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俺の異世界冒険記!  作者: ワシュウ
領主の娘 領地に行く
102/385

隣国の事情 アブドゥル大使と白馬

獣人達とバイバイしてからロバート邸へ行く。


留年した長男の為に、その婚約者のご機嫌取りに使ってしまったと説明して、スコットも概ね同意したからロバートさんの同情を誘えて、欲しかったチョコを大量に貰えた。

ロバートさんやっぱり冷蔵庫に大量に隠してたんだな。キンキンに冷えてる


俺の当初のミッションは達成された。


俺「ミーニャちゃん良かったね、ロバートさんとこなら食いっぱぐれないから将来安泰だよ?

わたくしも一人暮らしなら飼えたのに残念ですわ」


ミーニャ「ご主人様、末永くよろしくお願いいたします」


ロバート「え、ちょっと、そんな、まだこれからどうなるか解らないから、まぁ自分の家だと思って気楽にねハハハ」


ロバートさんは満更でもない顔でアタフタしてる。

賢者の道が途切れてしまうかもしれないけど、まぁ幸せならいいんじゃないか?


ロバート「あ、そうだ、あの赤い実って王都ではもう実になってるの?やっぱりこっちは寒いから遅いんだね」


俺「あれは、妖精の祝福で実をつけるんですよ。

ここの庭に咲いてる雪の華でもできますよ?」



なんとレンジ・マミィが赤い実はレア度が高いから欲しいと言うのだ。

そんな貴重なものじゃないよね?

普段からお世話になってるお礼に、雪のチラつく中、庭に出た。


ロバートさんがファイアボールとウォーターサイクロンの合せ技でお湯を作って木の周りの雪を溶かしてくれた。

地面がビチョビチョだったから、俺はマリアンヌに抱えてもらい、スコットはピッピに乗って、ロバートさんはフライで飛んでミーニャは部屋の窓から見てた。


俺はいつもの暖かくなる魔法陣を使って、説明しながら実践する。

華がパラパラ散って実がプクプクなりだした。夜中だから光り輝く実がよく見えた。幻想的でとても綺麗だった。


実がなるとミーニャが飛び出してきて実を摘んだ。


ミーニャ「甘くて美味しいにゃん」


ロバート「ダンジョンの魔法とは別物なんだね、この世界の不思議な魔法だ、というか魔法と呼べるのかな?祝福だっけ?

もしかして、パンの発酵に使ってたやつかな。どういう原理なんだろうね・・・パクッ美味い。

甘いさが段違いだ、薄っすら光ってるし、丸々してて瑞々しい、それに木にこんな大量に実るなんて。

普段はこれの半分ほどですよ」


俺「コスト無しの妖精の祝福だと思います、妖精が使ってましたから。あの光の矢と同じです

暖かい魔法陣は簡単なのでロバートさんもすぐ使えると思います」


ヴラドに頼んで眷属のコウモリがあっと言う間に実を回収した。本当便利なコウモリちゃんだ!

大きめの木箱いっぱいに集まり、俺たちも2、3個摘んで箱ごとロバートさんに渡した。


俺「小さい実を残しとくと、鳥とか妖精がくるんですよ・・・テイムしてみますか?」


ロバート「ちゃんと暴利にならないように納得してもらってから契約テイムするよ?流石に可哀想ですからね」


ロバートさんから他にも食べ物のストックを大量に貰った。やったぁー!ありがたや~


「明日もカイン達とまたダンジョンかぁ、よろしくお願いしまーす」と言いながら俺たちは帰った。




スコット「温泉街たくさん人がいたね、獣人の彼らは大丈夫かな?」


スコットは、ヴラドに手伝ってもらいながら、浴衣を脱いで寝間着に着替える。

浴衣は俺のアイテムボックスに回収させてもらう。


「うまく共存してもらわないと困りますね、新しいフィギュアにケモ耳のキャラでも作って売りに出しましょうか?

ケモ耳カチューシャや耳付き帽子をお土産コーナーに置いてもらうのもいいですね」


ネズミーランドでよく見掛けるしな。

観光地なら売れるんじゃないかな?

布団に入ると、マリアンヌが猫になって小脇にフィットしにきた。とりあえず撫でとく。


スコット「そんな簡単に行くかな?

心配だよ、街の人たちと喧嘩になってないかな?僕らと文化がずいぶん違ってたかからね。あんまり湯浴みしないんだって」


「そう言えば、おにーさまはミーニャさんと混浴してましたね?」


スコット「・・・ミーニャさん男の子だったよ。マリーも勘違いしてない?」


「え!?

えぇー、ロバートさんごめんなさい、明日謝っておきます・・・やっぱ賢者になる人なんですね」


その夜、俺は変な夢をみた。

夜這いにきたメイド服のミーニャの、そのスカートをめくると、可愛い女性ものの下着からはみ出るナニを見て叫ぶ夢だ。あ"あ"ーっ!!


酷い悪夢だった。

ひぇ、ロバートさんめっちゃごめんなさい!




朝食時にコーネリアスに

「私の婚約者なのに、私より好かれようとするでない!」


とかアホな事を言われた。知らんがな。


「女の人は可愛い物が好きなのですよ、コーネリアスお兄様は残念でしたね?

ふっ、ヒンデンブルグは気に入られてたじゃないですか。わたくしに文句を言う前に手紙の一つでも書いたらいいのではなくて!」


「ぐぬぬ」


さて、そんなことより今日はエジソンを迎えに行こうかな。雪は降ってないけど、夜中に降ったのか10cmほど積もってるからな。

獣人に会ったことを自慢せねば!



とエジソンを迎えに行く。

「トーマスさんおはようございます!」


「ああ、来たか、おはよう。

・・・今日は機嫌がいいな、昨日の来客か?」


「昨日の来客は、兄の婚約者ですわ。

エリザベス様に妹のように可愛がってもらえましたの、わたくしのお姉様ですわホホホ

それもありますけど、昨日はケモ耳がいましたのよ!」


「はっ?ケモ耳??

・・・説明は君の部屋で聞かせてもらおうか」


いつも通り、エジソンを屋敷の前に出して歩いて来た風を装って門を通る。

門番が「今日もご苦労様です、根性ありますね!」と声をかけていた。


俺の部屋は暖炉がなくて寒いから、ちょっと前から火鉢が置かれてるんだよ。

部屋の中はそこそこ暖かい。

アンナにお茶を持ってきてもらって、ホッと一息ついてから話す。


ダンジョンで金貨を集めてたら獣人レオンに会ったこと、助けを求められて、仲間を回収して癒やし、自領に獣人の街を創ったこと。


エジソン

「賢者殿は街まで創ってしまわれたのか?!

もはや人の領域ではないな、賢者殿が創った獣人達の街か・・・」


エジソンがワクワクしながら獣人の街に思いを馳せる。


「獣人達は警戒心が強いのであろう?

私が行ったら噛み付かれそうだな、獣人の爪は鋭く、牙もあるからおいそれと近づくなと言われているのだ・・・夢物語だと思っていたよ」


ちなみに、ロバートさんが街を創った事にしといた。

ダンジョン・コアの特典で出来た街なんだがな、移民に続いて新たな獣人を連れてきた事でクリア条件が満たされた。

建物だけちゃちゃっと描いて、噴水ならぬ足湯を真ん中の広場に置いて街を描いた。みんな同じ建物ですまねぇ。

水道の代わりに各家庭の流し台に小さな井戸を設置しておいた。

下水処理場は無いから汚水槽を地下に置いて、定期的にクリーニング処理を行う・・・そのうち下水処理場を作ると思う。


ダンジョン・コアの挑戦者チャレンジャー限定の露天風呂のような、幻の桃源郷みたいに種族を限定して獣人のみ入れるように頼んだらいけた。

でも挑戦者は入れてしまうようだ。


ロバートさんが一般人も入れる措置が欲しいと急いで頼んで、結果的に木札があれば入れるようになった。

「そのうち私達の手を離れる時が来る。人間と共存出来た方がいいです、最初は信頼出来る人にだけ木札を渡しておきましょう。

いずれ近いうちに人間の商人が行き交いするようになるかもしれませんよ?」


ロバートさんの言う事も最もだな、やっぱ街は一人で作るもんじゃないな、誰かと作った方が楽しい。

それに人間の商人が行き交い出来たら、楽しそうだなと思った。


「ついでに、植えるところに困っていた薬草園とカカオの苗を植えました。

カカオは育つといいなぁと思ってますが、薬草は他所のダンジョンの種ですからもしかしたら発芽しないかもと危惧してましたのよ。

一応芽がでました、効果の程は葉が育ってからロバートさんが試すとおっしゃいました」


俺だと、いちいち隣国のダンジョン行かないと錬金術が試せないんだよな!

ダンジョンボードもダンジョンに行かないと開けないから、中級は何が出来るかも解らない。はぁ~


「なるほど、賢者殿もマンドレイクの扱いには慎重なのだな?フフ」


エジソンは多分マンドレイクの残りを所持してる。

楽しそうだな。

天才が何に使うのか興味があるから回収しないぜ!


この前渡した金貨でエジソンは欲しい物が買えるらしい、欲しい道具を問屋に発注かけてるから春になったら届くそうだ。

服とか食べ物も揃えて行けばいいと思う。

薪は買っておけよな!


「そうだ、毒消し草の葉なのだが乾燥させて粉にしたものと生で違いがあるか調べたのだ。

毒が無いから、部屋にあったカビで実験を試みた。

結論から言うとどちらもカビが死滅したのだ、ただし生より粉末の方が効果があった。

カビが増える条件下には水が必要だと解ったから、粉末状だと水分を吸着するからカビが増えないことに繋がるのではと考えている」


すげーなエジソン!

え、自宅のカビで実験してたの?

俺が獣人の仔犬と戯れてたときに?お前はすげー奴だよ!


「葉そのものが殺菌効果の高い植物なのですね、シソやワサビのように、そのまま食べれそうですか?」


「シソはともかくワサビ??

少し苦くて変に酸っぱいのだ、そのままは難しいであろうな」


「良薬口に苦しといいますもの、ロバートさんのポーションが特別なのですね。

ワサビはコレです、アルラシードにはえてるそうですわ。

アルラシードの人達も乾燥させて保存食と一緒に置いてるようです。ワサビの殺菌効果を利用してるのではないかしら、ワサビは辛いのですけど虫除けも兼ねてますわ」


ワサビもそのまま食べるのって、日本食くらいだもんな。獣人達の薬代わりになると思ったけど食べてくれるかなぁ


「そもそも、なぜそんなに金貨がいるのだ?研究費には十分足りてる他にも支援するつもりなのか?」


「はっ、そうだ!

カールおじさんの策略で私が客員教授になりかけてたのですよ!?トーマスさん知ってました?

留学したいと言い出さなければ、春から教壇に立っていたと父に脅されましたのよ!!」


「それは知らなかった・・・取り込むような感じの扱いではあったであろう?

もしや、予算が目当てか?」


「御名答。

予算が欲しいならくれてやりますから、せめて3年は学生気分を味わいたいですね!

ただでさえ目立つのに、わたくしみたいな小さいのが教壇に立っていたら虐められると思いません?

それに領地や爵位を継ぐ子ども達なんて、どいつもこいつも生意気な奴らばかりですわ、わたくしの話しなんて絶対に聞かないでしょうね!

お父様が言うには留学は行けるだろうと聞きましたのよ、トーマスさんをご指名しておきますから通ったらアルラシードか海の向こうへ行きましょう!」


「・・・・・君は研究者には向いてるが、教師向きではないな。私も人のことは言えないがな。

女性教員はいないわけではないが少ないから、ただでさえ目立つのに君の容姿は更に目立つだろうな。

ああ確か、王太子殿下も入学されるであろう?

アカデミー倉庫爆発事故で、別の意味でも話題が多い年だな」


そう言えば、ルーンダンジョンどうなったんだ?


「そうだ、春になると発表されるらしいが

あのルーンダンジョンの規制が解かれるのだ、規制するほど奥行きもないし。

何より教会が折れたらしい、教会関係者も何度か見に入っていたようだがこれと言って何も無かったのだ・・・。

これは推測だが隣国のダンジョンのように、有資格者が来ないとただの洞窟のままではないか?

ルーン文字が壁一面に掘ってあるが、解明されぬだろうしな」


「まぁ!規制が解かれたら見に行きましょう!」


「君ならそう言うと思ったよ」

エジソンがワクワクした顔でルーンダンジョンの昨日までの様子を教えてくれた。



楽しい時間は過ぎるのが早いな、エジソンをいつも通り落し穴で送る。

「昨日、料理も補充しましたのよ。寒いですから鍋とかいかがです?温まりますよ」


ロバートさんところで、味噌鍋をGETしたから熱々をだした。味噌の旨さを知るといい!


「ではまた明日、ごきげんよう」


「ああ、また明日」

そういって、エジソンが俺の頭を撫でた。


部屋に戻り、ダンジョンメールを確認する。

カインから夕食後に大使を捨てた馬車にいると連絡が来ていた。

俺はとても憂鬱だった、ロバートさんになんて謝ればいいのか・・・

あの中では、ミーニャが1番可愛かったんだよ?

ロバートさんもデレデレだったしさ。



ヴラド「エジソンって名前だけじゃなく、ご本人も賢い人なのですね。

お嬢様どうしました?」


俺「ミーニャ男の娘だったんだ・・・ロバートさんビックリして怒ってるだろうなぁ」


ヴラド「あー、まぁ怒られたらいいんじゃないですか?

ってか、そっち目的で引き取ってないかもしれないですよ?単純に従者として雇ってもらったと思いましょう」


俺「お前賢いな、その方向で誤魔化そうかな」


デュラン「ロバート殿がそんな早く手を出すとも思えませんな。まだ知らない可能性もありますぞ?」


俺「奥手なロバートさんならあり得る、気が付くまでに1年かかるかもしれんな。よし、黙っていよう!」


『もう、獣人に会いに行くなよ?

あのクソ犬やっぱり盛ってたじゃないか!お前弱いからすぐヤラれるぞ!』


俺「うっ、そう言えばシルバは成犬だったな・・・」


でも可愛かったんだよ、レオンの垂れた犬耳も可愛かった。虎の獣人なんてファンタジーそのものでとても良かったし。

狼のウルフアイって言うの?

鋭い目つきで"人間は信用出来ない"とか言っててさ、めちゃめちゃ格好良かったんだよ!


ただ、冗談じゃなく鋭い爪や牙で引き裂かれそうで怖いけどな。


俺「温泉街の領民たちが心配だから、たまには見に行くよ?

それにあいつらも串焼きばっかりじゃ可哀想だろ?生肉なんて、どうやって仕入れたらいいんだよ、近くの川で魚とかとって食べるかな?」


ヴラド「あちらは不思議なダンジョンでしたね、そもそもダンジョンと呼べるかわかりませんよ」


俺「シムシティみたいだよな。街造りダンジョンだよ、あそこ最初は何も無かったんだ。

祖父母が開拓してんのにダンジョン・コア的には俺の功績にされてんの、ズルしてる気分だよ」


ヴラド「シムシティ!懐かしいですね。・・・多分やったことあるかも」


俺「おー、何か思い出したの?」


『おい、撫でろ!ゴロゴロしてやるから撫でろよ!

肉球フニフニだぞ!喜べ人間!』


俺「あ、肉球触らせてくれんの?獣人に肉球無かったんだよな、ヨシヨシイイコイイコ

5歳児の体で抱っこするならお前が1番しっくりくるな、可愛ゆす」

体温を感じないけど黒猫は可愛いから許す。



夕食時にお父様からお話しがあった。

来週の雪が降ってない時に、(馬車が出せる時)公爵家へお呼ばれされてるそうだ


俺「お茶会ですか?」


父「マディリーンお嬢様がマリーウェザーと遊びたいそうだ」


俺「なんですって?!

公爵家ってそちらの方でしたのね・・・ベッツィお姉様かと思いましたのに。

来週、わたくしは風邪をひいてしまいますから行けないですわお父様」


父「再来週また呼ばれるだけだよ?」


コーネリアス

「そうだぞ、行くまで呼ばれ続けるのだ。

私は殿下と公爵令嬢のお茶会は何度も行っている、お前も社交だと思って行ってくるといい」


ぐっ、コーネリアスに最もなことを言われてしまった。


俺「諦めて行ってまいりますわ・・・ヒンデンブルグを連れてってもよろしいですか?」


コーネリアス

「何!犬など連れてってどうするつもりだ!」


俺「私の代わりに遊んでもらいますのよ?ヒンデンブルグはお利口さんでしょ?」


コーネリアス

「駄目に決ってる?!」


父「構わないよ?公爵家にも確か犬いたような・・・いなかったような」


コーネリアス

「ぐぬぬ」


俺「心配ならコーネリアスお兄様も来たらいいのです、わたくしの代わりにご令嬢のお相手をお願いしますわ!」


父「来週の晴れた日は仕立て屋が来るから、マリーウェザーだけでマディリーンお嬢様のお相手だよ?

マリーウェザーの制服はもう注文してあるからね」


俺「なんですって!!お母様も行かないの?」


お母様「ニコニコ、わたくしも流行の服を抑えておきたいのよ?春からお茶会にたくさん呼ばれそうだもの。マリーウェザーはしっかりしてるから一人で行けるわよね?

新しい専属はしっかりしてるし、大丈夫よ。

アンナとサイモンも連れて行きなさい。本格的な社交の前の練習だと思っていってらっしゃい」


新しい専属ってヴラドの事か?!畜生め!

ってか、公爵家に社交の練習とか本気で言ってるの?

確かにあのお家は親子揃ってポンコツだけどさぁ


俺「おにーさま」うるうる


コーネリアス

「すぐにスコットに頼るでない!いい加減聞き分けよ、フン!」


お前!それ前に俺が言ったセリフじゃねーか!ドヤ顔すんな腹立つ!


俺「くっ、わかりましたわ。ヒンデンブルグ連れて行ってまいります」



食後にコーネリアスが久しぶりにシェフの相手をしてやると言ってきた。

今日は今から隣国のダンジョンなんだけどなぁ


「行きませんわ!プイッ」こんな感じでどうだ。


コーネリアス

「ぐぬぬ、生意気な」


スコット「兄上、まあまあ。今日は僕がお相手をしますから、その流石に2人で寝るのはアレなので、寝るときは自室に戻りますが・・・あ、後で部屋に行きます」


スコットが一度自室に入り、ピッピを持って俺を追いかけてきた。

「マリーは今日はロバートさんと行くんでしょ?

僕が兄上の相手をしておくよ。

一人で大丈夫?マリーはいつも無茶するから心配だよ・・・何よりも心配だから。

ピッピだけでも連れて行って?

ピッピお願いだ、僕の代わりにマリーを護ってくれる?マリーは大切な僕の家族なんだ」


「クワァ スコット・・・わかった」


潤々したスコットの可愛いお願いだからな効果抜群だ!

心配かけてすまない自重します。


俺「おにーさま、いつもありがとうございます。ピッピ今日だけよろしくお願いしますわ」


そう言えば、俺が温めの親だったな。


自室に入りアンナに、湯浴みは今日はいいからもう寝ると言っておく。

ダンジョンメッセージを開くと、カインはもう待ち合わせ場所に着いてると連絡が来てたから急いでロバートさんの所へ移動する。


俺「あ、ヴラド、分身出して布団で寝かせといて?」


ヴラド「抜かりございません、私と2人で勉強してから寝る予定です」


俺「お前の分身って凄いね、オートなの?」


ヴラド「半分リモートです、屋敷の様子がよくわかりますよ」


俺「凄っ!!お前そんな強いのになんで俺の眷属してんの?」


ヴラド「・・・それ、まだ言いますか?」


俺「え、なんかゴメン?」


ヴラドがちょっと傷付いた顔ですごんで来た。

ごめんなさい、役に立つ従者は大切にしたいと思います。


部屋のドアが開いたら

ミーニャ「マリーウェザー様いらっしゃいませ、ご主人様がお待ちです」


うっ、メイド服のミーニャが表れた。

まだバレていないようだな・・・黙っていよう。


俺「お出迎えありがとう」


ピッピが俺の頭に乗ってて、ヴラドが執事のカッコで出てて、デュランは影の中で、マリアンヌは猫のまま俺に抱っこされてる、軽いから全然いいけどな。


ロバート「あれ、スコット様は?」


俺「長男がチェスもどきに誘ってきて、俺の代わりに相手をしてるんです。ピッピだけ連れてきたけど火力に使えるかな?

カインが着いてるらしいので、行きましょう!

あ、エリクサー飲んでおこうかな」


半分だけエリクサー飲んでおく。

ロバートさんも一本飲んでおくようだ。

ついでにマリアンヌに聖者のローブを着せる。


落し穴を開けていざ!


待ち合わせ場所にカインとダニエルとカヤックがいた。

俺「あれ、カヤックじゃん!お前も行くの?」


カヤック「マリーウェザー様、大変な事になりました!大使を止めて下さい!」


『またか、聞かなくていいぞ!』


俺「一応聞いておこうかな?

アレだろ、白馬に跨って夜空を飛びまわったんだろ?で、目立ったから王宮に呼び出されたんだよな?

あの白馬は多分清い人しか乗れないんだよ、そう言えば言って無かったな・・・

第2王子が触ろうとして嫌がって不敬罪とかか?」


カヤック「それもあるんですけど、って何で知ってるんですか??

いや、そうじゃなくて獣人達を保護してたんですけど何者かに奪われてしまって・・・大使が犯人探しに出掛けてて全然帰って来ないんです!

もうすぐそっちの国に出発なのに、この国って他国には無いちょっとした獣人保護区があったんですけど、場所が悪いんで移動してもらおうとしたら争いになったらしくて。

俺も詳しく知らないんですけど、保護した獣人がマルっと消えたそうです」


ロバート「アチャー」


『ホラな、クソ犬なんかほっとけばよかったんだよ』


カヤック「え?・・・え、まさか?」

サァーっと青くなる。


俺「だってダンジョンにいたんだよ!

犬耳に助けてって言われたら助けちゃうよね?

誰だって拾った犬がボロボロでめっちゃ臭かったら、お風呂に入れてあげようとするだろ?」


俺はカインとダニエルに同意を求めた。日本人ならすると思ったからだ。


カイン「うーん、するかな?」


ダニエル「汚い犬なら拾わないかもしれない」


カヤック「え!?お風呂って楽園のですか?

えぇ、じゃあ獣人攫った犯人ってマリーウェザー様なんスか?」


俺「一匹ロバート邸で飼われてるよ?」しれっと


ロバート「絶対に言うと思った!もぅ、これだから!

カヤックくん、大丈夫だ。街ダンジョンの獣人保護区で大事に匿っている。

それに、本人達は金持ちに売られて剥製にされるし、村も焼き討ちにあったと言っていたんです

非人道的な扱いに耐えかねて自ら逃げ出したんですよ」


俺「大使は今どこにいるんだよ?」


カヤック「どうしたらいいんですか、大使の不敬罪の汚名返上が獣人達の保護だったんです・・・

白馬も他の貴族に取られちゃって、鎖で繋がれて檻に入れられて運ばれて行くところまでは見ました」


俺「うわぁ、大賢者様!何かいい方法はないの?」


ロバート「えぇ、事情を説明して獣人達をこちらで保護してると言うしか・・・それで不敬罪がなくなるとも思えませんが」


俺「あっ、花魁はまだ第二王子に飼われてるのか?」


カヤック「え?第二王子の隣の、あの美しい異国の御召物の女神様の事ですか?」


俺「はぁ女神?!いつの間に神格化したんだよ。

元は俺のフィギュアだよ、訳あってこの国に置いてったんだけど、ちゃんとした事情を聞こう。

みんなごめんなさい、ダンジョン行くまでもうちょい待って下さい。

いけるかな? 召喚サモン 花魁 今すぐ来なさい!」


トモエ達を呼ぶノリで魔法陣を出してみたら出た。

三つ指ついてこうべを垂れてつくばった花魁が部屋に表れた。


花魁「お呼びにしたがい参りましたでありんすえ創造主様」


俺「久しいな、アブドゥル大使絡みの事情を聞こう!」


幼女に土下座する花魁の図にみんな何か言いたそうにしてたけど、いやダニエルはゴチャゴチャ言ってたけど無視した。


俺「あと普通に喋って聞きにくい!」


花魁「あの、謁見の間に表れた白馬はユニコーンですよね?

わたくしも第二王子を止めたんですけど、どうしても触りたいと言って近づいて、馬のいななきに驚いて彼は尻餅ついたんです。

すると、砂漠の領主と言う第一王子派の大物貴族が難癖付け始めて危険な白馬を没収してしまい。

聖騎士殿は"聖女様より賜りし聖獣である"と言って反抗したのです。

あわやその場で処刑だったのですが、聖騎士の鎧が固くて大物貴族の剣が木っ端微塵になりました。

鎧が輝き傷一つない聖騎士殿はまさに聖なる使徒でした。

そこに第一王子が自分の部下になれとみんなの前で公言したのですが、聖騎士殿は自分にはもう唯一無二の主がいると断り不敬罪になりました。

わたくし達が取りなしたのですが、第一王子の機嫌が悪く、どうすることも出来ず聖騎士殿は投獄されました。

すると普段空気の王が、獣人達が逃げたから捕まえてくれば不問とすると公言して砂漠の領主は満足していましたわ。獣人を保護してると言いながら奴隷にして売っていたようです」


カヤック「そんな事になってたんですか」


カイン「また、あんたのせいで!」


俺「俺のせいなの?!ってかどこから突っ込んだらいいの?この国ヤバいな」

もうさ、その悪の領主やっつけておしまいでよくない?


ダニエル「その砂漠の貴族が獣人達を攫って売った事にして処刑すれば?」


『もう面倒だよ、その領主の館ごと僕が落し穴に入れて終わらせてあげよう。この国は腐ってる!』


ギョッ!

まさかのコイツらと思考回路が同じなの?

なんかショックだなぁ


ロバート「そんな悪者成敗するみたいなこと簡単に行くかな?」


ぐふぅ!そうだよな・・・


花魁「創造主様こんな時になんですが、第2王子の母君がご病気なのです助けて下さい!」


俺は初級のエリクサーとポーションを5本づつ渡した。

そしたらロバートさんが高ランクのエリクサーを渡してた。


ロバート「致死率の高い病は解らないけど、これなら治ると思います。どうぞ持って行って下さい」


花魁はハラリと一滴涙を流してお礼を述べた。

花魁「大賢者様ありがとうございます・・・もう帰っていいですか?」


ロバート「あ、作った人に似るんだ・・・本当にシスコンさんが作ったフィギュアなんだね」


俺「ええ、まぁ。どのへんが似てるのか解りませんが・・・もう帰っていいよ?

お前が幸せそうで良かった達者でな、あ、土産にコレ持ってけ」

何となく赤い実を渡した、いっぱいあったし。


花魁は来たとき同様三つ指ついてから消えてった。


ダニエル「正直、大使がどうなろうと私はどうでもいい、今日はダンジョンに行かないなら、この埋め合わせはしてもらわないとねぇ?

手伝ってあげてもいいけど、君は私に何をしてくれるのかな?」


俺「くぅ〜」


ダニエル「ハハハ、その姿ですごまれてもな!

あいにく幼女趣味じゃないんでね、ピクリとも反応しないよ」


ピッピ「何を迷っている?

ヴァイス殿をお助けして、その悪の領主とやらを成敗したいのだろう?

私が力をふるってやろう!さあ乗りなさい!」


ピッピがデカくなって俺を嘴で摘んだ。


俺「はっ?何言ってんの?うわあちょっと、ちゃんと乗せてよ、嘴怖いんだけど、服に穴があくだろ!」


ヴァイスって白馬の事だよな俺が名付けた。

俺は嘴でつままれたままで、ピッピはかぜおこしで部屋の扉を開けて外に飛び出した。

バサァっと羽ばたいて夜空を飛んだ。


『待て、どこ連れてくんだよ、勝手に持ってくな!』


うひぃ!

俺「ちゃんと背中に乗せてよ、怖いよぅ漏らすぞ!助けてマリアンヌゥ」


ピッピが嘴をくるんと回して俺を背中に乗せてくれた。そのくるんとやったのも怖かったからな!後でスコットにチクってやる!

ってか、このちんちくりん幼女の姿のまま行くの?嫌だぁ


俺「ヴラド影についてきてるだろ?俺に幻影かけて!なんか適当に別人にしてくれよ!」


ヴラド「なんかって、聖女姿でいいですか?」


俺「全然別のやつ聖女以外!アラブのお姫様とか何でもいいよ!ピッピはどこに向かってるの?」


ピッピ「ヴァイス殿を助けに参る!あちらの方向だ、速さを上げる振り落とされるな捕まっていろ」


ムリぃ落ちるぅ!怖いよぅ!


ヴラドとマリアンヌを置いてピッピは高速で飛んだ。

途中何度も気絶しかけたけど根性で必死にピッピにしがみついてた。

その間ピッピはずっと、闇精霊の次は闇妖精デュラハンに吸血鬼か悪趣味な!とか文句垂れてた。

あいつらをわざと置いてったな。


どれくらい飛んだか解らないけど多分10分とかそこらで砂漠の真ん中の都市のどでかい宮殿に到着したんだよ。

ちなみに俺は力尽きて振り落とされそうになったところをピッピの足で掴まれていた、多分獲物を運ぶみたいに。


ピッピ「ピィィィ、ピィィィ」


再び俺をくるんと背中に乗せて、宮殿上空を旋回しながら、ピッピが鳴いてた。

どこかで馬のヒヒーンみたいな声が聞こえてきて、宮殿内や周りの領都の人々も大勢集まったてきた。


ぐったり疲れたからポーションを飲んでチョコ食べた。

ピッピの上にポロポロ落としながら。

普段の仕返しなんだけど、ピッピは首を回してこぼれ落ちたチョコ食べてた。


下では衛兵が俺たちを指差して「炎の鳥だ」とか「聖なる御使い様だ」とか言ってんの

俺ちゃんと幻影かかってるかな?小さくて下からは見えないかな?


領主「ええい、何事じゃ騒々しい!

・・・はっ、まさかそんな、不死鳥フェニックスなのか

あの飾り羽には万物を癒やす効果があるぞ!捕らえよ!捕まえて羽をむしるぞ!

一角獣に続き幸運に恵まれておるわい!ウワハハハ!」


俺「あれがここの領主なのか?俺にはハエの化物に見えるんだけど?うぇぇ、気持ちわりぃなぁ」


俺にはブクブク肥えたザ・フライに見えるんだけどな?金銀を着飾りゴテゴテしてる。

また虫なの?ヤダわ、ないわー!


ピッピ「ピィィィ!ファイアジャベリン」


キャァ!


やりやがったこいつ!

一般人に向けて攻撃しやがった!この世界なんなの?1番大人しいのが首無騎士デュラハンナイトなんじゃね?


俺「あ、デュランいるか?」


デュラン「いますぞ姫よ、展開についていけませんでした。あの花魁は何ですか?」


俺「そこからなの!?」


宮殿の下ではファイアジャベリンに大騒ぎしだして阿鼻叫喚だ。


一部の兵士が「領主様!神の怒りにふれました!聖獣をお返ししましょう」とか

「もう終わりだぁ!我々は裁きの時を迎えるんだぁ」とか

「悪いのは全部ベラゼブブ領主のせいだぁ、俺は悪くない!」とか叫んで逃げてる。


嫌な予感しかしない


領主の名前って似てるだけ?ハエの化物ってデーモンじゃないか?

え、ここはダンジョンじゃないんだけど?

なんでデーモンがいるの?

聖女アバターじゃないから魔法が使えないんだけど!


下から矢が飛んできて、ピッピが旋回して避けてる。


俺「召喚サモン トモエ ミラーフォースだ!」


『ミラーフォース』


領主「何をしておる、早く撃ち落とさぬか間抜けども、この下手くそが役立たずめ!」


そういって、領主は近くで弓矢を引いていた兵士を切り付けていた。返り血を顔に浴びて、ペロリと舌なめずりをする。


アレは人間じゃない!化物だ!ひぇ


ピッピ「くっ、数が多い!宮殿の地下に捕らえられている」


俺「デュラン地下だって!

さあ行くのだ我が下僕しもべよ。おりゃ!」


デュラン「ちょっとぉー!姫ぇ!?」


空からデュランを落として宮殿の2階テラスに穴を開けた。

ゴツいデュランがデカい穴を開けて落ちたから、その穴に向かってピッピが急降下しだす。


俺「ちょっとぉ!上空で陽動しなきゃ俺たちまで危険なんだけどぉ!ピッピィ?!ヒィ」


城の中は虫の化物だらけだった。

そこかしこに大小ワラワラいる、本当に領主館として機能してたんかここ!?


『ミラーフォース』

トモエがピッピに張り付いていて、一緒にいた。


デュラン「姫ぇ!あそこから地下に降りれます!」


結構な高さから落下したのに、デュランと馬はピンピンしてた。一緒に行こうとしなくていいから先に行って白馬を解放してこいよ!


ピッピも全然俺の言う事聞かない!もぅやだ!

俺は必死にピッピにしがみついていた。

トモエのミラーフォースが飛んできた何かを跳ね返すくらいで俺って役に立つわけじゃないし、もう帰りたい。


デュランがドカドカ虫の化物をなぎ倒し蹴り倒し走り、その後ろをピッピがついていく。

たまに人間がいるんだけど、壁際でプルプル泣いてた。

地下に降りると牢がたくさんあって、一番奥に輝く龍がいた!


龍がいた!


手前に白馬いたんだけど、ぶっちゃけどーでもいい!

デュランが檻を破壊しようとして奮闘してた。

よく見てみると、見目のよさげな獣人っぽいのも捕らえられていて、薄汚れていて酷い有様だった。


今は幼女だからな、ピッピから飛び降りてトモエに飛びつく。

「トモエ、俺を抱えて奥まで飛んで!龍がいる!」


『ご主人様、あれは土地神の類でございます。

下手に近寄れば祟りにあいます』


祟り神的なやつなの?あんな綺麗なのに?


「じゃぁ、ミラーフォース出したまま近づいて?」


近づくとよく見えた。

地面に縫い付けられるように魔法陣に縛られた、薄く光る白い龍がいた。

龍の片目が開いた、真っ赤な瞳と視線があった。

ゾワリとした。


『ご主人様これ以上近寄れません』


俺「あの、助けたほうがいいですか?祟りませんか?怒りませんか?」


龍が諦めたように瞼を閉じた。

どうしたらいいの?


すると、ドカドカとたくさんの足音が聞こえてきてあのハエの化物が表れた。

周りには虫の化物と人間の兵士がいた。


俺「俺には化物に見えるんだけど、あれって人間なの?幼女じゃ何も出来ないよぅ」


とりあえずムラマサ呼び出して、俺はいつもの細剣を握る。あっ、細剣は軽いから持てたムラマサ重いから無理。

足元にぞわりとしたから見たら、大きなムカデが横切っていた。


キャァァァ!


ここは地下だから光の矢なんか出したら生き埋めになるのに、出してしまった。

俺が覚えてるのはここまで

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