48話 経験値は溜まっていた
転移直後から既に意識は最大加速状態だ。
転移前から起動していた『マップ』と『気配察知』に意識を向けると、周囲40メートルに9匹の赤い光点が見える。
今回は幸いにも、真横には何もおらず、一番近い所でダンジョン側の地上だ。
だが、この脳内レーダーでは種別までは分からないので、目で確認する必要がある。
転移時に俺が向いていた方向は、水晶柱側で、その先5メートル程にレベル35帯に棲息するベノム・タートルと言う甲羅の大きさが1メートル程の亀が居た。
こいつは、名前の通り毒の霧を吐き出す厄介者だ。ぺんぺん達がウォール魔法で壁を作るまでにその攻撃が来る事を考えて、『サンダー・アロー』で先に潰す。
この間、自衛隊の7人は、俺の身体に手を置いた状態でしゃがんでもらっている。視界の保持と魔法による射線を得る為だ。
無論、何か問題が有った場合は即座に『転移』で逃げるので、絶対に手を離すなと言明している。
今のところキチンと守ってくれているようだ。まあ、全くの常人である彼らにとってはこの時間は、体感的にも僅かに2秒にも満たない時間なので、何ら行動出来なくて当然ではある。
目の端で、ぺんぺんの『ストーン・ウォール』が築かれていくのを見ながら、右回りで周囲の状況を確認すべく首と眼球を動かす。
今回は、自衛隊の7人が身体をつかんでいる為、身体ごと回る事が出来ない。途中で反転する必要もある。意外にこれは面倒だ。
周囲を確認すると、どうやら直前まで実行してくれていたヘリからの機関砲掃射のおかげか、半径100メートルの範囲だけは、モンスターが殆ど残っていない状態になっている。
集中的にこの周辺の殲滅を頑張ってくれたようだ。有りがたい。
ただ周囲は、砲撃などによって引火した可燃物が未だに燃えている。その為に、火事場の後のような独特の臭いが立ちこめ、更に火薬の臭いと思えるものも充満している。これが戦場の臭いなのかも知れない。
そして、俺が全周囲を確認し終えた段階で見えた最大レベルのモンスターは、レベル46帯に居るリビング・アーマーと呼ばれる鎧のようなモンスターだった。
こいつは、ゲームのように別段アンデッドと言う訳では無い。タダのそう言うモンスターだ。
無理にカテゴリー分けしようとすれば、ゴーレムかもしれない。
こいつらは、他の人型モンスターと同様に、各種武器を持ち、その武器に応じたスキルを使ってくる。その為、スキルを使わせないで速攻で殺すのが常道だ。
だが、俺が手を出すまでも無かった。既に碧の『青龍破』2連で崩れ落ちている。
俺達の攻撃で、周囲に居たモンスター達もこちらに向かって集まり始めていた。俺はそこに向かって、まだ閉じられていなかった天井部分から『サンダー・インフェルノ』を放り込んでおいた。
基本的に、俺達の使う魔法は、全て初動範囲が制限されている。範囲攻撃魔法でも、通常のボール魔法のような形で、発動場所まで飛ばさなくては成らない。
その為、遮蔽された状態ではその先に魔法を放つ事が出来ない。ウォール魔法もその制限がある為に、自分の2メートル以内にしか作る事が出来ない。
この制限が無ければ、ウォール魔法で全面を囲った状態から、『気配察知』で見つけたポイントへ魔法を叩き込む事が出来るんだが、非常に残念だ。
そして、やっと全ての壁が1重で築かれた。その段階で、自衛隊員の肩を叩いてGOサインを送る。
彼らは、俺達から見るとタールの中を泳ぐようなスピードで水晶柱へと向かって移動して行く。
1重の壁が完成した段階で、俺はダンジョンの穴を塞いだ壁以外の4面に近づいてくるモンスターの対処に当たる。
近寄って来たモンスターを脳内レーダーで確認しながら、その壁に移動して外側に『サンダー・ウォール』を発生させる。
もし、その『サンダー・ウォール』でレーダーの光点が暗くならない場合は、僅かにずらしてもう1つ『サンダー・ウォール』を発生させる。
これで、ぺんぺん達が4重の壁を築くまで防御を補助する訳だ。
そして、碧は『気配察知』を持たない為、ダンジョン出口専門に当てている。
あそこは、1秒間に1匹というペースでモンスターが出て来るので、悩む必要が無い。
『ファイアー・ウォール』の維持時間を計算しながら、壁の向こうに定期的に『ファイアー・ウォール』を作り続ければ良い。
一応、属性耐性の関係で、それぞれの魔法が効果が無いようなら、ポジションを交換して俺の指示で碧には魔法を使わせる予定だ。
その事も有って、ダンジョン内の方も光点の変化を気を付けている。
そして、そのダンジョン内の光点が3重の『ファイアー・ウォール』をノーダメージで突破して壁にぶつかるのが見えた。
その際の衝撃音も、意識加速の為に間延びした形ではあるが、俺の耳にも届いた。
碧もぶつかって来た音で相手が『ファイアー・ウォール』を苦にしていない事に気づいたのか、俺の方に目を向けていた。
俺と碧は目だけで合図を交わすと、ポジションを移る。
その間、ぺんぺんがそのダンジョン入り口へ更に3つの『ストーン・ウォール』を築く。これでここだけは5つの壁が築かれた事になる。さすがぺんぺん。
そして、俺が壁際にたどり着いた瞬間、壁越しに向こうの壁が壊れる音が聞こえた。
築かれた一番内側の『ストーン・ウォール』にへばり付いた俺は、即座に『サンダー・ウォール』を2つ並べて壁向こうに発生させた。
だが、脳内レーダーの光点は気にせずに助走を付けてまた壁へと突っ込んで来た。そして、また最低でも1枚の壁が崩れた音が響く。光点に変化は無い。ダメージが無いと言う事だ。
その時点で俺はこの向こうにいるモンスターの正体が予測出来た。炎と雷に耐性が有り、一定以上の体積を持ち、それでいて直径2メートルの通路を素早く移動可能なモンスターと成れば限られる。
俺の指示が無い為に、順番に『ファイアー・ウォール』を周囲の壁越しに発生させていた碧も、未だに続く衝突音を心配してこっちを見ていた。
その動作の最中、ぺんぺんが俺と壁の間に新たな『ストーン・ウォール』を築く。お、ごめん、もうチョット離れるか。
俺は、ぺんぺんが『ストーン・ウォール』を作りやすいように壁から離れながら、碧達に向かって鶏の物まねをする。
それだけで伝わったようで、碧は龍槍を構えて俺の方へと向かってくる。
加速された世界では、言葉では伝えにくい為に、身振り手振りとなった訳だが、端から見ていれば滑稽な姿に見えるだろう。
自衛隊員達からは、早すぎて何をしているか分からないだろうけどね。
俺の物まねでモンスターの正体が分かったぺんぺんは、ダンジョン出入り口に新たな壁を作るのを止め、他の場所へと戻っていく。
俺は念のため水晶柱に群がる自衛隊員達とダンジョンの間に立ち、彼らを守る体勢を取った。
幸い、ダンジョン側以外の周囲のモンスターは殆ど対処出来たようで、35メートル程のところに2匹居るだけだった。
やはり、ヘリなどによる掃討直後というのが良かったんだろう。これは前回と比べると、だいぶ楽だ。
それから、体感時間では2分程、実時間では20秒と掛かっていない時間でダンジョン出口に作られていた『ストーン・ウォール』の壁が全て破壊された。
そして、そこから出て来たのは、碧念願のグリフォンだ。
間延びした音で何を言っているのか全く分からないが、碧は声を出しながら龍槍を岩を貫いて飛び出してきたクチバシの中に突っ込んでいる。
だぶんいっている言葉は「肉を寄こせー」か「肉ー」だろう。
僅かに開かれた隙間をこじ開けるようにして突き込まれた龍槍が、30センチ程突き込まれた段階でグリフォンの頭部が内部から爆散する。『爆裂突き』、碧の十八番だ。
そして、崩れ落ちたグリフォンが黒い靄と成って消えるまで、碧は目を見開いて睨み続けている。
その顔が、一瞬にして満面の笑顔になった瞬間、聞かないでも何がドロップしたか分かった。
碧は『ファイアー・ストーム』を起動しながら崩れた壁の中に入り、目的物を手にすると奥に向かって待機させていた魔法を放り込んだ。
そして、今日一番の笑顔で右手に『グリフォンの肉』を高々と掲げてこっちへと向かってくる。
碧の後ろで、ぺんぺんがタイミング良く新たな壁を作って穴を塞いでいる。出来た子だよ。それに比べて…… はあ…
その後は、特に壁を一撃で壊せるモンスターは現れず、問題無く維持出来た。
ただ、予定外だったのは、予定の倍以上の時間が経っても自衛隊員の魔法・スキル選択が終わらなかった事だ。
さすがにおかしく思って、意識加速を戻し、通常状態で彼らに話しかけると、意外な答えが返ってきた。
「それが、何故か、皆経験値がかなり溜まってたんです。だから、レベルを3まで上げて、魔法などの修得をしてました」
話しかけた自衛隊員は、嬉しそうではあるが不思議そうな顔でそう言って、そのまま魔法の選択に戻っていった。
…どう言う事だ? この時点で既に経験値を持っている?
と言う事は、『ユーザー登録』しなくても、モンスターを殺せば経験値は溜まっているって事か? ただそれを確認出来なかっただけ?
ぺんぺん達のカバーストーリーで、間違ってユーザー登録と、経験値取得を逆に言って後で慌てた経緯があるんだが、それで良かったって事か?
…ダンジョンの時代からそうだったのか、それとも『大氾濫』以降、地上全てが半ダンジョン化した為にそうなったのか、今としては確認のしようが無い。
だが、これは俺たちに取っては僥倖だろう。
多分、現在戦っている自衛官の大半が、大なり小なり経験値を貯めている事になる。
つまり、ユーザー登録さえすれば、その時点で既にある程度の戦力に成っていると言う事だ。
そして、設定したレベル16にも、かなり早く成れるだろう。
自衛隊員に、全員が終わったら合図をくれるように言って、俺は再度意識を加速し、周辺警護へと戻る。
その後は、ダンジョン出入り口にモンスターが溜まる以外は他の壁側は問題が無く、かなり余裕を当たれた。
そして、自衛隊員の合図で全員が集まり、確認後俺は『転移』を使って駐屯地へと帰った。
予定より遅かった事もあり、皆心配していたようで、全員が無事な事を確認して歓声が上がった。
成功を喜び合う自衛官達の背後に、『冒険者』達もいる事に気付き俺は駆け出す。
「近藤さん、畑山さん、真島さんも居た! ちょうど良いです。今ならまだ壁で完全に囲まれてますから、転移してポイント取ってきてください!」
ステップまで使って高速で近寄った上、慌てたように喋る俺に驚いた3人だったが、直ぐに状況を理解してくれたのか、顔を見合わせて頷き合う。
「あっチョット待ってください、みど「居るよ」…」
碧を呼ぼうとしたら、既に真後ろに居た様だ。
「付いていくんでしょ、念のために。皆防具付けてないもんね」
「ああ、ぺんぺんとデボも頼む」
ペン
ツン
…デボ、わざわざ飛んで来てまで頭を突かなくても良いんだぞ、碧の頭の上で右翼を上げるだけでさ。毛根を痛めるから突くのは止めて。ねぇ。
一応、担当官の方にも簡単に事情を説明して、直ぐに畑山氏の『転移』でさっきまで居た所へと戻る。
そして、やはりまだ壁は崩されていなかったようで、俺達は余裕を持ってポイントを記録して戻る事が出来た。
これで、『転移』出来る者が4人になったって事だ。経験値の蓄積の件も有るし、これは予定より良いかもしれないな。
転移から帰ってくると、担当官に呼ばれ、例の経験値の蓄積について話し合った。
かなり予定が変わってくるかも知れないと言っていた。まあ、そうなるだろうな。ただ、良い方向への予定変更だから歓迎こそすれ文句は無いはずだ。
その上で、新たなジャンパー3人も入れて、今後の計画を練っていく。
人員の移動や、実行前の周辺掃討なども有って、結構大変な作業だと思う。管理職は大変だな。俺には多分無理。
そして、その場で簡単に作戦の概要だけは作った。
① 先ず俺達が6~7名の自衛隊員を連れて転移、そこに壁を形成しつつ自衛隊員の登録を実施
② 壁が出来てある程度安全が確保出来たら、その旨を無線で連絡。
③ 次のジャンパーが7名を連れて転移
④ 最初のグループの登録作業が完了したら、2回目のジャンパーが転移で連れ帰る
⑤ 転移で戻って来たのを確認して、次のジャンパーが7人を連れて転移
⑥ 2回目のグループの登録が終了したら、3回目のジャンパーが転移で連れ帰る
⑦ 転移で戻って来たのを確認して、次のジャンパーが6人を連れて転移
⑧ 3回目のグループの登録が完了したら、4回目のジャンパーが転移で連れ帰る
⑨ 4回目のグループの登録が完了したら、俺達が転移で連れて帰る
現状『転移持ち』が4人なので、この形で行く事にする。
自衛隊のジャンパーが来られるようになれば間に入ってもらう予定だ。残念ながら、まだ予定は立たないとの事だ。
そして俺達は、壁作りに慣れている事もあるし、実質最大戦力なので最初の壁作りから最後の防衛までを担当する事になる。
一応、自衛隊員も全員アサルトライフルは所持するが、基本使わせるような事になったら『転移』で逃げる。
俺的には、無駄な上に『転移』の容量を喰らうので持たせない方が良いのだが、自衛隊員の精神的な問題も有って、持たせざるを得ない様だ。
ま、丸腰で行けってのはイヤだろうから仕方が無いか。アサルトライフル程度では実質効果はかなり低いんだけど…
近藤のおっさん達には、この後依頼に行くとの事。俺達から概要だけは話しておいてくれって事だった。
そして、この作戦については『冒険者』側に名目上のうまみが全く無いので、さすがに他の作戦と同様の扱いはマズいだろうと考えているらしい。
俺達的には、納得してやる事だから問題無いんだが、立場的にマズいそうだ。
他の包囲網防衛作戦は、『冒険者』の日常教務(?)が自衛隊の作戦に影響を与えない為に、狩り場等を自衛隊側が指示するという体を取っている。
だが、この作戦にはその論法が使えないと言う事だ。面倒くさいな。やっぱり特別とか頭についても、公務員は公務員だと言う事だ。
場合によっては、依頼料的なモノを支払う事になるかも知れないと言われた。
金の価値が残っていたら役に立つんだけど、現状から考えれば、紙くずかデジタルデータのまま消え去る運命の方が、確率的には高い気がする。
つまり、ど~でも良いですって事だ。
碧的には、今となってはそんな未確定の金券より、ジップロックに入れて持っている『グリフォンのヒレ肉』の方に目下の意識は持って行かれている。
『ファイアー・ボアの肉』は一昨日まで食べていたが、グリフォンクラスの肉は結構長い間食べていない。
その為か、碧はとにかく早く帰って調理したい様だ。
そんな碧の事もあり、一通り話が終わると、俺達3人は碧に引っ張られるようにして宿舎へと帰った。
宿舎へ帰ると、碧はそのまま食堂へと赴き、調理場と一部の調味料などを借りて早速調理に取りかかった。
その間に俺は、近藤のおっさん達3人を捕まえ、作戦の概要を説明した。
畑山氏と真島氏はともかく、近藤のおっさんは「お前ら出ずっぱりで大丈夫かよ?」と心配してくれたが、MP・HP的にも問題無いし、時間的にも30分と掛からない作戦なので問題無い。
何より、無理だったら即座に『転移』で逃げ帰るのだから、実質無理はしない訳だ。
その辺りを説明すると、おっさんも納得してくれた。
そして、その晩の俺達4人の夕食はグリフォンのヒレステーキだった。シンプルな、塩・コショウ・ニンニクを使っただけのモノだが、素材の味が格別なので激うまだ。
羨望の目で見る、他の冒険者を横目に、俺達4人は久々のグリフォンの肉を堪能した。
なまじグリフォンの肉の味を知っている近藤のおっさんが一番辛そうだった。でも分けてやらないよ。次いつ獲れるか分からないからね。
翌日から、午後1時から1時55分まで、ダンジョン周辺のモンスター掃討を実施し、その後午後2時から俺達が転移すると言う形が定着した。
掃討部隊は、俺達が作戦を実行している間も、ある程度離れた場所で掃討を行い、囮となってくれる。
また、この日から、集まっていた『冒険者』達が編制され、包囲網の部隊や、ヘリによる攻撃時の防御要員として参加し始めた。
ダンジョンの入り口を壊せなくなった関係で、ヘリなどによる機関砲や重機関銃攻撃がメインになった為、自衛隊のD徽章持ちが足らなく成った事が理由だ。
聞く話によると、ヘリ自体も数が足りなくなって、既に退役状態で置かれていたUH-1H等も整備して引っ張り出してきているらしい。
冒険者は、そんな汎用型ヘリからM2系重機関銃等で攻撃を行う際に、飛行モンスターや地上からの魔法攻撃を『Mシールド』や『シールド』で防御する役割を担う。
また、余裕や射程次第では、攻撃魔法も使用するらしい。
この作戦における『冒険者』と自衛隊の名目上の立ち位置は『自衛隊が冒険者の経験値稼ぎに協力している』という形になっている。
全てに、こんな形式が必要って所が、自衛隊が自衛隊で有る由縁なのだろう。
徴兵で強制的に、って形で無い現状に喜ぶべきなのかも知れない。
ただ、場合によっては、いざ徴兵に切り替えようとした際には、既にそれすらままならない位に組織立った事が出来ない状態になっている可能性も有る。
そこら辺の見極めが、現政権に出来る事を祈りたい。…いや、そういう事態にならないのが一番良いんだけどね。
そんな訳けで、毎日26人から27人を新規に『ユーザー登録』して行った。
俺達の行動も、回を追うごとに効率良くなり、転移直後にグリフォンなどの高レベルモンスターに遭遇した際も問題無く対処出来た。
ただ、1度だけオクトパス・スライムが『擬態』して水晶柱の近くに居た事が有り、その際自衛隊員に負傷者が出た事があったが、命に別状は無く、デボの『ミドルヒール』で充分に治療可能だった。
その後は、『擬態』を前提として作戦を組んだ事もあり、同様の問題は発生していない。取りあえず、『擬態』の上位スキルである『光学迷彩』を使うモンスターが現れるまではこのままで行けるはずだ。
この作戦は他のダンジョンでも実施しようとしたらしいのだが、最初の壁設置までの安全確保がなかなか上手く行かず、実行が出来ていないそうだ。
その為、他のダンジョンに配置されている自衛隊員も、ここで『ユーザー登録』を行う事に成り、上はその調整に大わらわらしい。
俺達は、どのみち1日に1往復しか『転移』は実行できない為、何人の『ユーザー登録』希望者が現れようが仕事の量は変わらない。
ただ、日に日に、出て来ているモンスターにグリフォンの数が増えて来ているのが分かる。少しずつ作戦の維持が難しくなって来ていると言う事だ。
俺達も八岐大蛇擬きは別として、レベル80位までのモンスターまでしか対峙した事がない。
どのレベルのモンスターまで、この作戦を維持出来るのか不明だ。
維持が不可能になるまでに、出来るだけ多くの戦力が作れると良いのだが…
あとは、自衛隊のジャンパーが早く加わってくれる事を祈ろう。




