初夏の兆し
新緑が日に照らされて輝くようなある晴れた日のこと
私は今日も当たり前のように何気ない日常を
高校で過ごしている
その日は日直が一周し席替えをすることになった
くじ引きなら公平だろうということで
級長がくじを作成し出席番号順で
順番に引いていくことになった
私の席は廊下側に一番近い席で
空調は程良く効いているが太陽の光が当たることはなく
どことなく太陽の光に当たる窓際に憧れていた
そうして私の番が回ってきた
折られた紙を広げ番号を確認し黒板に
書いてある座席表を確認してその席へ移動する
黒板とくじの番号を見比べて少し顔がほころんだ
念願の窓際を私は引き当てたのだ
席が窓際になったことは好都合だ
席を移動してみると周りには仲の良いクラスメイトもいて
新しい席に期待で胸がいっぱいになった
窓側の席になって数日過ごしたが
7月序盤で日射しが照りつけることはあるが
涼しい風も吹いていて調和がとれている
そして梅雨が明けたばかりで
それ程気温は高くなく過ごしやすい
窓を少し開けてみると
花壇に咲いている花々の香りを連れた風が吹いている
ぽかぽかとした日射しが前まで廊下側の席で
日光が当たらない席にいた私には少し眩しく感じた
その眩しさにまた夏が近くなってきたことを
実感させられるのだった
居心地の良さに眠りかけながら授業を受けているのも
今では当たり前になってしまった
校庭では体育をやっているのか
生徒同士の応援が聞こえてくる
ふと空を見上げると太陽がいつもより眩しく
心地良い風が吹いている
また今年も夏が来る




