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俺の異世界冒険記!  作者: ワシュウ
領主の娘 領地に行く
103/385

隣国の事情 アブドゥル大使と白馬2

誰かの呼びかけに目を開ける。


滂沱の涙を流したアブドゥル大使にお姫様抱っこされてた。もちろん幼女の俺が。


大使「グズッ、気が付かれましたか?」


俺「うん?あれ?」


周りを見渡すと、知らない草原にいた。


そして、すっげースッキリ気分爽快で体がめちゃめちゃ軽かった。いや、幼女になってから体が重い事なんてあんま無かったけど。


大使が泣いてるのはいつもの事だよな?


俺「アブドゥル大使はいつも泣いてるね、そんなに泣いて体から水分なくならないの?この国って湯浴みも出来ないくらい水不足なんでしょ?」

大使いつも臭いもんね


知らない声

『あいわかった、汝が願い聞き届けた』


昼間だと思ってた明るい空は巨大な空色の龍が光っていただけだった。


ほぇー


空が落ちて来たかと思った。

デカい龍が地面に激突した!!のに衝撃があんま無かった。

吸い込まれるように地面に消えていった。


警戒した大使が俺に覆いかぶさり「危ない!」と吹き抜けるそよ風から俺を守った。

前にもあったなこんな事。


手を伸ばしたけどマリアンヌはいなかった。

そういや置いて来たんだっけ?いつも一緒にいたから、いないと変な感じだ。


龍が地面に消えていった場所を見たら、さっきまで何も無かった場所に

神殿みたいな建物に、美しい龍の彫刻から温水が流れる温泉施設になっていた。

領地でおばあちゃまが建てた神殿と趣味が似てる。


そして、プクプクのツヤツヤになったピッピと毛艶が良い大使の白馬が近づいてきた。


ピッピ「今までで1番良かったあるじ殿」


白馬『ムチムチの太ももで寝たいです』


白馬が喋ってる、内容は引くけど。

ピッピが近づくとスリスリしてくる、過去一番に優しく扱われてる!?


そこでようやく

俺「はっ、何があった?ここはどこだよ!

召喚サモン トモエ!

何があったの?教えてトモエちゃん!」


『ご主人様、ご無事で何よりでございます

人間達が目を覚ます前に手短にご説明いたします、ご主人様が神降ろしをなされました。

覚えていないと思いますが、今の体から神々しいほどの神気が出ております。

陰の気の方達が近寄れません』


トモエちゃんが一生懸命話すんだけど、白馬がウロチョロしててクソ邪魔だった。

大使にその辺一周してこいと言ってピッピごと、どっかに行ってもらった。


俺「トモエは俺の側にいたよな?」


『ご主人様がムカデに驚いて神の怒りを使いました』


俺「・・・光の矢だよね?

えぇ、そんな恐ろしい名前の武器だったの?ホイホイ使ってたのに、めっちゃ怖いじゃん!

そんなん使って俺誰かに怒られないの?

ヤダ怖い!もう使うのやめよう」


そんなん家の庭で使ってたの、あの光の妖精さん!

そんでもって、そんなのに狙われてたんか闇精霊マリアンヌ

アイツめちゃくちゃ憐れやん。


俺「何があったのか、さっぱりわらないよ。話の腰を折っちゃってごめんね?続き話して」


『ご主人様が神の怒りを使い、まず蝿の王に当たりました。

食べた人間に化けていたのですが、ご主人様に見破られて怒っておりました。

そして、後ろにあった龍神の依代に―――



トモエの話しを聞くと

俺の光の矢が後ろの龍神にクリティカルヒットして依代の龍が光の粒になって昇天したと。

元々壊れかけてた器だったとトモエの見解だが、もしかして、俺が龍を殺したと思って気を使ってるのかな?


依代に封印されて、さらに魔法陣に縛られてた龍神が解放されて、その場にいた俺に乗り移った。

俺は、光に包まれて体がほんの少し龍化したらしい。角が生えて鱗が数枚と爪が鋭く伸びてたんだって。


頭を触って手を見ても、いつもの丸くて柔らかい爪だった戻って良かった!



それから蝿の王が怒って本性を表した。


蝿王「おのれぇ、小癪な真似を!どこから出てきたのだ小娘がぁ!食ってやるー!」


兵士1「ギョッ!領主様が蝿の化物に!ギャァァァ!お助け、ぐぇぇ」

兵士2「ギャァァァ!?食われるぅ助けてぇ!あがぁ」


兵士が数人蝿王に食べられた、周りの虫の化物も本性を表し、人間の皮を破りすて本来の虫の姿になった。

周りの人間の兵士は顎が外れそうなほど叫んで我先にと逃げ惑い、人が人を踏みつけ走り、逃げ回る阿鼻叫喚地獄と化した。



そんな中で俺に乗り移った龍神が怒りに燃えていたそうだ。

龍神「ようやく、解放された!我の怒りを知るがいい!」


エネルギーが集まり、広範囲攻撃の龍の波動が放たれた。

それは俺の光の矢で崩れかけた天井を完全に崩し、蝿王が他の虫を潰して逃げて行った。

龍神は崩れた天井を突き破り、そのまま夜空に飛び出してしまった。


デュランは耐えきれなくて龍の波動で焼かれていた。それは、もはやダンジョンのテイムスキルの範疇を超えている程の龍の怒りだった。


トモエのミラーフォースは辛うじて龍の波動を防ぎ、ムラマサとピッピで生き残った獣人を運び、龍の波動に当たっても耐えた白馬が崩れる地下室からなんとか生きてる人間を運び出した。

この時、デュランは瓦礫の下敷きになっていた。

まぁ重くて運べなかったんだな、仕方ない。


トモエが地上に出ると、龍の咆哮をくらい動けなくなってしまったけど、天馬ヴァイスいななきと、ピッピの鳴き声で再び動けるようになった。

トモエ達が動けても獣人達はマヒしたままだから、咆哮範囲から怪我人や獣人達を運び出した。


避難させたあと、トモエとムラマサとピッピは上空へ上がり俺に近づこうとしたけど、怒れる龍神様は俺の小さな手で闘気をまといドラゴンクローで蝿王とその眷属に突っ込んでいき、無慈悲に引き裂いていたらしい。


え!俺のおてては素手で虫を潰してしまったの!?ひぇ

「キュア!清浄化クリーン あ、ごめんね、お話し続けて」


龍神の角が光に包まれていくと、空に雷鳴が轟き、太い雷がいくつも落ちてピッピとトモエ達も逃げ惑うはめに。

ミラーフォースでギリかわせたけど、跳ね返す事は出来なかったようだ。


俺はトモエがどこも焦げてないか確認をした。


太い雷が落ちた所に龍神の眷属が召喚されていて、電気タイプのトナカイが数体顕現していた。

トナカイ達が角に電気をためてバチバチと広範囲の虫を焼いていた。

逃げ惑う人間なんかまるで無視で、近くにいようとお構いなし。


と、ここでやっと追いついたヴラドが不用意に俺に近づくと龍神に睨まれて、雷がドンッと落ちて焼かれて落下する。

落下した先にデュランが埋まってて、ヴラドはフラフラになりながら怪力で掘り起こす。


龍神は俺の体でドラゴンブレスを蝿の王に放ち、虫共々焼いたようだ。

あたりは虫の焼ける臭い匂いと人々のうめき声が聞こえて、前線に巻き込まれた人間は虫に襲われるか龍神の怒りに焼かれるかしていた。



え、俺の話しだよね?なんで俺は助かったの?



そこで遅れてマリアンヌが到着した。

聖者のローブを羽織った天使の姿に人々は助けを求めて手を伸ばしていたけどそちらは見向きもしないで

龍神の俺に近寄ろうとして、ヴラド同様に雷がドンとマリアンヌを弾き飛ばした。

ローブの効果か、雷の直撃は避けられた。


マリアンヌ『どうなってるんだ、お前が僕を攻撃するのか?そんなぁ、マリーウェザー・・・グズッ』



分かってた展開だけど、泣きが早くない?

もうちょい頑張ろうよ。



龍神が雷を落としていき、蝿の王もしぶとくて、体が焼かれ引き裂かれても眷属の虫がビチビチと引っ付いて回復するが

龍神の方が押していて時間の問題に思えた。


龍神『馴染むのが早い体だ、我を受入れてるのだ。巫女として貰い受けようぞハハハ』


マリアンヌ『お前は誰だ!マリーウェザーを返せよ!僕のだぞ!大人になったら僕と契る約束をしてるんだ、許さない!』


龍神『龍神瞳ドラゴンアイズ・・・闇よりいでし邪悪な精霊が!穢れ無き我が巫女の体ぞ、寄るな!』

龍神はドラゴンブレスで牽制する。マリアンヌはギリギリ避けて飛び回る。


ヴラドとデュランが動けるようになり、

ヴラドの眷属召喚でトナカイ達を抑えて俺に近づくと、始祖の赤い瞳で魅了をかけようとしたり

デュランが鞭を使って龍神をとらえようとしていたらしいけど、龍神の逆鱗に触れたようだ。


俺を核にして巨大な神龍シェンロンが顕現してしまった。



『絶望的に取り返しがつかない状態になったと思いました』とトモエが言う。


俺の話しだよね??ねぇ本当に俺は助かるの?




龍神『闇の眷属どもめ、我の怒りを知れ!』

龍の波動が再び大地を襲いトモエ達も吹き飛ばされた。

大地が震えて、辛うじて残ってた宮殿や街が崩れだした。

龍神のドラゴンブレスが蝿の王にとどめを刺す。

それでも龍神の怒りは止まらなかった。


マリアンヌが落ちてた俺の細剣を拾い、黒の大剣を振りかぶると、泣きながら消えない業火を龍神に向けて放った。

龍神は咄嗟にドラゴンブレスを放ち業火と相殺された。

マリアンヌを脅威に感じたようで、天空に逃げて行く。


マリアンヌ『待て!マリーウェザーを返せ!僕のだ!グズッ、返せよー!嫌だっ行かないでぇマリーウェザー、マリー!』


マリアンヌが泣きながら手を伸ばして追いかけるけど、どんどん離されていく。




俺「え、俺助からないじゃん??」


トモエ『その時既にアブドゥル大使殿が天馬に乗って空を駆けてました、聖剣で龍神の角を切り飛ばし、逆鱗の鱗を削ぎ落としました

断末魔のような龍の叫びにも臆する事なく聖剣で核を突くと、ご主人様が飛び出てきました。』


俺「・・・俺は大使に助けられたの?」

チラッと見ると離れた所で旋回してた。ごめんなさい


トモエ「アブドゥル大使殿が持ってる運命力と称される、SSSランクのウルトラレアスキルでしょう。

異世界人のご主人様より大使殿の運命の力の方が強いのです」


俺の不運は大使の運命に引っ張られてるからじゃないか?

もしかして大使が物語の主人公なのでは?

えぇー、俺ってヒロインのポジションなの?違うよね?



それから、鱗のついた俺の肌を大使が撫でると鱗がポロポロ落ちていき、角もポロリと落ちたようだ。

龍神はそのまま落下して地面に激突するかと思われたけど、龍神の体は緑の芽吹く風にかわり砂漠の街をあっと言う間に緑にかえた。


ピクリとも動かない俺を見て大使が涙し、俺を抱え上げて助けを神に祈ったらしい。


エネルギーに溢れたこの空から大天使が顕現して息吹きをかけると、暖かい春の風のような心地良さに包まれて、俺の顔色に血色が戻り、焼かれた人間や怪我人が蘇った。


そして、透けるような美しい空色の龍神が大地より天に登って行った。


アブドゥル大使が地上に降りて、冒頭に至る。



俺「そのマリアンヌは?ヴラドもデュランも影にいないね?」


『ご主人様は魔力の高い乙女おとめでしたので、巫女つまり依代になって神降ろしをなされたのです。今も神気に溢れていて陰の気の方達は近寄れません』


俺「え、どうしたらいいの?」


『・・・・煩悩で溢れて下さい』


トモエが初めて言い淀んだ!


俺「酒池肉林ってこと?5歳児だと無理じゃん?」


『魔力が一定値あって、煩悩に染まってる方と・・・キッス、口付けをなさるだけで戻ると思います』


トモエちゃんがキッスとか言うんだ、ムフフ可愛いじゃないか。


俺「俺の知る中で煩悩に染まってる挑戦者チャレンジャーはアイツしかいない!

あ、カインでもいいの?」


『カイン殿の煩悩の具合いがわかりませんが、大使殿では無理でしょう』


大使は童貞きよいひとだもんな


いくら命の恩人でも大使とはちょっとなぁ

歴戦の娼婦でも腰が引けて怖気付くような、大使の情熱を受け入れる気はないよ?

ムリムリムリィ!絶対に無理です!


ってか俺の不運は大使の運命のせいじゃねーか?



俺「そう言えば、俺さっきキュアと清浄化クリーン使えたよね?なんで?」


『龍神の神気でございます』


俺「もしかして、今なら錬金術が使える?

中級ポーションの錬成陣・・・あ、錬成用の魔法陣が浮かび上がる!!毒消し草の種からでも作れるんだ!回復草の種もあるからな!

うおぉぉぉ!!

ランクBのエリクサーと中級ポーション作るぞ!あ、瓶が無い!

あっ、妖精のコップに入れよう!

もう木箱とかでいいかな?入れ物なんて何でもいいや!作りまくるぞ!ムフフ

龍神の神気が凄いの?ポーションがなんか光ってるぅ!ヒャッハー」


しばらく我を忘れて作りまくった。

そして、ロバートさんが今になってフライで飛んできた。


ロバート「砂漠の街って、このオアシスの事なんだ。ここだけ温水が出てて、空気が澄んでて綺麗な所ですねぇ、まさに地上の楽園です。

ここの領主がもっと真面目な人だったら獣人達は幸せに暮らせたかもしれませんね残念です。

その領主はどこですか?」


俺「領主は蝿の化物が人間に化けてました。大使がやっつけてたと思います。

俺、気絶してたんで、人聞きで知っただけで見てません」


ロバート「シスコンさんが連れ去られてから2、3時間くらいですよね?

えぇー、そんなに早く解決したんですか?

あそこから飛んできて、流石に疲れました。

カインくんにメッセージ送っときます。

・・・ところで何でそんなに体が光ってるの?何かのバフ効果?」


うえぇ、あれから2、3時間しかたってなかったの?


俺「龍神がいたらしいです。

早い段階で気絶しちゃって、目が覚めたらこうなってました。

それよりロバートさん見て下さいよ!俺の作ったポーションとエリクサーは龍神の神気で作ったから中級でも光ってるんですよ!

めっちゃ凄くないですか!!」


ロバート「凄っ!?どうして光るんだろう?

アバター無しでも作れるんだ、へぇー」


俺「今の俺は神気が強くてマリアンヌ達が近寄れないらしいです、あいつら陰気だから。

元に戻るには煩悩に溢れる必要があるために、ちょっとダンジョン行ってきます!

頭から墓場に突っ込んで金貨を集めてたら煩悩が溢れて来ないかやってきます!このままじゃ家にも帰れませんよ。

ロバートさん、マリアンヌ達のところ行って俺の代わりに説明してきてください。

この光るポーションとエリクサーちょっと譲りますよ」


ロバートさんが光るポーションをレンジ・マミィにすぐに鑑定させてた。


俺は大使を放置して、ダニエルに連絡してすぐに2人でダンジョンに行こうと誘った。

ぶっちゃけ自分の痴態はみんなに見られたくない。

俺はやってやるよ!


大使を捨てた場所に落し穴で行くと、ダニエルは既に待ってた。


ダニエル「君からの誘いなんて、何か裏があるんじゃないのか?・・・何でそんなに光ってるの?」


俺「神降ろしをさせられて龍神の巫女になったんだよ。このままじゃ家に帰れないから元に戻るために手伝って!」


ダニエル「はぁ?神降ろし?龍神の巫女?

砂漠の領主はどうなったんだい?

私は何をさせられるんだい?」


俺「砂漠の領主は大使が街ごとやっつけておしまいです!

煩悩にまみれた挑戦者チャレンジャーと、その、キスしたら戻るらしいです。

俺の知り合いだと、ダニエルさんくらいしかいないんですよ!」


ダニエル「ほお?」ニヤニヤ


俺「カインと迷ったんですけど、そのダニエルさんの方が気遣いできる大人なんで」モジモジ


幼女のモジモジに反応しないだろうけど、一応やっておく。


ダニエル「ふぅーん、君にしては賢明な判断じゃないか。分かってると思うけど幼女趣味じゃないんでね?」


俺「もぅダンジョン行きましょう!」


ダニエル「こんな日が来るなんてね?

わざわざ媚薬を作らなくても良かったな、アハハ!

ふっ、私は強引なのも嫌いじゃないよ?」


幼女相手に、その捕食者の目をするなヤメロー!


落し穴に入ってダンジョンの神殿前へ出るとアバターが装着される。

ふぅー、気合い入れろ!


ダニエル「さて、君は追い詰めると逃げるだろ?

さぁ、おいで仔猫ちゃん、私は動かないよ?

嫌がるを無理やりもいいけど、従順な娘の方がやっぱりいいね。

優しいのがお好みかい?それとも」


ダニエルがペロリと舌なめずりをする

くっ、キモい!相性悪いんだなぁ


俺「もうあんま喋んないで下さい、萎えるから」


ダニエル「萎えるとか言うなよ!

ほら、座ってあげるから、早く私に跨りなさい!」


ダニエルは神殿の入口にある階段に腰掛けた。


くっ、屈辱的だ!

諦めろ、家に帰るためだ!こんな光ってたら帰れないだろ!頑張れ俺!

ダニエルに跨がると、ヤツは俺の足を撫ではじめた。


俺「あの、ゾワゾワするんでやめてください、ひぅっ!」


ダニエル「フッフッフ、アッハッハ!

ねぇ、このままパンツ脱がせてもいい?」


クソ野郎殺す!


『殺す!』

ダニエルの後ろでマリアンヌが凄い顔でムラマサを振りかぶっていた。


止まれムラマサ!


『くっ、何で止まるんだムラマサ!』


俺は走り出した。

聖者のローブを着てるマリアンヌは神気で溢れてる俺にも近寄れたんだ。


そのまま抱きついて、唇を重ねた。


こいつも魔力高いからイケるだろうと思った。

驚いた顔をしてたけど、だんだんと瞼がトロンとしてきた。

案の定どんどん神気が萎んでいくのがわかり、代わりに腹の底から別の何かがわいてくる。


チュッチュしながらトロトロと魔力を流してみるけど、マリアンヌがジュワッてなってないから、多分俺は元に戻ったと思う。


チュッパっと唇を離して、おでこをコツンとつけて

「助けに来てくてれありがとう」と労った。


『もう、心配かけるなよグズッ

あのままグズッ、一生会えなくなるかと思った、うぇぇん』


相変わらず、重さを感じないマリアンヌに抱きしめられてホッとした。

ポロポロと流す涙が暖かく感じた。


ダニエル「おい!私を当て馬にするなよ!」


俺「やい!足触んな気色悪い!

何でパンツ脱がなきゃならねーんだよ、この変態が!」


ダニエル「何だと?無自覚にやってるのか、君から誘ったんだろ?欲情した目で私を見て来ただろう?」


俺「そんな目で見てねーよ!」


『そうだぞ、コイツのトロ顔はもっと可愛いんだよ!お前なんかに晒すかよ!』


ギャーギャー言い合いをして最終的に


ダニエル「君とは性格の不一致だ、やっていけない」


俺「そんなん、最初から解り切ってたじゃん?

俺ら相性悪いんで無理ですよ。

あ、ロバートさん迎えに行かなきゃ!

お前みんなを置いて来ただろ?」


『トモエがお前に説明したけど、ムラマサが僕でもイケるんじゃって言ったから急いで来たの!』


俺「ムラマサのファインプレーだったのか、危なかった!あとちょっとでパンツ降ろされる所だったぞ?」


ダニエル「嫌がって、どうせヤラせてくれなかった癖に!」


俺「はぁ?俺非力だもん

痛いの嫌だし早々に諦めてただろうな・・・・おりゃ!」


俺は急いで自分の足元に落し穴を出して落ちた。

ダニエルの顔がキモかったからだ、うっかり余計な事を言ってしまった。

せっかく諦めてくれてたのに、ヤれば大人しくなる娘だと思われたに違いない!ひぇ

より身の危険を感じるようになった。



マリアンヌが付いてきて落し穴を、もはや砂漠のオアシスと化した緑の美しい領地に繋ぐと

何故かロバートさんとアブドゥル大使が祭り挙げられていた。


デュランとヴラドが俺に気付き一度影に入ってから、ヴラドだけ執事服を着て出て来た


ヴラド「マリーウェザー様、元に戻ったのですね!」


俺「すまなかったな、大変だったらしいな?大丈夫か?雷に打たれたってきいたぞ?無事か?」


ヴラド「マリーウェザー様が無事なら、いいんですよ・・・あんまり心配させないでください、お嬢様」


潤々と泣きそうな目だ。吸血鬼って泣けないのかな?


俺「ところで、ロバートさん祀られてるけど、アレはどーしたの?」


ヴラド「ロバート殿は温泉の湯を調べて、はしゃいでたら賢者だとバレました。

大使殿が天馬から駆け下りてきて、マリーウェザー様がどこに行ったのか話しかけると2人が群衆に囲まれて、そこで温泉の効果を話すと、施したのが賢者であると思われたようです。

ロバート殿は龍神の巫女を知らないのです。

大使殿が説明不足でしたので、マリーウェザー様もロバート殿に押し付けるおつもりでしょう?

我々も放置しました。」


俺「ヴラドが賢くて助かるな」


ヴラド「お褒めに預かり光栄です、ご褒美をいただけるのですか?」


俺「チョコ食べたいの?」


ヴラドが跪くと、俺の目線の高さに合わせてきた。

一瞬で顎クイしてチュッと軽いのをしてきた。


『なぁっ!?

僕のだぞ!勝手にちゅうするな!触るな!』


俺「お前も幼女趣味ロリコンだったのかよ!お前ムッツリしてるから違うと思ってた!」


ヴラド「幼女趣味じゃないですよ!ムチムチのマリーウェザー様が好きなんです!」


『お前は!好きとか言うなよ!近づくなよこの変態野郎!』


ヴラド「男の嫉妬は見苦しいですよ?ほらロバート殿を回収してきて下さいよ先輩!

ダンジョン寄って金貨稼いで帰りますよ、お嬢様が眠たくなってくる時間ですから?

人間らしい気遣い大事ですよね、早くしてください先輩?」


マリアンヌが何故か悔しそうにロバートさんを回収してきて大使は放置して帰ってきた。

凄いな、マリアンヌを上手く転がしてる


俺「ダンジョンにダニエル置いてきたんで、一旦ダンジョン行って金貨GETして帰りましょう」


ロバート「またこのパターンですか?

何がなんだか解らないのに!

またシスコンさんの代わりに祀られてしまう!

祭壇を設置されてしまいましたよ!?」


俺「後は大使がやりますよ、ハッサムがうまくフォローするはずですから、ダンジョン行きましょう?」


俺は大使にお礼を告げる事なく、その場を後にした。

結婚してくれと言われたら断りきれないと思ったからだ。

大使の運命の力を危惧したんだよ。

怖ぇよ大使の運命力!


ピッピも忘れず回収して、みんなで神殿前に出るとダニエルが不貞腐れて待ってた。

ダニエルに近づくと怖いから、デュランを出して速攻で乗せてもらう。

とりあえず墓地で金貨貰ってきて、山分けして


俺「今日はもう帰っていい?疲れたし」


ダニエル「埋め合わせはしてもらうよ?」


俺「はぁ、まぁ、みんなの予定が合えば?」


ダニエルが不敵に笑ってたけど、もういい。

ダニエルを大使を捨てた場所まで送って、ロバートさんを屋敷に送った。


ロバート「あ、そうそうあの光るポーションね、かなりレア度高めでしたよ。

ポーションって基本的に人間用なのですが、あれは万物の癒やしに使えるみたいですよ。

妖精や精霊や植物なんかにも使えます!

神気って再現が難しいみたいですから、今のところ手に入った分だけですね」


マジか!?

もっと作っとけば良かった!

とりあえず俺の飼ってるモンスター達にあげてみたら、みんなポーションの効果を噛み締めていた。


俺「あ、庭に妖精がいる・・・え!ミーニャ?」


庭の赤い実を取りに妖精が来たけど、ミーニャが走って飛び出して捕まえようとするも失敗していた。

何やってんだ?


ロバート「その、ミーニャは小鳥が来ると食べようとして、妖精が来ると捕まえようとする。そう言う習性でもあるのかな?

ずっとあんな感じですよ・・・ふっ」


これは・・・ミーニャが男の娘だとバレてる!

何故だ?

あっ、着換えだな

ロバートさんの動ける眷属が着換えを手伝ってバレたんだろう・・・。


アチャー

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