかりで」
俺「そんなんでカヤック嫌いにならないよ!
お前、俺の事なんだと思ってんだよ馬鹿だなぁ!カヤックが元気で良かったよ!」
俺たちはハグして再会を喜んだ。
カイン「大使が憐れすぎる」
俺「カイン隠したのそこの上だよ!そうそこ!
あ、カヤック、チョコ食べる?ロバートさんからもらったんだよ。日待ちするやつはカインの収納に入れとけよ。今食べる?あ、手汚れてない?ほら口開けて、ハイあーん」
カヤック「あああ~美味いッスね
これなんスか?あのカカオから作ったんですか?
へぇー、すっげーッス。
マリーウェザー様ありがとうございます!」
俺「俺、今は王都のミネルヴァって学園都市みたいなところの研究室にいるんだよ、こっそり抜けて来てさ・・・もう帰っていい?」
カイン「大使はいいの?」
俺「それAランクのエリクサーだよ
ってか大使どうしたの?殺しても死なないと思ってたけど?」
カイン「多分呪だよ、あんたの国から嫁いで来た王妃様が放ったヤバい呪だよ。第2王子を狙ったんだけど大使が庇ったんだ。凄い精神力で保ってるけど多分エリクサーでも駄目かもしれない・・・」
俺「ハァ、呪で間違いないな?王族が使う呪詛なら、はがせるかもしれない。
けど直接連れて行かないといけないんだ」
あの仄暗い泉に
カヤック「そんな・・・何とかなりませんか?」
俺「カヤックこの人形を大使の所まで連れてってくれよ!
マリアンヌ、大使の所まで付いたら落とし穴に入れて帰ってきてよ?」
『ヤダ!何で僕がソイツの頼みを聞かなきゃいけないの?大使なんて嫌いだし穴に入れたくない!嫌だ』
言うと思ったけどな。
「じゃあ、大使の所まで行ったら俺を呼んでよ、呼ぶだけでいいよ?
なぁ、どうしたら行ってくれるの?」
『・・・・口付けして欲しい』モジモジ
え、そんなんでいいの?楽勝!
「幼児ボディでいいの?」
『え?いいの?』
「いいよ。
ハイ、じゃ、お願いします!
カヤック、ハイこれマリアンヌ人形よろしく。あんまり汚さないように!無くさないようにアンナが怒るから。あ、昼食持ってきてたんだった、お前ら飯用意してないだろ?これも食べなさい。
俺いったん帰るからな!じゃ」
俺はミネルヴァに戻って何事もなく、論文を読んだ。
アンナが帰って来て
「お嬢様!先にサンドイッチ食べましたね?
もう、一緒に食べようと思っておやつ買ってきたのに!」
「小腹が空いてたのよ、ちょっと休憩するわ、お茶にしましょう。アンナが選んだお菓子が見たいわ」
帰る時にカールおじさんが来て久しぶりの挨拶をした。
「マリーウェザー様、ちょっと見ない間に大きくなりましたな、いやはやちょっと見ない内に子どもは大きくなりますなぁ。
論文は読まれましたか?みんなマリーウェザー様に呼んで欲しくてたまらないようでした。マリーウェザー様を直接知らぬものも書いたりして。
うーん、やはり服のサイズが少し大きいほうが良いみたいですな。
ほとんどの者は制服は1度買えば事足りますがマリーウェザー様は1年ごとに替えなければすぐに体が大きくなりますなぁ
明日も来られますかな?仕立て屋を呼んでおきます。
コルチーノ伯爵にこれをお渡し下さい。」
お父様宛に手紙をもらった。
帰りの馬車に揺られてマリアンヌ達の事を考えていた。
大使がどうして呪詛を庇ったのか、呪詛なんて庇えるものなのか?
あの国の現王妃は、この国の王女が嫁いでいたけど王族はやはり呪詛を使える精霊と契約してるのか、またはアイテムがあるのか、どれも推測の域を出ない。
「お嬢様どうしたんですか?
ずーっと難しい顔して、論文たくさんありましたもんね。どこまで読んだんですか?」
「考え事してたから、2割ほどしか読んでなかったわ。わたくし好みの面白い論文もありましてよ。性格と言うか個性がでますわね」
帰って執事に手紙を渡してお父様の書斎に置いといてもらった、今日は帰ってくるかわからないもんね。
コーネリアス
「フン、チビめ、帰って来たのか!お前は何しに行ってるんだ?」
俺「ただいま戻りましたコーネリアスお兄様
わたくしは・・・勉強をしに行ってますのよ。海洋生物学の論文を読んでましたの。
教授や助教授などの若手の先生方は、たまに網にかかる深海魚の生態が気になるようですわ」
コーネリアス
「・・・もう良い!さっぱり分からぬではないか!わざと難しく説明してるだろ?私を馬鹿にするために!」
俺「今の発言でコーネリアスお兄様の底が見えましてよ。解らないなら黙って難しい顔でも作っていて下さい。後で解る人に聞いたら良いのです」
コーネリアス
「・・・・」
(反論が思いつかないけど言い返そうと考える)
俺「出来るではありませんか。その調子です」
スコット
「マリーおかえり、外はもう風が冷たいね、さあ暖炉の部屋に行こう」
俺「スコットおにいさまただいま戻りました、おにいさまの手は暖かくてはぁー」
スコット
「わっマリーのほっぺたが冷たいね
今日は勉強が進んだんだ、サイモンと兄上がね、疲れてダレてくるとヨハンがマリーの名前を出すんだよ。シャキッとして面白かったんだ」
スコットから勉強の進捗状況を聞いて、俺がいないほうが進むなぁと寂しく思った。
人に教えるの向いてないし仕方ない、お金もらってやってる訳じゃないしなぁ?
そもそも、お猿さんに勉強教えたほうが早いわ駄目だ。
コーネリアス
「・・・・」
軽く湯浴みを済ませてから食堂で夕食。
俺の席順はもうここなのか?まあ春になるとカレッジ行くしな。
コーネリアス
「おい、お前!スコットと私で態度が違いすぎないか?なんだスコットの前だけ猫被って可愛い顔で挨拶して!私にもしろ!」
俺「ニコニコ、可愛い妹に構って欲しいのでしょうけど他に話題ありませんでした?」
コーネリアス
「そうだ、私が屋敷の留守番をしてるときに何度も殿下からお茶会の誘いが来たのだ!私もお前達がいつ帰ってくるか聞かされていなかったからな!殿下に来週には帰って来るだろうと返事していたのだ!そうしたら毎週呼ばれたのだ!」
マジかぁー、コーネリアスのポンコツ具合が既に王家にバレてしまってたのか!
ってかオヤジめ、面倒なこと全部コイツに押し付けてたのか!何も知らせてないと煙に巻く必要もないからな。
もしかして相手側には、逆にうまくとぼけられたと思われてるかもしれん、なかなか策士なオヤジだな。
俺「他にどなたとお会いになりましたの?」
コーネリアス
「公爵令嬢のお茶会にも呼ばれたのだ!茶会など母上がおられた時に、たまに呼ばれるくらいなのに毎週のように呼ばれたのだ。
執事も断らぬからな、後は教会から何回か来ていたが、何を言ってるのかもさっぱりわからぬ輩が多かった。
そうだ、ゴシンタイ?オンセンヒメ?なんの事だ?夏頃酷かったのだ!」
俺「さあ、私にもさっぱりですわ」
スコットがブフッっと吹いていた。
そう言えば、ヨシュアをまだ見てないな。領地にいた頃は毎日工房で顔を合わせてたからな。
ヨハンは、サイモンやアンナたちと食事を取るようになった。そっちの方が楽しそうだ。
夕食後に部屋でダンジョンメールを確認しようと思ったけど、コーネリアスが来て
コーネリアス
「おい!お前達は今日も一緒に寝るのか?」
スコット
「はい、そのつもりでしたが兄上もマリーと寝たいのですか?マリー今日は兄上と寝る?」
コーネリアス
「2人とも私の部屋で寝ろ!私のベッドは3人で寝ても広いのだ!」
ベッドも公爵サイズだったもんね。
俺「別にどこで寝ても構いませんが、寝る前に少し勉強してから寝ますわ。スコットおにいさまは先に行ってて下さいませ」
コーネリアス
「まだ勉強するのか!お前は本当に勉強の鬼だな!そんなに勉強してどうするのだ!
まあいい、スコット、湯浴みがまだなら私のところでしろ!お前達の部屋は狭いのだろう?使わせてやる!あのシャンプーとか言うのを使ってやる!私にも洗わせろ」
スコットが嬉しそうに照れてコーネリアスの部屋に向かった。
俺は自分の部屋に向かいダンジョンメッセージを確認した。
まだ大使の元についていないのか?
ロバートさんからメッセージが来ていて、カインのやつロバートさんには大使の現状を話していたようだ。
エリクサーはレンジで再現出来ないんだな。
サンプルあれば可能かもしれないと言うので、カインが持ってると教えておいた。
レンジ・マミィすごいな。
普段そんな喋ってる訳じゃないけど、マリアンヌがいないと静かに感じる
ふいに視線を感じて見ると窓の外に妖精がいた。
窓を開けると中に入って来て
『今日はあの黒いのいないのね
人の子よ
あれは良くないものだいつか破滅を連れてくる』
「詳しく!」
『混沌よ 虚無よ 危ないのだ、近づいてはならぬように祝福された幼子よ』
意味わからんけど、あいつが他の妖精とかに嫌われてることはわかった。
「あ、前にこのコップくれたでしょ?いっぱい入るコップ。ありがとう」
『これはどこのお湯?』
「コルチーノ伯爵領のダンジョンのだよ天然温泉の湯だよ。そこのタライで湯浴みしてみる?」
『する!したいの!』
俺はタライに温泉の湯を流し込んだ。小さいからすぐにいっぱいになった。
『力が満ちてくる、幼子も入った湯だな同じ匂いがする』
「混沌?も一緒に入ってるよ?」
『なんと信じられない奇跡だ、慈愛に満ちてる』
その後しばらくなんか言ってたけど、背中の羽が元に戻ったとか喜んでた。ダンジョン・コアの露天風呂の温泉水は妖精の傷も治すんだな。
ご機嫌にお礼を言って消えてった。
カヤック達の村まで1日かかるって言ってたし、大使がどこにいるか聞いてなかったからな。
明日の夜にでも呼ばれるだろう。
俺はコーネリアスの部屋に向かった。アンナの扱いが良くないから置いてく。サイモンとヨハンとお茶でもしてきたらと昼間のおやつをもたせた。
コーネリアスの部屋に入ると、スコットも一緒に湯浴みしたようで、2人して照れてモジモジしてた。
スコット「ああ、マリーやっときた ホッ
僕も兄上に洗ってもらったんだよ、その僕も洗ったんだ。マリーより上手だって褒めてくれたんだよ、へへ」
スコットが可愛らしく照れていた。
え、事後?もしかして色々と済ませてしまったの、あの短い間に?えぇー
コーネリアス
「チビめ!来たかフン!勉強は終わったのか!
あ、いやいい、聞きたくない。」
俺「わたくしも聞きたくないですわ、寝るまでまだ早いので」
コーネリアス
「勉強はしないぞ!お前の施しは受けん!」
俺「ゲームでもしようと言いたかったのですわ。わたくしも飼育員はしたくありませんもの。」
馬鹿に勉強は教えられんわ!
コーネリアスの部屋にチェスもどきがあり、ルールを教えてもらい、紙にかいておく。
途中、従者に補足を入れてもらいルールを聞いた。チェスもどきだ。
コーネリアス
「フン、チビめ!泣かしてやる!私からだ!フン!」
とても幼女と遊んでる掛け声じゃないけど、普通は後攻の方が有利じゃね?やっぱり馬鹿なんだな。
そこそこ強いのか、型を知ってるのかハメられそうになったけど、全部顔に出るから何と無く勝ててしまった。
スコット
「マリーはこのゲーム知ってるの?凄いね、最初は負けてるように見えたけど。僕は兄上には勝てた事はないよ?」
しまった!ここは負けてあげなけといけなかった。というか3手前に右に抜けると思ったのに自爆しにきたんだよな。
コーネリアスは驚愕してるけど、こっちの方がビックリだよ、負けた理由わかってないのか?
駄目だゲームでも泣かせてしまう。
俺は急いでペンと紙をもらってすごろくを描いた。負けなしのやつ。
職業いろいろ、借金無しせいぜい空白のマス目程度のイージーモードだ。
サイコロと駒がないから即席で紙で作った。
俺「スゴロクをしましょう!ルールは簡単。サイコロの目の数だけ進みます。
先にゴールした人が勝ちではなく、より多く稼いだ人が勝ちですよ?」
コーネリアス
「フン!どんな手を使ってるか知らぬが私が一番に決まってるだろ!」
ハイハイわかったよ。復活したコーネリアスが鼻息荒くすごろくを覗き込む。
俺「ではレディファーストでわたくしから!コロンと・・・いきなり6ですわ」
スコット
「6は駄目なの?」
俺「いえ、目が少ないほうがたくさんマスに止まりますから稼げるのです。わたくしはパン屋さんです、転職するまで毎回銀貨10枚の収入です」
俺は紙に書いていく。
コーネリアス
「たった銀貨10枚だと?少なすぎるではないか!」
俺「平民の平均月収は銀貨15枚程度だと聞きましてよ、日給10枚は破格ではございませんか!次はスコットおにいさまどうぞ」
スコット「兄上、先にどうぞ」
コーネリアス
「フン!・・・4だ」
コロリと転がって吟遊詩人に止まった。アチャー転職出来たらいいね
俺「コーネリアスお兄様は吟遊詩人ですね、酒場で歌って銀貨20枚です」
コーネリアス「おお!平民の月収以上を稼いだぞ!ワハハ!」
スコット「じゃあ僕が、えい・・・5だ」
俺「スコットおにいさまは、服屋ですね毎回銀貨15枚です。順調ですね!
次はまたわたくし、コロンと・・・また6ですの!あ、貴族のお抱えになれる毎回プラス10枚です!ホホホ」
コーネリアス
「次は私だな!フン・・・5だ!何!何も書いてないマス目だ?これは?」
俺「家でぼーっとしてる時間ではございませんか?吟遊詩人だとありえますね。収入が不安定な職業ですから」
コーネリアス
「なんだと!働け!」
スコット
「じゃあ僕が・・・3だ!えーっと、あ、貴族から注文が入った。臨時収入で銀貨20枚だ!やった!」
俺「スコットおにいさま順調ですね。
では私が、えい・・・また6ですの!稼げないわ!あ、お城から注文が入ったわ!銀貨30枚の臨時収入!ホホホ」
コーネリアス
「私だ、フン!・・・1か、商売人の儲け話?」
俺「伸るか反るかの転職の機会ですわ偶数なら商人に奇数ならそのままです。もう一度ふって下さい。・・・アチャー転職ならず、商人になれたら毎回銀貨30枚でしたのにざんねーん。
次はスコットおにいさまですね」
スコットはコーネリアスをチロリと見て気を使いながら
「え、うん、えい・・・あ、転職だ!城の文官になった? わぁ!毎回銀貨80枚?貰いすぎじゃない?」
俺「お城の貴族ですもの。普通ですわ!では私が、えい・・・また6!振り方が悪いのかしら!本当に稼げないわ!
あ、中級貴族の娘が嫁いできた!支度金銀貨300枚・・・まあ、私の人生はこんなところですわね、はぁー」
スコット
「まだ決まったわけじゃ・・・」
コーネリアス
「よこせ!フン・・・あ、また白紙のマス目だ!クソが働け!」
スコット
「次僕えい、わぁ上級貴族が嫁いできた銀貨500枚!凄い!」
俺「では私が・・・えい、あぁー!下剋上です
でも私の立ち位置は変わりませんでした。
上と下が入れ替わります。職業はそのままで、所持金だけグルっと入れ替えます
コーネリアスお兄様は一番お金持ちになりましたね!
スコットおにいさまは、銀貨20枚に・・・コーネリアスお兄様が稼いでないせいで!不憫ですね。でも収入はありますから増えます」
コーネリアス
「なんと言うことだ!弟から奪ってしまった!返す!スコットに返す!」
スコット「兄上いいですよそーゆールールですから」
コーネリアス
「なんて非情なルールなのだ!神はいないのか!くっ」
俺「じゃあ、頑張ってそのマスまた踏んでくださいよ!はいコーネリアスお兄様!どうぞ・・・あ、豪商の娘が嫁いで来ましたね支度金銀貨300枚です。吟遊詩人に嫁いでも先がないのに可哀相ですわ」
コーネリアス「ぐっ」
スコット「じゃあ次は僕が、えい・・・わあ、また嫁いで?え、お城のお姫様?え、僕が王配?凄い毎回銀貨200枚凄い!」
俺「まあ!ファインプレーですわね!スコットおにいさまは運が良いですわ!
ただ、前妻が側室に落ちるので妻達の確執に気を配らないといけないですね!」
スコット「え!?」
俺「では私がえい・・・ここに来て転職!まあ貿易商!毎回銀貨40枚と、サイコロをもう一度えい・・・6来たぁ!船を6隻運用します。
一隻につき40枚稼ぐので毎回240枚だわ!やったぁ!」
コーネリアス
「王配より多いではないか!」
俺「貧乏国家や小国だと大国の商人の方が稼ぎますわよ?あくまで収入です。
このゲームには出費を書いてませんのコーネリアスお兄様が泣きそう、じゃなくて計算が大変だからです!」
コーネリアス
「この!よこせ!フン・・・やったぞついに転職だ!教会の教皇?はぁ?収入が銀貨1000?!どーなっているのだ!」
俺「教会は民や信者から金を搾り取る機関ですのよ?国を跨ぎますし、王族の式典に奉祀しただけで莫大なお布施が発生しますもの」
コーネリアス
「なんと言うことだ!教会は恐ろしいではないか!」
スコット
「兄上、あくまでもこれはマリーの考えたゲームですよ?マリー兄上が本気にしてるから」
ゲームが終わり、最後は自分の儲けを計算させる
俺「コーネリアスお兄様が一番稼ぎましたね、ようございました。計算出来まして?」
コーネリアス「待て、今計算してる!」
スコット「マリーは、みんなの分の計算をしながら進めてたね。凄いね」
俺「今回は出費がない分増える一方ですから計算しやすいですわ。そろそろ寝ましょうか?ふわぁ〜」
スコット「マリー眠そうだもう寝よう、マリーは真ん中?」
俺「たぶん、コーネリアスお兄様を真ん中にしたほうがいいのです。弟妹に挟まれて寝たい願望を叶えて差し上げましょう」
スコット「兄上にそんな願望があったの?知らなかった」
あるだろ多分。
コーネリアスが計算を終わらせて鼻息荒く合計金額を宣言して、スコットと2人して褒める。
俺の気持ちよく終わって寝てもらう計画はうまくいった。
思ったとおりコーネリアスは真ん中に鎮座して、さあ来いと言わんばかりに両手を広げた。
俺はともかくスコットにも腕枕するつもりかこの兄貴は!
遠慮なく上にダイブして飛び乗ってやったら、コーネリアスの腹筋が硬くて俺のほうが「ぐぇ」っと鳴いた。
スコットと俺がいそいそと布団に包まりコーネリアスを挟んで寝た。
コーネリアス
「なかなか楽しかった!またしてやってもいいぞ!」
俺「今度は出費も書きますよ?浪費妻が来て毎回マイナス50枚とか、没落して無一文とか、事業が頓挫して借金100枚とかフフフ」
コーネリアス
「お前は!ほんとに可愛い顔で悪魔のようではないか!」
俺「多少小悪魔のほうが女の子は逞しく、したたかに生きていけますのよ?」
コーネリアス
「減らず口が!楽しそうに兄たちを手玉にとってコマを進めていたな?充分すぎるほど逞しく、したたかではないか!フン!」
スコット「兄上、マリーはもう寝てますよ」
コーネリアス
「黙って寝ていれば天使のような寝顔だな」
スコット「兄上もそう思いますか」
コーネリアス
「いつもこんな遊びをしているのか?」
スコット「いえ、初めてです。なかなか考えられてましたね。可愛い顔で罵るので笑ってしまいそうでした」
コーネリアス
「スコット、お前の小さい時も可愛らしかったのだ。もっと前から一緒に寝ておけば良かった、色々とすまなかった。
お前の部屋の鏡台は母上に捨てられたのか?」
スコット「あれは、その自然に割れてしまったのです。古い物でしたのでお気になさらず」
コーネリアス「そうか」
モジモジして中々眠る事が出来なかった兄たち




