第一章 三.片道切符
*あらすじにも記載していますが、この小説は【エンドラン】をリメイクした小説となります。
*同じ登場人物、似たような話となっていますが、作者は同一人物です。
*誤字脱字等見つけましたら、教えていただけると嬉しいです。
知るべきことは、生きている以上いつか知ることで。
それが今なのか、未来なのか、その瞬間までわからない。
だからこそ、気付いた時には取り残された世界で、俺は生きていたんだ。
事件が起きた日から一カ月。
学校に関する諸々の手続きを済ませ(その時の担任教師に卒業までは何とか頑張れと言われたが容赦なく振り切った)、借りているアパートの引き払いまで終わらせたのが今日。たった今。
かなりの額、お金が飛んだんですけど。使わない家具、電化製品を売って資金にはしたけどそれでも苦しかった。
「というわけだから、今日から頼んだ。俺、ほぼ無一文」
「まぁ、想像はしてたけどね! 手ぶらで来るのはあんまりじゃないかな?」
家を引き払い、しゅうの家へと向かい合流する。今日から旅立つ日まで、ここでお世話になるのだ。
いつ戻れるかわからないから、管理できない場所は作らないほうがいいらしい。
帰宅したときに、蜘蛛の巣やゴミだらけだなんて嫌だから、ここは素直に従った。
「で、どうするんだ?」
「焦るなよ。僕の友人に会うといっても一筋縄ではいかない人たちもいる」
いや、そこはお前がうまく話を通すんじゃ? という心の声は出さない。というより、出せない。
友人の表情がえらく眩しい。眩しいくらいに笑っているから指摘できない。どういうことだよ。
「だから木更には、今から僕と一緒に多少の組手が出来るように訓練してもらいますー」
「は?」
俺の反応、絶対に間違ってないと思う。
結論から言うと、友人がどうこういうより、行くまでの道中やその人のいる場所の治安が今の状態で行っても、五体満足にたどり着けないためらしい。
いやいや、みなさん。そんな危険区域に住んでどうすんのよ。隠居生活しないといけないほど大変なわけ?
「そんなわけあるか。それに、木更のためでもあるからね」
「俺?」
まぁ、間違いなく今の状態で行ったらたどり着く前に終わると思う。ゲームでいうゲームオーバー? コンティニューはできない。
「仮に、道中でもう一人の人格が出たとするだろ? その度に倒れてたら先には進まないからね?」
「まあ」
いわれてみたらそうだよな。一回だけなんだけど、その一回で数日寝込んだんだ。
出先でそんなことになったら俺、本当に終わるかも。
「だから、基礎体力を上げて、多少筋力をつけて、耐えれる体を作るよ」
「りょーかーい」
初めからそう言ってくれたらいいのに。
声には出してないのに、表情でばれたのか友人は溜息を吐く。
「君に伝えたところで素直に返事するとは思えない。だから、いくつかの可能性の話もしたんだ」
俺、どんな認識されてんだ? さすがに、命に関わる事はめんどくさがらないのに。
「とりあえず、今日はゆっくり休んで明日から始めよう」
「今日からでもいいんだけどなー」
「つべこべいわない」
「はーい」
なぁ、しゅう。俺の杞憂かもしれないけどさ、そんなに慎重になるほど重要なことかな?
ただの二重人格なら、護衛力が高い奴も存在するだろうし、話を聞くだけなのにここまで自分の退路を断つ意味ってどこにあるんだろう。
きっと、これは追及してはいけない気がする。
俺の知らないところで、俺に関する〝何か〟がとんでもないことになっているんだ。
ところで筋力トレーニングってさ、短期間でどうにかなるものじゃないはずだよな。せめて数カ月の期間を設けて適度にすべきだと思う。
トレーニングを始めて一週間。合流した日にゆっくり休めと言われたけど、その意味をいやほど痛感している。
ハードなんだよ、とにかくハード。朝起床、すぐに一時間半のランニング。帰宅後、朝食終わったと思ったら筋トレ始めて。
「昼飯食べたら錘着けて家事して、そこからまた組手やらなんやらってあほなの、馬鹿なの?」
お風呂の時間と寝る時間だけが癒しだよ、オアシスだよ!!
「木更が思った以上についてきてくれるからさ、つい」
「ついで俺が倒れたらどうすんだよ」
「それまでだったってことだろ」
冗談めいた声でなく、落ち着いたトーンで返してきた友人に言葉が詰まる。
実際、しゅうと手を合わせるようになって力の差が歴然としていて、いかに彼が強くて俺が非力だったのかいやでもわかる。能力以前の問題だった。
普段、温厚なイメージがあるだけに余計感じるんだろけど、それでも正直悔しいものは悔しい。
かといって、詰め込んでいいわけではない。断じて違う。
「無賃で、人の家にいるんだから文句言わない。それに二週間後に航空チケット取ってるからゆっくりする時間もないんだよね」
「は?」
昼食中。束の間の休息時間に爆弾発言が友人から落とされる。こいつは今、なんと言った?
「チケット、取ったって……?」
「そのままだって。連絡とった知人の一人に会えることになったから」
別にそこの治安はいうほど悪くもないし、急ぐに越したことはないだろ?
爽やかスマイルってこういうときに使うんだろうな。俺、お口あんぐりしてなにも言えない。それくらい目の前の男は唐突かつ、爽やかに言い切りました。
「急に進めてくるよな…?」
「ゆっくりしてもいいんだけど、どうも向こうが僕たちに話したいことがあるみたいで」
「それで再来週になったわけですか」
俺、自分のことだけでなく、他人の事情にまで振り回さられるなんて嫌なんだけど。仕方なさそう。
「こういうわけだから、あと二週間みっちり鍛えて行くよ! 海外!!」
「あ。俺パスポート持ってないよ」
海外行く機会なんてないのに、パスポートなんてあるわけないだろー。常識。
「わかってるから、明日にでも作りに行くよ。はい、次は掃除に洗濯が待ってるからさっさとする」
「あーい」
残りのご飯をかき込んで、食器を片付ける。
二週間、頑張りますかー。
あっという間に、二週間。パスポート作ったり、筋トレしたりなんだかんだあっという間に時間も過ぎ去った。
簡単に荷物をまとめ、現在国際空港で搭乗待ちをしている。
「初海外、いよいよか……生きて帰ってこれますように」
「木更、それすごいフラグだからね。今言ってはいけない気がするんだけど」
初海外に心躍るわけでもなく、この先どうなるかという不安も大きい。
しゅうが呆れた顔で俺を見ているが、何が起こるかわからないのはあの事件で経験済みなんだ。
「でも、まさか、航空券が向こうからの招待状だとは思わなかった」
左手に持った航空券を目の前でチラつかせ、呟く。
てっきり友人が用意したのかと思っていたこれは、知人と連絡を取った際に送られてきたもので、俺のパスポート発行代もその人が負担してくれたらしい。
つまり、これは、俺がその話を断れないシステムになっているということだ。
「きれいに外堀埋められた」
「身構えなくても、悪い人ではないからね。お金がないのを知ってるから善意だと思うよ」
「俺はその人を知らないから、信用できない」
ジト目で伝えれば、目の前で苦笑しているけど、知らないからこそいい人にはできない。
『ピンポンパンポーン。――3番ゲートでお待ちのお客様。お待たせいたしました、只今より搭乗を開始いたします。ゲートに立つ搭乗員の指示に従ってお進みください。繰り返しお知らせしますー…』
俺達が乗る飛行機の搭乗アナウンスが流れた。
「木更、行くよ」
「はいよー」
しゅうと共にゲートまで進み、問題なく飛行機へと乗り込んだ。
機体のほぼ真ん中、左側の並んだ二席が俺たちの座席だ。天気は良好、窓際の席に座った俺、景色も抜群。
「着いたら、よろしく」
「え?」
だが俺に、そんなことは全く関係ない。持参したアイマスクをセットして、数時間の空の旅、夢の旅へといざ出発。
「さすがに、寝るのは早すぎるでしょ」
友人の呆れた声は俺には届かなかった。
薄暗い空間。俺はここを知っている。
『おいおい、気楽なもんだな。そんなんで大丈夫か?』
姿は見えないが、聞き覚えのある声が空間に響く。
――お前は…、あの時の……!
『警戒するな、別に何もしねぇよ。なかなか、スパルタ訓練受けたみたいだな』
多少は強くなったのかよ、とケタケタ笑いながらいうそいつ。
――全部お前のせいだろ。偉そうに。
『本当に俺のせいかな? 何でも他人のせいにするなよ、一つだけに囚われるな。真実は一つだけじゃないんだ』
姿は見えないが、厳しい視線を感じる。肌がピリピリする。
『まぁ、俺はお前にもしものことがない限り、大人しくしておくから。安心しておけって』
――もしもの為に地獄見たんだけど。
もしも、変な奴らに絡まれたとき自分の身を守るために、この期間みっちり鍛えたんだ。
『くくっ、そうだな、そうだった。死にそうになったら変わってやるよ』
間違いなくこいつは今、俺のことを馬鹿にしている。
『ただ、これから先、何が起こるかわからない。俺もどうなるかわからない』
声のトーンが変わる。
――なんだよ。
『俺はなにがあっても、どうなろうともお前の味方であることに違いはない。これだけは忘れるな』
――は? ……!!
はっきりと姿が見えたわけじゃない。けれど、確かに感じたのは頭を僅かに撫でられた感触と、微笑んでいるように見えた口元で。
『ほら、もうすぐ着くぜ? 一個だけアドバイスな。目的地に着いて落ち着いたら、銃の使い方を習っとけ。それが、お前のため、俺のためになるから』
『――じゃあ、またな』
それだけ言い残し、消えていった気配。残されたのは真っ暗な空間と呆けた俺だけ。
なんでかな、撫でられたあの瞬間。俺はあいつを知っている気がしたんだ。
「――…ら、きーさーら」
「っん…」
肩を揺すられ、聞きなれた声で名を呼ばれる、……呼ばれている。
ゆっくりアイマスクを取ると、肩を揺らしていたのは予想通りの人物で。
「ほら、着いたよ。寝坊助」
「懐かしい、夢をみたんだ……」
「へぇ」
簡単に相槌を打たれ、何を言うわけでもなく降りる準備をするしゅう。
とりあえず、飛行機から降りないと。
狭い機内から通路を抜け、広いロビーへと出る。ずっと座ったままだった身体をゆっくり背伸びさせ、小さく一息。
「見慣れない感じの人間ばかりだ。さすが海外。これぞ海外」
「ブツブツいわないで、さっさと行くよ。その人はここから少し歩いたところで喫茶店と居酒屋をしているんだ」
今はまだ昼と夕方の間くらい。つまり喫茶店の時間らしい。だから、早く行かないと店内へ入りづらくなるとのこと。
「喫茶店経営って、けっこう自由にしてる人?」
「世界に散らばっている能力者たちがたまり場にしてる場所だからかな。情報交換の場所は必要だし」
「ふーん」
「そういえば、どんな夢を見たのさ?」
目的地へと向かう道中で雑談をしている時だった。しゅうは決して聞き流したわけではなかったらしい。
「もう一人の自分がいたんだけどさ、それがなんだが懐かしく感じて。おかしな話だよな」
「うーん、木更が単純に忘れてるだけかもしれないよ」
確かに、俺は十歳以前の記憶がない。その時は二重人格だったってこと? それなら、なんで人格が消える必要があったんだ? もしかして、俺の方がイレギュラーで向こうが本物?
「こらこら、勝手に悩みだすなよ。なんて言われたのか知らないけど、悪く言われたわけじゃないんだろ? それなら深く考えず、今は目的地をめざす。夢に出てきたなら、また出てくるんじゃないか?」
しゅうに雑に頭を撫でられる(かき乱されたの方が正しい気もするけど)。
確かにそうだよな、味方とも言っていたし、なにより悪そうな感じもしなかった。
――真実は一つだけじゃない、一つのことに囚われるな。
あいつは、確かにそういったんだ。
「そうだよな、うん。そういえばさ」
「どうした?」
話すきっかけをなくすところだったけど、これは言っとくべきだよな。
「その夢の中で、落ち着いたら銃の使い方は習えと、俺ともう一人の俺のためになるからって」
「へぇ」
しゅうは頷いただけで、何も言わず考えている。
「今から会う人は、銃の使い方は心得ている人なんだ。その人が良ければいいんじゃないか?」
「マジで?」
何たる偶然。ほんとに偶然? 運は良かったみたいだ。
「ほら、話をすれば見えてきた。あそこだよ」
いたってシンプルな建物で外から中の様子は見えない。窓はあるけど、中がはっきり見えないようになっている。
――カランカラン
「いらっしゃーい」
扉を開くと、それに付いていた呼び鈴が音を鳴らし、カウンターに立っていた男が出迎える。
「こんにちは、久しぶりですね。マスター」
「ん? しゅうか! よく来たな」
ガタイのよさそうな男は友人を見て、楽しそうに笑った。
この人が今回招待してきた知人で、銃を心得ている人。うん、心得ていそうだ、強そう。
「そっちのガキは?」
「話してた友人です。ほら木更、挨拶」
身体を前に引かれ、言葉を促されるも、初対面でガキ扱いされたのは腑に落ちない。
「どうも、木更です」
以上。これ以上話すことはない。真顔で言った、愛想も何もない。
「おいおい、不愛想な奴だな」
――くいくいっ
ふいに上着の裾を後ろに軽く引かれ振り向くと、そこにいたのは小さな男の子。それも髪が黄緑。俺も金髪にしてるけど、子供で黄緑はあんまり―…、俺の友人、青だった。そういえば。
「お兄さんこんにちは! 僕は春風すばるです! お兄さんのお名前はなんですか?」
「……だれ、この子?」
初対面、自己紹介もご挨拶も完璧だけど、誰の子? あたりを見ても客人は誰一人おらず、当然親と思える人間もいない。
「そいつはここで預かってるガキだよ。話があるのはそいつのことだ」
男が、グラスにお茶を注ぎながら、子供について教えてくれた。
俺は、男の子――すばると視線が合うように屈み膝を立てた。
「自己紹介ありがとう。俺は木更訑灸。よろしくな」
雰囲気からして、悪い感じもしない。なにより、この男がここに置いているということは今の俺たちに害があるとは到底思えない。だから、同じように挨拶する。
「木更訑灸…、訑灸兄ぃ(たくにぃ)って呼んでもいいですか?」
「お好きにどうぞ。ちなみにこっちの青い髪は時野しゅう。俺の友達」
「訑灸兄ぃとしゅう兄ぃ! しゅう兄ぃもよろしくお願いします!」
「元気いいなー。こちらこそよろしくね」
しゅうもすばると挨拶をして、彼は楽しそうにはしゃいでいる。
「不愛想な振りしただけかよ、かわいくねぇ餓鬼なことで」
カウンターに三人分のグラスを用意した男に小言を言われる。それは気を許したか許してないかの差だろ。
「木更も悪い奴じゃないですよ、捻くれてるだけで」
「そりゃ、みたらわかるぜ」
こいつら言いたい放題、人のこと言い始めた。ふ・ざ・け・ん・な。
「ところでマスター、この子はどうしたんですか?」
しゅう、俺、すばるの順でカウンターに座り、出されたお茶を飲みながらいざ本題へ。
俺の件もあるけれど、まずは自己紹介の流れからこのまますばるについて聞くことが先決だと思う。
「俺の旧友の子供でな、一人でいたところを引き取ったんだ」
「一人で?」
俺は、気になったワードを復唱する。
「ああ、後から知ったことだが、両親は殺されていた」
「ということは、マスターが引き取って保護していたということですか」
「旧友の子供だ。見捨てることなんざ、できるわけがねぇ。それに、しゅう。名前でピンときただろ」
「春風、ですよね」
「そういうことだ。だから、お前に任せることが適任だと思ってな」
「すみませーん、俺話についていけないんですけど」
二人で黙々と話しているけれど、俺にはなにがなんだかさっぱりで。両親殺されたって? 春風だからって? 何? それも能力に関する事?
当の本人は聞いているようだけど、大きな反応もない。本人のいる前でする話なのか、これ?
「しゅう、どこまで話してんだ?」
「能力者がいるってところまでですね。それ以外の話はしていません」
「なんも話してねぇのと一緒じゃねーか!」
男が驚いているが、俺はもっと衝撃を受けている。もしかしなくてもかなり複雑な世界に、俺は足を踏み入れた?
「話すタイミングがなかなか見つからず。まさか春風がいるとも思わなかったし、なによりそこに行くつもりはなかったので」
「そこへ行かないことにはどうにもならないんじゃねぇのか?」
「ストップ、ストッ――プ!! だから、俺を置いていくなよ。説明! 無理なら、書いてある資料もしくは本よこせ! 自分で調べる」
しゅうの話によれば、ここは能力者の情報交換場だったはずだ。つまり、この手の資料もしくは本の一冊や二冊あってもおかしくない。説明できないなら、自分で理解する。
「地下に行けば書庫がありはするが、本当に自分で調べきれるのか?」
「俺を誰だと思ってる? その気になればいくらでも調べて理解できる」
男が小馬鹿にしたようにいうが、俺はやればできる子なんだ、やらないからできないだけで。
「木更、僕から説明するけど」
「しゅうは黙ってろ。俺は今から書庫で調べる。いいよな?」
「いいぜー? 好きなだけ調べて来いよ。すばる案内してやれ」
「えぇー、なんでこうなるのさー」
友人が困ったように言っているが、俺は知らない。すばるよろしく頼んだ!
「タイムリミットは、夜間の営業が終わるまで。俺が来たらそこで終了だ。いいな?」
「構わねぇよ。少なくとも四時間はあるだろ、問題ない。すばる、案内よろしく」
「はーい!」
すばるを先頭に俺は店奥にあるドアの先へと進んだ。
「くくっ、本当に大丈夫なのか? 書庫の中には何百と本があるんだぜ?」
「それでも、たぶん木更はやりますよ……。マスター、彼をあまり馬鹿にしないほうがいい。これは僕からの忠告です」
「そういや、あの餓鬼について話があるって言ってたな」
「まさか春風の名がいるとは思わなくて。マスター、彼についてなんですが……」
「……」
「……、……!!」
「………」
「…おいおい、嘘だろ」
俺の知らない二人の会話は男に重要な事実を告げ、大きな衝撃を与えていたのだった。
四つの守護者に、一つの番人はこの世界を創造する唯一無二の存在を守り続けている。
それは、不屈の決定事項で、揺らぐことはなく、彼らを筆頭に正しく信仰されているのだ。
だからこそ、その存在も世界に加護を与える。
『世界を荒らすものはその加護を受ける権利はないのです』
三話です。やっと、マスター&すばるに出会いました。
パスポートについては、発行手続きにかかる日数をネットで調べたので、たぶんちゃんと発行されたと思う……小さなことだけど、ややこしい。
訓練方法も変更です。
廃工場なんて存在しませんでした。というわけで、今回訑灸の部屋を引き払ってしまったので、仮にここへ戻ってくることになっても住む家はありません。
しゅうの家ならあります。
物語の終盤どうなるのでしょうか。何も考えていなかった。
なるように、なるでしょう!
それでは、次回の四話もよろしくお願いします。