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俺の異世界冒険記!  作者: ワシュウ
領主の娘 領地に行く
21/385

名探偵と名推理

ここ最近は、スコットと夜に少し話をしてから寝るようになった 前までは俺が完全に寝てから忍び込んで朝の寝ぼけてるうちに部屋に戻っていた


「マリー、今日は庭の方で楽しそうにはしゃいでいたね」


「サイモンが身長を伸ばそうとピョンピョン跳ねていて、アンナが木に登りフラグムがたくさん取れました」


「そうなんだ、もう実が付いてたの?取るのが早いなぁ

じゃぁ明日の朝食に出てくるかな?」


「楽しみですね」


こんな感じで話して、おでこやホッペにちゅっと「おやすみ」の挨拶して寝る

まあ、4歳だしな、こんなもんかな



朝になり、アンナが起こしに来るのだが今日は、どことなく元気が無くて落ち込んで見える


「アンナが静かすぎるわ!何かあったわね!話してみなさいな」


「お嬢様聞いて下さいよ!

実は―――」

アンナの話は要約すると、先日のミネルヴァのクッキーが盗まれたって

まだ9枚くらいあったのに(一枚はお母様に取られた)袋たまけで中はスッカラカンだと言う

サイモンが犯人濃厚だと、権力を傘にきて盗みなんて卑怯だわと捲し立てていた

アンナ元気だな、しおらしいのは演技だったのか


「まだ盗まれたともサイモンが犯人だとも限らないわよ?」


「面白そう・・・じゃなくて、ミステリーだね

僕も話を聞くから急いで着替えてくるよ」

小走りで部屋から出ていった


「ミステリーだわ!この名探たん、あ、舌かんだわ・・・んん、この名探偵マリーちゃんが事件を解決よ!犯人は屋敷の中にいる!」


「やっぱり!事件で犯人いるじゃない!絶対サイモンよ!昨日ミネルヴァのクッキーの自慢しまくって羨ましそに見てたもの!あいつが犯人よ!キィー」

私のクッキーと叫んでいる


自慢したから腹いせにか?イヤイヤ違うな!


「アンナ、大事なことを忘れてるわ!

サイモンは、クッキーが食べられないのよ!(アレルギーで)」

「はっ!確かにそうだったわ・・・じゃぁ誰が犯人なのよ?」


「あくまで、食べれないだけで隠したりはできるでしょうけどね・・・」

「じゃあやっぱり犯人なんじゃない!アイツで決まりよ!ボコってくるわ!」

「まだ決まってないわよ? そんなにサイモンを犯人にしたいの?ボコらないでよ(苦笑)」


「お待たせ、さて、現場検証してみるかい?」

「「するわ!」」

使用人の部屋には入れるかな?と思ってたら

「厨房よ!こっちよ!」と歩き出した

え?厨房なの?


「ねえ、何で自分の部屋に置いておかないのよ?」


「サイモンは、狭くても個人部屋があるけど私は相部屋よ! 2段ベッドが2つで今は3人で使ってるのよ! 金庫の中に置いといたらカビが生えそうだったから

名前を書いて厨房に預けておいたのよ!」

なるほど、貴族と平民の部屋事情だな


厨房は、朝食の準備にいそしそうだった

「あれ、坊ちゃんたちお腹空きましたか?

部屋で待ってて下さい 待ちきれない気持ちは、わかりますぜ!

ジャムとジュース作っておきやした」

見て下さいと、鮮やかな赤いジャムとフレッシュスムージーを見せてくれた

美味しそうだ


ごきゅりとアンナから聞こえたきたが


「違うわよ、アンナのクッキーがなくなったの、誰かしらないかしら?」


「アンナ、お嬢様にチクったのか?全く」


「ち、違うわよ!お嬢様に聞かれたから仕方なく答えたのよ!聞かれたら答えるでしょ?!」


「はぁ~、全く!おーいサダルお前だろ?」


サダルと呼ばれた若手のコックが出て来てバツが悪そうに

「オラは1枚だけだすスミマセン!」と答えた


「名前を書いてあったでしょ? 全部無くなってたの!なんてことしてくれたのよ!楽しみにしてたのに!」

「あそこの棚の中に何も書いてない袋があって中に5枚くらいあったから1枚貰ったんだ・・・あんたのだったんだなスマン美味かった」

「スマンじゃないわよ!この唐変木!」


アンナがキャンキャンうるさかったので、ジュースを少し貰ってアンナの前に置くと、意識と視線が鮮やかなジュースに釘付けになる


「つまり、君が見たときは最初から5枚しかなく名前も無かったと?」

スコットが探偵役をするようだ、じゃあ俺はワトソンに


「あ、あの〜、多分名前の書いてある切れ端なら昨日ゴミ箱に落ちてました

私はゴミ箱を見ただけなので、それがクッキーとは知らなかったです」

給仕に来た若いメイド服の人が証言した


「先程から誰も『クッキー』と言っていないのに君はクッキーと言ったな?

袋がクッキーであると知ってるってことは、食べたな?

・・・使用人のクッキー食べたくらいで別に少しも怒らないよ(ホントどーでもいいし)

そんな顔しないでくれないか、僕が悪者みたいだよ、やれやれ

だいたいそんなとこに置いとく方が悪い、すぐに食べないからだよ、湿気って不味くなる前に食べたほうが良かっただろ」


「すまねぇ

実は俺も1枚貰ったんだ、ミネルヴァのクッキーなんて、そうそう食えやしねぇ

どんなもんかと気になってな、まさかこんな大事になるなんて・・・すまなかった」

まさかの料理長


「料理長、実は俺も・・・スミマセンでした」

と見習いの若い子を皮切りに

「スミマセン、ミネルヴァのクッキー美味しかったです」と掃除の女の子が


「切れ端を捨てたのは俺です、机に汚い切れ端が置いてあって、名前しかなくてゴミかと、机を拭くときに捨てました、俺が見た時は袋が空いてていい匂いがして、つい、スミマセンでした」


「私、元から袋がクッキーだって知ってたんです、部屋でアンナが自慢してて羨ましいと思ってました

棚を開けたら切れ端が落ちてきて、後で戻そうと机に置いたんです

クッキーの袋を開けて1枚摘んだ所で誰か来て、急いで棚だけ締めて逃げました、切れ端はそのまま

スミマセンでした」先程のメイドが謝ってきた


一件落着

アンナにジュースを毒見してもらって(コレは毒見よと言い張る)

ジュース美味しかったとこの事件は、幕を降ろし

お母様の侍女さんが呼びに来てお開きとなった


朝食でお母様が

「皆して、厨房で何をしてるのかと思えば・・・あら、ジュースが美味しいわね」


「おにいさま名推理でしたね!」


「朝から疲れたよ、たかだかクッキーで皆卑しいね」

お母様が黙っていて

「あら、そうなのね

だって美味しかったもの仕方ないわ」


流石に空になるまでは、皆食べなかっただろう

特に最後の1枚なんて、俺なら絶対に食べないね

何枚かあるから、1枚ならと食べるのだ


スコットもわかっているのだろう

名推理より空気を読んだ


出かける前にお母様がお小遣いを渡してくれて、皆で何がオヤツでも買いなさいと笑っていた

後ろめたい事など何もないと言うように笑っていた

アンナのクッキーを食べた罪悪感だと思う


今日は、元々ヤン先生が迎えにくる日だったのでヤン先生とアンナと、執事服をきたサイモンが一緒に馬車に乗った


サイモンの執事服を仕立てていたのだ、ようやくついて行けますと喜んでいた

執事服を着たサイモンは、ちょっとカッコよく見えて羨ましいと思いました

サイモンは、最初にミネルヴァに来たときの俺のような反応で窓を除いていた

俺もあんな顔してたのか

子どものはしゃぐ顔は、いつでも微笑ましいと思う

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