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俺の異世界冒険記!  作者: ワシュウ
領主の娘 領地に行く
52/384

異世界人 魔ウンテン

俺は、驚愕していた。スコットが部屋に戻ってアンナが来るまでの短い間に何てモノを読ませるんだ!

昨日読んどけば良かった。


日本語だ。

手紙が2枚あって一枚は普通の手紙でドールハウスのちょっとした質問とか進捗状況だったけど

2枚目は日本語で書かれてて、ハンドクリームのレシピだった。

ところどころ空白で、なんだ?と思ったら

最後に、レシピが知りたければ教えてあげます。と書いてあった。

グスコーブ商会のジョルジュおじさんが異世界人なんじゃなくて商会の誰かだろうな。


マックイーン子爵領に異世界人がいる。


バラのハンドクリームを作ったのか・・・

あ、シャンプーとリンスも作ってるなコレ。なるほどなぁ、異世界人クオリティーさすがだ!

となると・・・女子だな!


女子かぁ、仲良く出来るかな?

レシピが知りたければ教えてくれると言うけど、ようは会って話したいってことだろ・・・。

向こうは俺が異世界人だと知ってるのか?

カマかけて手紙をよこしてる可能性もあるな。


俺は今まで、自分がやってきたことを振り返った。

あ、バレてる。浴衣作っちゃったよ!こりゃバレるわ。

ジョルジュおじさんから俺の存在にたどり着くな。俺アホやんか

うはぁ


部屋を出るとお母様とおばあちゃまがいて、朝の髪のセットがずいぶん楽だったわ、まとまってていい感じねぇと話していた。


「おばあちゃま、ハンドクリームのレシピ知りたいですか?」


「知りたいわ!

どうしたの?知ってるの?グスコーブ商会のジョルジュ様からのお手紙にドールハウスの他にも書いてたの?」

おばあちゃま、圧がグイグイくる。

手紙の内容を知ってるのね検閲が入ってるのか・・・そりゃそうだ。子どもにそのまま手紙を渡さないな。


「お誕生会にグスコーブ商会の方を呼んで下さい。ハンドクリームを作った方も誘って下さい。」


「招待してるわよ。同伴にハンドクリームを作った方を呼べばいいのね?」

おばあちゃまジョルジュおじさんをちゃんと招待してたのね。


「そうです。

あ、シャンプーとリンスを高級温泉宿の売りの1つにしてはどうですか?

従業員に洗髪教育をして、頭を洗ってもらうのです。上手な人が洗うと気持ちいいですよ?

ヨハンは器用で上手でした。サイモンは下手っぴで力が入りすぎてガシガシ洗うので頭皮が痛むのです。

それに、液を髪にいっぱいつけたら良いと言うわけでもないですよね?なんでも適量があります。

おばあちゃま達も使いかたを間違ってましたから、洗髪のプロを育てて宿の売りにしては?

目に入ると痛いですからね、タオルで顔を隠して洗ってもいいかもしれません」

この世界、タオルとは言っても、ただの布きれなんだけどな。


俺は美容室のシャンプーを想像してた。


おばあちゃま達はシャンプーを宿で売る事は考えていたけど、俺の指摘で全身ボディエステのコースを考えだしてる。あーだこーだ盛り上がっていて女の人の美容意識凄い。


シャンプーの異世界人に会う段取りは出来た。後は時が来るのを待つ。敵か味方か?

マークフェルドと違って自覚ありの女だからな!

スキルは何を持ってるんだろう・・・

罠でも作ろうかな?ダンジョンに・・・いやいや

あ、敵対するなら仄暗い泉にポチャンも有りだな。



午前中の勉強会でツァネフ叔父さんに、髪の毛どーしたの?と聞かれたからシャンプーを教えておいた。

「奥さまのご機嫌取りにいかがですか?」


ツァネフ叔父さんは、

「小さくても女の子なんだね」

ませてるねぇ、と笑ってサラサラ感と匂いを確認するために叔父さんはヨハンの頭をスルーしてこっちに来た。


「朝食の時に驚いたよ、みんなでやるなんてね

僕も誘ってくれたらいいのに」

とスコットが少し拗ねた感じで言う。


「おにーさまも誘えばよかったですね、爽快感が違いますの、スッキリして頭が軽くなった気がします。

ヨハンは最初断ったのですがサイモンがガシガシ洗ってました。」


「アハハ、なんか想像つくね。僕も母上に言ったら分けてもらえるかな」


「私のが一回分ほど残ってます。私が今日の湯浴みの時にお兄様の頭を洗いますわ。みんな気持ちいいって褒めてくれますの、多分、私は上手ですわ」

サイモンが顔を赤くして頷く。


「そっか、じゃぁお願いしようかな。

マリーが洗ってくれるの楽しみだよ」


スコットが少し照れて嬉しそうに笑った。でもスコットの髪は洗う前から何もしてなくてもキラキラだよな?



工房に行ったら今度はヨシュアに同じ事を聞かれた。


ヨハンがドヤ顔で

「お嬢様に、ほどこしていただきました。グスコーブ商会の貴重な品を僕のためにありがとうございます。

ツヤツヤでバラの香りが同じです、はぁ〜、お嬢様に包まれているようです。

ヨシュアさん、どうぞ僕の髪を触って下さい。お嬢様の御髪を確認に行かなくても大丈夫ですよ。僕もお嬢様と同じですから。ホラ」

とヨシュアに頭を近づけてシャンプーを自慢してた。


ヨシュアがむちゃくちゃ悔しそうにして、グスコーブ商会の品ですか?とつぶやいていた。


「ヨシュアもやりたいの?

でも、もうお兄様の分のシャンプーしか残って無いのよね。

ごめんなさいね、また買ったらシャンプーするわよ?」

これは、ヨシュアだけ仲間はずれ的な?いや、すまねぇ、最初から小瓶サイズをちまちまと使ってたからな。


「シャンプーとは商品名でありながら、シャンプーすると動詞なのですね?

何か特殊な事をするのですか?

そのバラの香りは?何かの香油でしょうか?髪に塗るのですか?」

さすが商人の息子だな、食付きが凄い。


わかるよ、シャンプーって売れる商品だもんな!俺も、作れるかなぁ?

作っても、こんなクオリティは出せないだろうな。


すると、アンナがたまらずと言うように

「アハハ、面白くて笑っちゃうわ

お嬢様がシャンプーするって言ってるだけよ!

頭を洗っただけなのよ。

シャンプーをしっかり泡立てないと気持ちよくないから。

汚い髪だとサイモン様みたいに2回も洗わなくちゃいけないのよね!

上手な人が洗うと本当に気持ちよかったわ!

ヨハンが上手な人ってお嬢様も褒めてたけど、あれは1度体験しないとわからないわね。

目に垂れてくるから気をつけてだけじゃ、何をどう気を使ったらいいかわからないもの。

頭がスッキリして、いい香りで最高の気分よ!」


体験って大切だな。百聞は一見にしかず


「アンナさんがベタ褒めしてる!平民にも大受けの凄い商品なんだ!くっ!

まだ情報が回って来てないけど、伯爵夫人が開拓区へ今日も行ってるなら、あっと言う間に情報が回るだろう。出遅れてしまった」

アンナで平民マーケットのリサーチ取ってんのかお前は!

まあ、アンナって歯に衣着せず、はっきり良し悪し言ってくれるもんな。


「1度体験したら忘れられないでしょうね。

確実に温泉の新しい売りになるわ。あのシャンプーありきだけど上手な人に洗ってもらうと極上の気分よ。

お金を払ってもまたしてもらいたいと思うのを無料でやってあげたら、その宿はかなりの評判になるでしょうね。

その分、宿泊料金をぼったくる

金持ちほど搾り取るわ」


「そ、そんなにですか!えっ・・・搾り取る?

それは、す、凄いです!」


ヨシュアと儲け話しをして、昨日作ったフィギュアの色つけをする。トモエお団子屋バージョンだな。

温泉姫のより細かい作業だ。

正直、温泉姫のばっかり作ってたからマンネリ化してきた。

ヨシュアが可愛い可愛いと褒めるから、調子にのって今作ってるトモエちゃんをあげる約束しちゃった。乾いたら持って帰っていいよってホイホイあげてしまった。

まあ、ヨシュアなら大事にしてくれそうだしいいか。

それに町娘バージョンは、屋敷にあるしな。



じーさん達が迎えに来て帰った。

約束通りスコットの湯浴みに付いて行き頭を洗う。

裸になって湯をはったバスタブに入ってもらうと、前に見た虐待っぽい痣や傷跡があってギョッとしてしまった。


忘れてたけどスコットは妹にキズを見られたくなかったんだった・・・

チラッと顔を見ると苦笑いしてた。

うぅ、すまねぇ とっとと終わらせて退散しちゃるぜ!


頭を濡らして手のひらでシャンプーを泡立てて頭をワシワシする。

後ろ向きだし、湯が何も入れてない透明だったから背中の傷がよく見えてしまう。

ぴぃ〜気まずい


「おにーさま、顔に泡が垂れてませんか?目をあけてると染みますよ?」

ワシャワシャ洗う


「マリーの小さな手が一生懸命動いてて可愛いよ。フフフ、くすぐったくて気持ちいい

バラの香りがするね。みんなと同じだ」


ワシャワシャ洗う時に気が付いたんだけど、スコットはいつも湯浴みは1人でやってんだな。部屋に従者いないもん。

どうしよう、すすぐ湯の桶に手が届かない


「おにーさま、目を閉じてて下さい、すすぎます」


「うん」


俺は、アイテムボックスから妖精のコップを取り出し、まだ温かいのを確認するとゆっくりスコットの頭にかけて泡をすすいでいく。

シャンプー泡がおちると素早くリンスを取り出しぬりたくる。


「まだ目を開けちゃダメですからね!これもすぐにすすぎますから」


「うん」


本当はちょっと置いた方がいいんだろ?でも時短だ。

また、ゆっくりとコップを傾けて湯をかけてすすいでいく。

バスタブが泡だらけになり水が汚れてしまった。


穴魔法で汚水を出して妖精のコップのお湯を全部出したところで元の湯量にもどった。

排水溝って偉大。ないと不便だ。


「終わりましたよ?おにーさま?」


「スゥ~、スゥ~」

膝を抱えたまま寝てた。


ダンジョン・コアが作った温泉の湯パネェ!スコットの背中の傷が薄くなってる!


気持ちよさそうに寝てるけどな。

お湯が冷えてきたから、暖かくなる魔法を使っておく

今まで気が付かなかった・・・暖かくなる魔法を使うと傷が消えるのか。

温泉と魔法陣のダブルコンボだと古傷まで癒えるのか。

妖精たちと解釈の違いか?暖かくなる効果だけじゃないのか?

ダンジョン・コアの温泉効果か?


「おにーさま、起きて下さい。夕食はどうしますか?今は寝て夜食を食べますか?」


部屋の外からアンナの呼ぶ声が聞こえて、スコットの目がゆっくり開いた。


「ああ 起きるよ・・・。マリーありがとう」


濡れた手で俺の頭を撫でてふにゃふにゃと笑ったスコットは幼く見えた。


夕食時、スコットまでもがサラツヤになり、じじいとオヤジがさらにくすんで見えた。

「僕もマリーに洗ってもらいました。シャンプー気持ちいいですね」とスコットがキラキラ笑顔で言うと、じじいどもが見てきた。

やって欲しいなら早めに言えよ?



寝る時にスコットが

「マリーは本当に上手に洗うね、気持ち良くて寝てしまったんだ。マリーの小さな手が暖かくて愛おしいよ。ありがとう僕のマリー」

とまたスゥ~っと寝た。多分これはマリアンヌの睡眠アシストの方だろう。



『今日もトモエを呼び出すのかよ?大した用事もないのに毎回よんでやるなよ』

とマリアンヌがほざいてるがいいのだ。召喚の魔法陣って格好いいじゃん?俺様召喚士だ

そして、俺も癒やされたい。


召喚サモン トモエ」

魔法陣が出現してブワァンとトモエちゃんが出てくる。カッケー


『トモエここに参上しました』


「さて、開拓区ダンジョンの話でも聞こうかな。おばあちゃま頑張ってた?」

俺は出てきたトモエの頭をイイコイイコしながら話しを聞く。

『今日、ダンジョンに新たな挑戦者がやって参りました。ご報告申し上げます。』


「え!何それ詳しく」


俺の目にはトモエちゃんが一生懸命喋るように見える。

『グランドマスターの権限により閲覧可能性でございます。

新たな挑戦者は、昼間に来てダンジョン内をうろつき足湯をして屋台で串焼きを食べて酒を飲んで営業してる宿に泊まっております。

庶民向けの安宿が先週より営業してございます。

浴衣を1人で着こなし、今も足湯に座って酒を飲んでおりました』



俺はダンジョンのステータスボードを開いた。


ダンジョン攻略中の挑戦者

マリーウェザー・コルチーノ

ミカエル・マークフェルド

ロバート・マックイーン New



「ロバート?誰だよ!

マックイーンってことはジョルジュおじさんの関係者か?

くっ、次から次にわいてきやがって!

特にクリアは・・・してないな。何なんだ、誰なんだよ!

情報開示しろ!」



情報開示請求・・・認証しました


ロバート・マックイーン(19)

種族:人族

所属:グスコーブ商会

称号:異世界人

適正:魔法使い 賢者

現在地:ダンジョン内

スキル:真実の瞳 アイテムボックス

パラメーター設定OFF


・ダンジョン人口増加100人目ボーナスNew

ロバート様の商品取引が確認されました



『今、あそこにいるんだろ?見に行けば?』とマリアンヌが簡単に言う。


「怖いじゃないか!いきなり襲ってきたらどーするんだよ!魔法使いだ、見ろ適正が賢者だ!

俺は幼児だぞ!瞬殺だ!」


『瞬殺って、お前・・・レベル低いのまだ気にしてたのか?

チラ見だけして帰ればよくない?僕が今チラッと見に行こうか?』


「くっ、一緒に行く・・・」


また足湯の近くの屋台の裏に出た。

すぐに、2人を呼んで浴衣を装着する。前回と違い今回はバトルの準備だ。ムラマサを刀の状態にしてマリアンヌに装備させる。

俺のポジションはトモエちゃんの後ろにしがみつく幼児だ。

なりふり構ってられないのだ。

「行くぞ!・・・・どいつだ?」


『あそこの、あの浴衣を来た眼鏡の人でございます』トモエちゃんが教えてくれる


「え!あの浴衣が股まではだけて、だらしない、あの眼鏡の人?おっさんじゃん?

メチャメチャ酔っ払ってるじゃないか!

はっ!今ならヤレル!

拉致るぞ!あの場所へ!あそこへ行くぞ!」


俺は即席の計画を皆に話す


「お前ら、いいな? ミッション開始スタート


ムラマサとトモエちゃんが浴衣姿で足湯の横を小走りで通る


ムラマサ「トモエ、走ると転ぶぞ!」


トモエ「へへーん、おにーちゃんこっちだよ!きゃっ、痛っ、うえ~んおにーちゃん転けたぁ」


ムラマサ「だから言ったのに、ホラおんぶしてやる、早く乗ってくれ」


トモエ「うん、おにーちゃんごめんなさい。おにーちゃん大好きありがとう。へへ」


ムラマサ「調子いいやつ」


と茶番劇を披露して去った後には、足湯で酔っ払ってるおっさんが1人消えていても気にする人はいなかった。


陽動に目が向いてる隙に背後に迫ったマリアンヌが落し穴にポイッと。拉致完了



ボチャーン 激しい水しぶきができる


「ガボッ、ガボガボ、なんだ、ゴボゴボなん

ボコボコボコ(沈む)

ザバァ―――――あっつぅ、あつ、熱い!何だ!あぁ眼鏡、俺の眼鏡が!」


そうだ、俺は足湯の近くのダンジョン・コアが作った天然の露天風呂に来たのだ。


「お客様、泥酔でのご入浴は大変危険ですので、ご遠慮下さいませ!」


泥酔時に風呂に入ると死んでしまう事故に繋がるからな。酔っ払いは温泉に入るのを禁止するよう、おばあちゃまに進言しておこう。


トモエちゃんが串焼きを一本持って帰ってきた。

『ご主人さま、もらいました。どうぞ』

と俺に渡してくる。

え?もらったの屋台の人かな?俺にくれるんだ、可愛い。

食べていいよと言おうとしたら2人の口が串焼きで汚れてた。

すでに食べたのね・・・。

それでも俺に渡そうとしてくれたのか!なんて可愛い子なの!お父さんは嬉しいぞ!

とりあえず串焼きはアイテムボックスに入れておいて。


俺はトモエちゃんに抱えてもらって飛んでもらい、ムラマサを刀にしてマリアンヌに装備してヤツの真上に来た。


「お客様!」と声をかける。


「え?あ、はい、すみません

あのー、眼鏡がない、探して下さい。すいませんすいません」

とペコペコしてる。

まだ、酔っ払ってるのか?


「お前は、ロバート・マックイーンだな?

何しにここに来た?

返答次第では探してやらんこともない!」


「え?はい

おれ・・・私は、ロバート・マックイーンです。グスコーブ商会のものです。

あの、観光に来ました。足湯に座って屋台で串焼き食べて1杯軽く。あの?

ああ、すみません、温泉に入るつもりはなくて、本当に服のまま突っ込んだんですね?恥ずかしくて死にそう。眼鏡の予備がなくて本当に困ってます。探して下さいすみません、うぅ」


あれ、魔法使いじゃないの?

俺はマリアンヌと顔を合わせると、ため息をはいた。

「わかった、探してやる。

眼鏡沈んでるんだよ、ちょっと待ってろ、あんまり動くなよ踏むぞ?」


皆で服を脱いで温泉の底を手探りした。


『ご主人さま、こちらに御座いました』

ムラマサが拾ってくれた。メガネは一応破損はしてない。

「さて、返してやるが条件がある。

俺と敵対しないと成約しろ!魔法使いなんだろ?そういうの出来ないのか?」


「え、あの、おれ・・・私の事を言ってますか?魔法使いって?」


「とぼけるなよ!異世界人め!」


「くっ!

そういう貴女は誰ですか?私に敵対の意思はありません。

メガネ高価なものなんです。返して下さい。

敵対しないと約束でも何でもします」


マリアンヌとヒソヒソと話し合う。

ちなみにみんな裸のまま露天風呂の中だ。

「なあ?どう思う?演技か?メガネ返した途端に攻撃されない?」


『ん〜、演技には見えないな。攻撃されたらトモエのミラーフォースではね返せば?』

とマリアンヌがもっともな事を言う。

そうか、反射な。トモエちゃん凄い。


「よし、返そう。腹を割って話そうじゃあないか!」

俺はムラマサに持って行かせる。


眼鏡を装着してやつがこちらを向く

「ありがと・・・う? え? 幼女がいる!ここは女湯」やつは俺とトモエを見てサァーと顔色が悪くなる。


「ここは、ダンジョン内の露天風呂だ。一定の魔力がないと入れないからな!一般客は来ないよ。

さて、色々と話してもらおうか、のぼせる前に帰りたいしな。

お前は誰だ?何者だ?この開拓区に何のようだ?仲間は他にもいるのか?何が目的なんだ?」


「ふぎゃ、あ、え?え~っと・・・」

やつがあっぷあっぷ、バグりながら喋った内容は

・グスコーブ商会のジョルジュ・マックイーンの養子で、ロバート・マックイーンだと。

・お供と自分だけこの温泉街の安宿に泊まっていて、お供は先に寝ちゃって自分だけ懐かしい足湯に座って1杯やってた。

・温泉街も浴衣もドールハウスも異世界人の女の子がやってると思って、接触をこころみてあの手紙を出した。

・ハンドクリーム、シャンプーリンスの開発者は自分だと話す。



マジかよ~、シャンプーなんて作るの女子かと思ったのに!おっさんかよ!

「お前は、見た目はおっさんなのに本当に19歳なのか?」


「え、は?なんで歳を?

あ!スキルに鑑定眼があるんですね!ってか幼女なのに喋り方が・・・貴方こそ本当はいくつなんですか?おれ・・・私と同い年くらいでは?

私は、田中恵太、29歳です。

青山在住のサラリーマンです。多分3年前に転移してきたと思います。とあるオンラインゲーム中の事だと思います。」


『お前にはこいつが19歳には見えないのか?僕には小童に見えるけど?』

とマリアンヌが話しかけてくる。俺の見え方の問題だと遠回しに教えてくれる。


「黒い影が喋ったぁぁ!ヒヤァ!」

とロバートがひっくりかえった。

湯の中でやるからバチャバチャやってる。ヤメロよ!

おっさんの水しぶきが飛んでくるだろ!誰得だよ

マリアンヌの事が見えてないのか?


それよりもオンラインゲームだと?


俺「そのオンラインゲームのガチャに真実の瞳がなかった?あなたは装備してるよね?

多分俺も同じオンラインゲームやってるよ・・・シリウスコーンフレークだ」


ロバート「え、シスコンさんですか!」

俺「シスコンって略し方やめてー!シリウスで頼む」


ロバート「あ、そうでしたね本人にはシリウスさんでした。俺は・・・魔ウンテンです。」


俺「何だと!

お前が魔ウンテンだと・・・・マジですか!」


ロバート「マジです!」


俺「お久しぶりです。

魔ウンテンさんだとは知らずに、なんかイキってすみません。

実年齢も俺のが歳下なんです・・・俺は27歳でした。こっちにきてから、まだ2年経ってません」


ロバート「えー、シスコ・・・シリウスさん27だったの?いやぁ~、俺のがお兄さんだったのね。

ランキング上位だったのに、しばらく下ってましたね」


俺「あー、シスコンでいっスヨ

仕事で出張増えちゃって、なかなかin出来なくて漫喫とかホテルだと、やっぱり通信速度落ちますから、ねぇ?」


ロバート「最後のレイドバトルは痺れましたよ、討伐ポイントがガチ勢抑えて上位だったじゃないですか!」


俺「あー、あれですね。ガチャで真実の瞳が被っちゃって」

そのレイドバトルって、ねーちゃんが適当に参加したやつだよな?


ロバート「あぁ〜、シスコンさんプレミアムの時の課金アイテムで持ってましたね?」


ハハハとお互い真っ裸で笑い合っていた


『状況が読めないけど、異世界で知り合いだったの?』とマリアンヌが聞いてくる。


俺「知り合い?になるかな。

全盛期に何度かレイドバトルで一緒に強敵を倒してたよ。俺そこそこ強かったから。廃課金ユーザーだったし・・・

ごめん、なんか説明すると敵じゃないかな?

魔ウンテンさんどーですか?」


ロバート「その黒いの味方なのね。

と言うか敵対しないって約束させといて?」


俺「すいません!なんか怖くって!

城の茶会で一服盛られかけたし、複数人に拉致られたこともあって慎重にならざる、ってか、かなりビビってました。」


ロバート「えぇっ!この世界そんなに怖いの?

なんて言うか、シスコンさんだけ別のゲームに入ってません?

幼女だし、しかも貴族でしょう?

今度のコラボで別会社が移植するって掲示板に上がってましたね。アップデート前にこっちに来たので詳しくわかりませんが。

マリーウェザーってシスコンさんの事ですよね?

浴衣とかドールハウスとか女の子っぽいなぁって思ってハンドクリームのレシピを餌に手紙を出したのに・・・あ、いえすみません下心があった訳じゃないですが。オホン

ここに来て、フィギュア作ってるって知って、男性だなとわかったんですか。幼女だったとは・・・」


俺「ははは・・・そうなんですよ。幼女になっててしかも4歳です。

ドールハウスは、ねーちゃん・・・の子どもと遊んでまして。ウサギファミリーのやつです。

こちらこそ、ハンドクリームとかシャンプーとか、いかにも女子っぽくて勘違いしてました」


ロバート「アハハ、姪御さんがいるんですね?

俺も前世でこの手の異世界モノ読んでましたから・・・。シスコンさんこそフィギュアとかよく作れますね。

アシスタントの人にやらせてるんですか?」


俺「ああ、趣味で絵とかもちょっとやってたんです。一時期は制作動画とかも上げてました。」


ロバート「えぇ!凄い!職人じゃないですか?

会長ジョルジュがフィギュア自慢してコレクションケースに飾ってました。

フランス人形の横に1つだけフィギュアがあって異色に見えましたよ!」


俺「ハハハ、コレクションケース出来上がってたんですね。

・・・ちょっとのぼせそうなので、あがりますか?」


ロバート「あ、そうですよね、気が付きませんでした。

子どもに長湯は・・・すみません幼女の裸体を拝んでしまいました」


「お気になさらずツルペタですから」

そう言って俺は風呂から上がると急に血圧が下ってパターンと目を回して倒れて気を失ってしまった。

のぼせたのだ。

桃源郷だと思って疲れないと高を括っていたけど、違っていたようだ。

マリアンヌとトモエちゃんが駆け寄ってくる所まで覚えていた

関係ない話で盛り上がっちゃうおっさん達。

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