テーブルの下にも妖精はいる
「マリーウェザー様
洗礼おめでとうございます
素晴らしいご挨拶でした
とても、4歳とは思えないほどです」
「ヤン先生
お褒めに預かり光栄です」
ニコっとカーテシー
「マリーウェザー様
洗礼おめでとうございます
僕を招待してくれてありがとうございます
またお会いできてうれしいです
今日も可愛くて素敵です」
「ヨシュア来てくれてありがとう
知らない人ばかりで緊張してたの
会えてうれしいわ」
ヨシュアの手をとって
「朝から何も食べてないの
ヨシュア、一緒にケーキ取りに行かない?」
「はい!行きます!
あ、マリーウェザー様、僕が取ります
この焼き菓子はウチの商会のですよ
フルーツが入ってて美味しいです
あ、あの黄色いのも卵から作るやつです それと 」
「ヨシュア
取りすぎよ そんなに食べられないわ
半分食べたね
はい、あーん」
「あ、ありがとうございます! あー・・・」
「やあ、少しいいかな?」
スコットと同い年くらいの金髪碧眼のモブ顔少年が声をかけてきた
「あ、はい なんてましょう?」
「初めまして、僕はレイナルド・・・
あ、そうだ、君の兄スコットの友人さ
洗礼おめでとう お招き感謝する
食べながらで構わない、僕ともおしゃべりしてくれないかい?」
「スコットお兄様のお友達ですのね
マリーウェザーです
兄がいつもお世話になっております
今日は、来ていただいてありがとうございます」
カーテシーをして挨拶する
「しっかりした妹さんだ
素晴らしい洗礼式だったね
たくさん練習したのかな?成果が出ていたよ
ところで
君の聖杯は、その、甘かったの?(聞き方が直接的過ぎたか)あ、いや」
「フフフ
お恥ずかしいですわ
やっぱり盛りすぎですよね」
「あー、まぁ、よくある事かな(演技だったのか)」
聖杯を甘く感じると言うことは、自分は働き者ですとアピールしてる事になる
「よくある事ですね(やっぱりな、皆が無反応なわけだ)」
「それから、輝く「おや、こんな所に殿下ではございませんか ご挨拶申し上げます 我が娘のマデェリーンです ほら挨拶するんだ」
「ごきげんようレイナルド殿下 マデェリーンでございます
従兄弟同士なのになかなかお会いする機会がありませんね、仲良くいたしましょう」
俺を無視して話し出す親子
我の強そうな嫌な感じだなまったく
ってか、殿下って言わなかったか!
やっべー
粗相してないかな、不敬罪とかで捕まりたくねーよ
最初にちゃんと殿下って名乗れよコノヤロー
そーっと離れて、ヨシュアに持たせたままのケーキを食べに行く
「ヨシュア、大変よ!
さっきのお方、殿下って言われていたわ
近づいてはダメよ!
あ、デーブルの下に隠れましょう」
「え?殿下!あの方が!
あの!マリーウェザー様デーブルの下ですか
あ、ちょっと、あの、いいのかな
なぜかイケない事をしてる気分だ」
デーブルの下には妖精が隠れていた
『幼子よまた甘くしてほしいのか?』
「違うわよ、ケーキを食べに来ただけよ
布一枚なのに静かになったわね
あなたがいるから明るく見えるわ」
誰かが通るたびにドキドキしながら食べた、秘密基地っぽい、子どもに戻った気分だ
いや今は子どもだったな
どうも、思考が幼くなってんな体に引きずられると言うやつかな
「フフフ、なんだかドキドキするわね」
「はい」
ヨシュアが顔を赤くしてとろけるような目でこちらを見ていたけど、薄暗いから俺は気が付かなかった
すると、テーブルクロスが少しめくれて
「マリーウェザー様、多分侍女に探されてますよ
そろそろ出てきて下さい」
と、ヤン先生にフォローされ、大捜索が始まる前に俺たちの秘密基地ごっこは終わったのだった
隠れている間に殿下も帰ったようだし、その後特に何もなくお開きになった
殿下は、今晩興奮してなかなか寝付けません
主人公は印象薄いモブ顔殿下のことはギリ覚えてるくらいです
モブ顔王子様=乙女ゲームじゃありえねーな、ハハ(笑)




