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俺の異世界冒険記!  作者: ワシュウ
学園物語
215/372

アレクが頭お花畑だった件

アレク「もー、誰か起こさぬか!寝過ぎたではないか。朝食はまだか?」


寝ぼけてんのかコイツ

目が覚めるまで放置でいいかな?




スコット「マリー!卵が孵ったんだ見て見て!」


「まあ!おにーさま良かったですね」

落ちて壊れてルーンで元に戻したやつだけど、ちゃんと孵ったんだね


スコット「餌は何をあげたらいい?鳥って赤い実が好きだよね」


「ハイ、どうぞ。

すり潰してあげて下さいね、ピッピが自分でお世話するかしら?

孵ったばかりで小さくてフワフワモコモコの産毛が可愛いです

あら真っ白ですね?大きくなると色が変わるのかしら」


スコット「マリーありがとう。あっピッピも手伝ってくれるの?」


「クワァ スコット手伝う」

ぶりっ子ピッピがスコットの肩に乗って雛を見て手伝う事にしたらしい

雛だからか、全然違う鳥にしか見えない

すり鉢と小さなスプーンを借りるためにスコットが厨房へ向かった。

ついでにロゼを勉強させるためについて行かせた




アレク「あの…すみません。マリーウェザー様?」


「寝ぼけてたのね、ただのアレクさん

これからどうしますか?

すごく嫌がりますけど、ダニエルさんのコーヒー農園でバイトしますか?」


アレク「俺、あの人にチョー嫌われてません?

ってゆーか、昨日も聞きましたけど

あの人達ってコーヒー農園を経営しててスローライフとかチョー羨ましいじゃないですか!

ダニエルさんも去年目覚めたのに、もう既に成功してて羨ましいです」


コーヒー農園がスローライフだと思ってるあたり

恵まれた生活を送ってたんだな

元王子だし当たり前か。

はたしてコイツに風呂なしボロアパートが耐えられるかな?


アレク「どういう魔法か知らないですけど、昨日のマリアさんってマリーウェザーの分身か何かです?

シリウスさん社会人だし、飲みっぷりからしてイケる口ですよね

積もる話もありますし今度2人で飲み行きません?」


マリアンヌ「はぁ?」


ヴラド「お嬢様に馴れ馴れしい…自分の立場をわかってますか?」


紅茶王子さんって、意外とチャラい人だったんですね

とは言わない

権力を笠に着て調子に乗って学園ハーレム作ってたけど

多分ハメられて廃嫡&国外追放されて、その上で蛙にされてるし。ほんの少し同情するよ


「そうですね

5歳児に酒のますとか犯罪者ですか?って言われるのと」


アレク「え?」


「紐の分際で飲みに誘うなよニートが働け!

って言われるの、どっちがいいですか?」


アレク「えぇー…

俺、もしかしてシリウスさんにも嫌われてます?

チョー凹む…俺、あなたに悪いことしました?」


「…そう言われるとしてないのかな?」


マリアンヌ「お前の存在が罪だ」


ヴラド「はぁー、お嬢様は甘すぎます

倉庫の中で全裸のコイツに襲われそうになったじゃないですか!

あのエルサのせいで、とんでもない目に合わされて

その尻拭いまでさせられたのに

一宿一飯の恩義を忘れて調子に乗ってますね

ちなみにコイツが今着てるその服は先輩用の金貨2枚もする一張羅です」


マリアンヌ「はぁ?返せよ僕の服!脱げ!

ってかお前が着た服とか気持ち悪いからいらない、捨てる」


アレク「ちょっ捨てるなら俺が着るし!」


ヴラド「コイツは廃嫡されて国外追放された性犯罪者ですよ?」


アレク「それは、俺もハメられたから!

今思えばアイリーンの気に障ることをしたからだって気付いたけど

当時は本当に、何が何だかわからないまま

いきなりパーティで断罪されてよォ

カレッジから追い出した女が出てきて、自分は無実だって証拠をいきなり出したりしてさァ

今までいいなりだった奴らが手のひら返したからよぉ

俺の元婚約者まで抱き込みやがって

みんなで寄ってたかって、俺の悪口言ってきてさ

その時は本当に怖かったし、後になってムカついたけど…今は反省してますよ」


「うわぁ…それって漫画でよくあるザマァ返しされたんじゃね?怖っ

第二王子を断罪って一歩間違えれば一族ごと破滅だよな!ひぇ

アイリーンが狡猾なのか

アーサーがやらかしすぎたのか判断に迷うな」


アレク「アイリーンが狡猾なんですよ!」


「あら、声に出てました?

あなた達と同じ時代に生まれなくて本当に良かったですわ

今の王太子殿下と第二王子がとても優秀に思えてきました」


ヴラド「下半身丸出しでふらふら歩いてる変態王子より劣る人もそうそういないでしょうプクク」嘲笑う視線


マリアンヌ「あの大使より変態だったんだな、気持ち悪い」軽蔑の眼差し


アレク「違うんだって、聞いてよォ!

俺も最初は真面目にしてましたからっ

兄は立派な人だったから、少しでも役に立とうとチョー勉強頑張ってたし!

けど、聖女が言うことは絶対ってみんなが言うから

そうなのかな?ってだんだんみんなおかしくなってたんだよ!」


「それはアイリーンの隷属か魅了のルーンの効果ですよ。

ちゃんと、レジスト出来てたら良かったのに残念ね

あ、でも結局アイリーンは聖女の肩書を使って第二王妃か側室になったんでしょ?

歴史書にはフワッとしか書かれてなかったから、都合が悪い事は揉み消されたのね。

アーサーがハメられて廃嫡されてなかったら、その立派な兄はアイリーンの毒牙にかからなかったのではなくて?」


アレク「そんな…本来の兄の婚約者はどうなりました?」


「残念ながら、結婚する前にフェードアウトしてたら王族の歴史の本に載らないわ

生きて別の人生を送ってたらいいわね」


ぶっちゃけそこまで詳しく書いてなかったし、覚えてないから分からん。

まぁ幼児に毒を飲まそうとする一族のルーツなら結果は調べるまでもないな…可哀想に


アレク「兄上、私は…なんてことをしてしまったんだ」


「既に終わったことよ

今更歴史を変えようとしないで欲しいわ

バタフライ効果で私達が生まれなくなったら困るもの」


アレク「バタフライ効果って…あなたは違う人に憑依してるだけかもしれないっしょ?」


「私はね、今生の家族も気に入ってるのよ」


アレク「ハァー、俺が今の時代の第二王子だったらなぁ?シリウスさんと友達だったら人生楽しそう」


あざとい笑顔でこっちを見てるけど

俺とマリアンヌが出逢ってなかったら

第二王子アイザックは今も塔の中に閉じ込められてたかもな


マリアンヌ「安心しろ今すぐあの川に捨ててやる」


ヴラド「先輩も甘いですね?次元の狭間にでも捨てましょう。あの川だと運良く帰って来そうですから」


アレク「はぁ?意味がわかりません!それにあの川って?」


ヴラド「綺麗な魚が泳いでそうな澄んだ水の小川ですよ?」しれっと


マリアンヌ「そんな川あったか?

モンスター魚がウヨウヨいる茶色く濁った、だく流だろ」


ヴラド「クククッ先輩あれはモンスター魚ではなく巨大ワニですよ」


アレク「そんな川に捨てるって言うのか!?」


こいつらがギャーギャー言ってる間に

カヤックが俺の隣に来てしゃがんで内緒話をする

「あの、マリーウェザー様

さっきからあの人は何なんですか?大丈夫ッスか?」コソッ


カヤックはヴラドとマリアンヌが警戒してるアレクの扱いをどうしたものか俺に聞いてきた


「俺も扱いに困ってるんだよ

根は悪くないと思うんだけど、権力って人を変えちゃうんだね

やらかしてご実家の土地に帰れなくなったから連れてきちゃった

川にでも捨ててこれば良かったかな、海まで行くだろ?」ヒソヒソ


グロステーレと言う大きな土地に帰れなくなった憐れな人


カヤック「えぇ?! でも見捨てずに連れて来るなんてマリーウェザー様らしいッスけどね

ダニエルさんと知り合いで、仲悪い感じなんスよね?」コソッ


「知りたい?

アレクはダニエルの元カノの浮気相手なんだよ」ヒソヒソ


カヤック「はぁ!?それは何ていうか修羅場ですね」コソコソ


「その点に置いては俺もダニエルに同情してるよ…

それにアレクって挑戦者チャレンジャーなんだよ

ここで放りだして後で逆恨みされても嫌だし、目の届く範囲に置いておきたいんだけど

反省したとしても、ぶっちゃけあんま信用出来ないから身のうちに入れたくない

自分の置かれてる状況を理解してたら飲みに誘わないだろ?

頭ん中お花畑か相当イカレてるかどっちかだ」ヒソヒソ


その元カノの呪いで長い時間を蛙にされたから、既に精神が擦り切れちゃったのかな?

それはそれで憐れだ



門番が来客を告げた


カヤック「マリーウェザー様、迎えが来ました

ハッサムの実家の屋敷はここから2時間くらいの所にあるジボワールって町にあります」


先に荷物と使用人を行かせて部屋の準備をしてもらう事になってる。

市場でお土産も買ったからそれも先に運ばせる


カヤック「さっきのあの荷物は全部お土産ですか?」


「お土産は荷馬車1台分にまとめるよ

フルーツってすぐ悪くなっちゃうでしょ?いっぱいあっても食べきらないんじゃない?」


カヤック「買い物は大物貴族の派手な買い方なのに

食べ方が庶民的ッスね

傷んじゃうと勿体ないって」


「お金と権力って人を変えてしまうわね

私も質素倹約しないといけないかしら」


カヤックが質素倹約の意味知ってるんスかと笑ってる

ヴラドとデュラン(※ついでにルーシェ)がサクサク荷造りを終えた


蔵馬はこの街ならどこにでも現れる事が出来るけど

他所へは俺と一緒じゃないと行けないらしい

土地神みたいな地縛霊?

依代かなんかがあればイケるかな?

まあ、おいおいかな

この街のハッサムの商会で勉強させてもらう時に蔵馬にお供してもらおう


ヴラドの分身とデュランとルーシェとランチュウ、クリオネ、ロゼを先にハッサムの屋敷に向かわせた

馬車2台がゴトゴト旅立った


もう少ししたらハッサムの商会の人が俺等を迎えに来てくれるそうだ。

前回は商会の前にめちゃめちゃ人が集まって大変な事に…結局あれから引っ越したって聞いた

ハッサムめっちゃごめんなさい



カヤック「大使まだいたんスか!

王宮に呼ばれてるから早く行ってくださいよ」


大使「心配せずともスコット様とマリーウェザー様が出発したら私もすぐ行く」

(※子爵はもう帰った)


「王都までどのくらいかかるの?」


カヤック「馬車で一週間くらいっス」


大使「ヴァイスで1日ですから問題ありません!」


「……献上品はいらないの?メロン持って行きますか?

うちの国でも王子が持って帰った高級品よ?」


大使が感謝しますっ!と大袈裟によろこんでいた。

ハッサムが帰る時に買い物したから献上品はすでに

うちの領地の特産品だし王様にコルチーノのお土産ですって渡してもらう


メロン一つ一つを簡易包装してサンタクロースの袋のように肩に担いでヴァイスに乗るらしい

馬車だと時間かかるしね


ただ、大使が持つと生首が詰まった袋に見えなくもない。ゴツい戦士顔のせいかな?

下の方潰れない?メロンの汁が赤ければ叫ばれそうだ



スコットがスマホを出して雛を動画撮影してる所をアレクに見つかってしまった


アレク「え、スマホがある!あなたも挑戦者チャレンジャーなの?」


スコット「え?あ、僕はそういうのとは違います

えっと、アーサ…じゃなくてアレクさんは」


ピッピ「スコットに近寄るな クワァ!クワァ(※威嚇)」バサッバサッ


「ヴラド捕まえてきなさい」

ヴラドがアレクの首の服を掴んで引き離した


ヴラド「スコット様はお嬢様の逆鱗です

忠告はしました死にたいならどうぞご勝手に」


「ヴラドあおらないの

別に内緒でも何でもないわよ、そのスマホはダンジョンの攻略特典です

通信機能は無いからただのカメラよ」


あ!忘れるところだった!

俺は大使を探し回るとすぐに大使の方から出てきた


「アブドゥル大使!スキルでスマホもう一つ増やして下さい

カインが欲しがってました!」


アレク「スマホを増やせるスキル!?凄いじゃん!俺も欲しいです!お願いします!」


ギョッ!

なんでお前がついて来るんだよ!

後ろをついてくるのがマリアンヌかと思ったら別人だった

(※マリアンヌはヴラドに執事を習ってる)


大使「マリーウェザー様の頼みとあらば!貴女の望みのままに」


「アレクさん!あなた図々しいわよ

わたくしは金貨一枚払うつもりなのよ!」


大使「マリーウェザー様からお金はもらえません!」


「それなら…アブドゥル大使、このお金で王都でお昼御飯でも食べて下さいませ

長旅になるのでしょ?ヴァイスに小姓の役もさせるなら労ってあげてね

旅の無事をお祈りしますわ(キュルン)」


大使「マリーウェザー様のお心遣いに感謝いたします!

ありがたく頂戴いたします!くぅっ!

スマホをもう一つ作ります……【複製】!どうぞ」


アレク「何そのスキル、凄いじゃん!俺も欲しい羨ましい」


「アブドゥル大使は自力で挑戦者チャレンジャーに至った本物の最強戦士チーター

雑魚の我々が勝てる相手ではないの

ポーン兵がドラゴン退治に向かうほど無謀よ!

大火傷するから噛み付くんじゃないわよ?忠告はしたからね、本当に気をつけてよ?」そして俺に迷惑かけんなよ!


アレク「本気で心配してる?あの従者と違ってやっぱり優しい…(ボソッ)

俺もスマホ欲しい、マリーウェザー様お願いします

俺は帰る場所も友人もエルサでさえも、何もかも無くしたんです

スマホ1つ欲しがるのがそんなに欲張りな事ですか?」


この世界でスマホを欲しがるのは欲張りな方だと思うけどな?

どうしようか考えていたら大使が間に入った


大使「そなたが何者か知らぬが、マリーウェザー様の頼みだから客人として扱ってるにすぎぬ

あまりマリーウェザー様を困らせるな

欲しければくれてやろう……【複製】!

先程から聞いていれば、そなたのは自業自得ではないのか?

そなたはまだ若いのだ、帰る家も友人も恋人も新たに自分で得ればよいのだ

自分の未来は自分の力で切り開くものだ

幼いマリーウェザー様に甘えて縋って得ようとするな

人から簡単に得た物など、すぐにまた簡単に他人に奪われるのだ

欲しければ努力せよ、奪われないために強くなれ

大切な物なら自分の力で守り抜け

無理だと思っても少しでも努力せよ」



元騎士隊長の言葉は重みがあった


アレクは叱られた子供みたいな顔で目に涙をためてうるうるしていた

それでいて、どこかスッキリしたような叱られたのに嬉しそうな、キラキラした少年のような憧れの眼差しを大使に向けていた


まさか、叱られたかったの?


過去に飛んだ時に見たアーサーは、第二王子なのに護衛がいなかったな

親の目の届かない学生寮でイエスマンの側近候補達に囲まれて、諫言をくれる大人がいなかったのかもしれない

肉体に精神が引っ張られて学生気分で調子に乗って…もしかしたら、あの時既に王様おやに見限られてたのかもな


アーサーを叱るのに大使は適任だったのかもしれない

大使の壮絶な人生が言葉に温度と重さを感じさせた



大使「私はマリーウェザー様にそう教わったのだ

いつも心に刻んでいる!」


「ブフゥーッ!?アワッ!?わたくしの言葉ですか?」


あれぇ?

そんな事言った覚え無いんだけどなぁ??いつの話だよ!(※大天使の息吹を使ったあとの逃げセリフ)


あ、大使の妄想かな?


アレク「アブドゥルさん…俺の父親みたいです

ちょっと厳しかったけど

もう会えないと思ったら…ウゥッ親孝行しておけば良かったなぁ…父さんグスッ」


「父さんって、アブドゥル大使はまだ20歳よ?アレク何歳なの?」


アレク「は?…まさか歳下?!あり得ない!

こんな歴戦の猛者が?!本当に?え"え"ー!

あ、今はまだ19だった」


大使「来週で21になります…」


「あらそうなのね。お誕生パーティはするのかしら?」


大使「マリーウェザー様に祝っていただけるのですか!!

私は…貴女といられるなら何でも嬉しいです(ポッ)

ピアノ演奏とても素敵でした!

船の上でパーティなんて夢のようです!

船の上でパーティは最高の思い出になります!」


俺は誕生パーティするのか聞いただけだ

なんで俺がする前提で話してるの?


船上パーティなんて…ダンジョン行きたいのかな?

スキル【迷家マヨイガ

ぶっちゃけ大使にとってはめちゃめちゃ便利なスキルだよな。

気づいてるかな空間収納として使えるよね?

大使もダンジョン行きたいのかぁ


「では仲の良い友達だけで、別にパーティしませんか?

アブドゥル大使のお誕生パーティはお父様や貴族の方や部下の方が来たりするのでしょう?」


大使が跪いて俺の手を掴んだ!

相変わらずデカくてゴツい手だな…ひぇ泣いてる

大使も友達いなかったんかな


アレク「あー、じゃあ俺もアブドゥル大使さんお祝いしますよぉ?

俺の最後のパーティがチョー最悪だったから

楽しい思い出で上書きさせて下さい」


コイツすげーな

仲の良い友達だけでパーティするって言ってんのに来るつもりなんだ


昔は、来るもの拒まずで俺も紅茶王子のパーティメンバーにしてもらったけど、あくまでゲームだからな

現実ではこんな空気読めなくて頭お花畑な奴だったのか…

やっぱ蛙にされたせいでおかしくなったんだな

だんだん本当に気の毒になってきた


でも野郎の面倒は見たくないかな?



ヴラド「お嬢様、なさけは無用ですよ?」


マリアンヌ「お前、憐れむような目で見てるけど、アレはけっこう腹黒いからな?蛙にされるだけの人間だぞ?」


ヴラド「そうですよ、きっと王族の権力で脅して騙して無理やりヤッた女の子が山ほどいますよ!最低です不潔です人類の敵です!」



何故かアレクがエジソンやカヤックをパーティに誘ってる…

大使が親の敵のような顔で睨んてるのに怖くないの?

まぁいいや

ダンジョン行くなら俺もダニエル誘って行こうと思ってたし

昨日ダンジョン連れてけってぐたぐた言ってたから

攻略も人数いたほうがいいよね?



カヤック「スコット様、マリーウェザー様、ハッサムの商会の人が迎えに来ました」


大使「マリーウェザー様!私はすぐ帰ってきます!

しばらく一緒にいたので側にいることが当たり前のように感じていました

貴女とほんの1日離れるだけで心が引き裂かれそうです」


「大袈裟な…あ、だったらあのフィギュアをマヨイガに入れておけば?

屋敷に置いといて盗まれたらこまるでしょ?

グロステーレ金貨で30枚もした超高級品よね

カヤックも屋敷に置いとかれるより持って行って欲しいんじゃないの?」


大使は目からウロコのような顔をして自室に走った…

聖画の方は盗難防止に壁に埋めてしまったから大使は断念していた



「じゃあカヤックまたなー

リヤさんによろしく伝えといてよ」


カヤック「はい、伝えておきます

昨日の飯美味かったって言ってました。

またウチで焼き肉して下さい!俺、ハシ使えるようになったんスよ」


「おお!ハシ頑張ってんだな!おにーさまも練習してるからね

今度持ち方を見てやろうじゃないか」


大使の館を後にする

馬車に俺とスコットとエジソンとマーリンが乗って

何でもできるヴラドが御者のかわりをしていて

アレクはヴラドの横に座らせて御者の練習をさせてる


マリアンヌが馬車が狭いと追い出したからだ


スコット「廃嫡されたとは言え、元王子に御者は大変かもね」


エジソン「生きるために色々と出来たほうが良いだろう。君の事だ、やはり見捨てられなかったのだな」


「そんなんじゃないです買いかぶりすぎです

私はちゃんと相手を選んでますよ」


スコット「マリーは優しくて面倒見が良すぎるよ

アレクさんは結局連れて行く事にしたの?」


「…はい、同郷のよしみです」


エジソン「しかし、いまだに信じられぬな

私もそこまで王族の歴史に詳しくないが、アーサー王子は女性関係が淫らだったはずだ。

流石に幼児には手を出さないだろうが、君は隙があるから気をつけなさい」


スコットが知りたがるから俺とエジソンで王族の歴史を話した。2回生か3回生で習うやつだ



スコット「マリー、本当に気をつけるんだよ?

ヴラドでもマーリンでもデュランでも誰かと一緒にいなきゃ駄目だからね!

当分、マリアにならない方がいいんじゃない?」


「わかりました気をつけます」




商会について最初にアレクが言った言葉

「あの、朝ご飯食べそこなってお腹すいたから、お金貸して下さい。その辺の店で食べてきますから」


「ハイ…返さなくていいわ。お金の貸し借りは嫌いなの」


「いいんですか?やったーありがとうございます

マリーウェザー様ってやっぱり優しいですね」


マリアンヌ「気をつけるんじゃなかったのかよ」


「このくらいはいいのよ」

ゲームで困った時ポーションもらったり

レアな装備被ってるからって、タダでもらったりしたことあったし


アレク「マリーウェザー様はここで職業体験するの?

俺何したらいいですか?」


「ここでカカオの仕入れしてもらってるのよ

もっと南にカカオ栽培地があって

この街は大きいからいろんなスパイスとか集まるから商売するにはいいわよね

ウチのお抱え商会も来てるの

カカオの流通だけでも儲かるけど、こっちで商会を立ち上げようとしてるのよ。

私はスポンサーなの貴族のコネは必要ではなくて?」


アレク「留学は?全然関係ないじゃん」


「それっぽいレポート提出して、チョコレート渡せば文句言われないわ

カカオって高温多湿の地域の熱帯植物でしょ

コーヒーと違って背の高い木が多いジャングルで育つのよ

まぁ既に知ってる事を確認してレポートにまとめるだけだから簡単よ。

グロステーレは寒いから育たないってまとめて流通経路をって、興味ないわね?」


アレク「カレッジ卒業したし、ってゆーかもう勉強したくないんだけどぉ?」


話し方のせいかな?

やっぱコイツ馬鹿だよな…イマイチ同情しきれない!


「ハァ…仕事が欲しいなら勉強しなさいよ」



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