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第28話「未来に繋ぐ約束と小さな命」(エピローグ)[完]

『君にまた会えたら〜』最後の投稿です。

これは、五年後の世界。

愛し合い、数々の困難を乗り越えてきたセイラとリオン。

そして、ゼノとミアーナ。

彼らの“未来”が今、静かに紡がれていきます。


小さな命に託された想い。

家族としての日々。

再会と、継がれていく運命──。

どうかみんなを見守って下さい!

エピローグ「未来に繋ぐ約束と小さな命」


──それは、“あの日”から五年後のこと。


アルセイラ王国の空には、まぶしい陽光と柔らかな風が吹き抜けていた。

王宮の西にある離れには、小さな笑い声が響いている。


「おとうちゃまっ、あはは〜〜!」


「…リアラ!そんなに走ると転ぶぞ!」


リオンが苦笑しながら、娘の後を追いかける。

風になびく銀髪の髪。小さな手足で元気に駆ける少女――リアランス・フェルグラン。

“リアラ”と呼ばれる彼女は、まだ三歳。


その後ろで、セイラが花かごを持って微笑んでいた。


「ふふ……リオンそっくり。元気なのが一番なのよ」


「……は?俺のどこがあんな、おてんばなんだ、セイラに似たんだろ。俺はもう走れんー」


「おとうちゃま!せいきしだんちょうのくせに!はしれないとは…じゃあリアラが”せいきし”になる!」


「え?」「っえ?」

二人はびっくりして声がかさなりリアラはますます笑っていた。


「あはは、おとうちゃまとおかあちゃまのかおーあはは。」


リオンはむっとした顔で視線を逸らしながら、リアラの小さな手を取る。


「”せいきし”なんてなったらダメだ!……おまえはもっと、穏やかで幸せな道を……」



「えーなんでよーだってリアラはなりたいんだもん」


セイラも気になったのか、リアラに近づき、問いかけた。


「リアラ、どうして”聖騎士”になりたいの?リアラは女の子だから”せいきし”じゃなくて、お姫様になるんじゃないかな?」


リアラは少し悩みながら、なぜかセイラのお腹を”さすり”はじめた。


「んーだってリアラは…。

”だれかをまもるため”にうまれてきたんだよ?

おとうとかな?それともいもうとかな?

どっちの”せいきし”に、なろっかなぁ〜あはは」


突然のリアラの言葉にセイラとリオンは顔を合わせて驚きと期待を胸にセイラのお腹にめをやった。


「「まさか!」」


二人の声はまた重なった。

これから生まれる新しい命――

思いもよらないタイミングで届けられた、

小さな“予言”。

喜びで胸がいっぱいだった。


──君にまた会えたら、

今度こそ守るって誓った。

その“約束”は、もう日常の中に次の命へと息づいていた。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


数日後、離れには客人が訪れていた。


「久しぶりね!二人目おめでたですって?おめでとうセイラ!」


「ミアーナ様!来てくれたんですね?……わぁ、ミリア様にクリス様まで!」


ミアーナに抱かれていたのは、そっくりな顔立ちの双子の幼子たち。

ミリアとクリス――彼女とゼノの子どもたち。


「ちゃんと、ご挨拶なさい。お姉ちゃんとおじさまに。」


「「こんにちはー!」」


「お、おじさまって……ミアーナ様」


リオンがむくれた顔でツッコむと、セイラとミアーナはくすくすと笑った。


そこへ、後ろから気品に満ちた声が響いた。


「皆さん、ごきげんよう。」


「「「おばあさまーー!」」」


現れたのは、白銀のローブをまとったセリーヌ王妃。

彼女は、子どもたちに囲まれながら、ふっと目を細めた。


「こんな日が来るなんて……まるで夢のようです。……セイラおめでとう。またお祝いしなきゃね」


「母上……ありがとうございます。

全然気づかなかったんです…。でも、、

リアラがいきなり”せいきし”になるだーとか

”だれかをまもるため”にうまれてきたんだーとか、

よくわからないこと言ってきて、まさかと思って、調べたら、おめでただったの。」


「まあ。うふふ」

セリーヌは娘とリアラを見つめ、ふわりと微笑む。


「母上…何か知っているんですか?」


優しいセリーヌの手はリアラの顔に触れ、リアラはとても嬉しそうだ。


「幸せって、こういう時間を言うのね」


(リアラもセリーナの小さい頃と同じことを言っている…これは運命か、宿命か、でも今は、守る者がたくさんいる。大丈夫。みんな幸せになる。私はまだまだ孫達と暮らせる喜びに、感謝しなくては…ありがとうセリーナ。あなたにまた会えたから、こんなにも幸せが…ルシアも…元気でありますように。)


「おばあさまあそぼー」「あそぼー」

「おばあさまはわたしのー」


「はいはい。わかりました!

みんな仲良く遊びましょうね。」


──木漏れ日の中、笑顔の輪がふくらんでいく。


 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


その日の夜、王宮の王室のテラスにて。


ゼノがふと空を見上げながら、静かに口を開いた。


「……ルシア…元気にしているのか?俺は今幸せになったよ。ルシア…お前もどこかで幸せになってて欲しい…。」


「ルシア様なら大丈夫。私たちの大切な家族だもの、そのうち、また会えますわ。」


ミアーナがそっとゼノの方に顔を乗せ、ゼノを励ましながら二人で夜空を見上げ、毎日の幸せを噛み締め、祈っていた。


「ミリア、クリス、おいで。」


幸せな家族にいつまでも平穏がありますように…

 


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


──そして、遠く離れた


“もうひとつの世界”でも。


現在、21歳となった ”ルシアの転生先後”

神天かみあま 聖人せいとは、静かな病院の個室で、腕の中に抱いた小さな命を見つめていた。


隣には、笑顔で彼を見つめる愛音あいねの姿。


「……愛音ありがとう。この子の名前、

莉愛良りあらって名付けたいんだ。

“愛に生まれた”って意味を込めて…いいかな?」


「……うん、いい名前。聖人に似て優しい子になるといいな!」


そのとき、病室のドアが勢いよく開き、

馴れ馴れしい声が響いた。


「おいおい!産まれたか!!

そうか!愛音、頑張ったな!おい聖人!

お前がお父さんだぞ!これから頑張んないとな!

俺はおじさんか?まあいい、二人は俺が守ってやるから安心しろ! がはははっ。」


馴れ馴れしい、厚かましそうな奴は、

兄貴のような存在の僕の親友…


「ぜんのう……りお……」


フルネームで名前を呼ぶと、昔の僕…ルシアの記憶が蘇る。

ぜんのうりお…ゼノ兄上とリオンの事を思い出す。


「聖良…兄上…リオン…僕、父親になったよ。愛する者たちに囲まれて…僕は新しい命のために生きるよ。だから…。”君にまた会えたら”……。」



──神天 莉愛良かみあまりあら


“あちら”の世界にも、”こちら”の世界にも、

“同じ名”を持つ少女が誕生したことはお互い知るよしもなかった。



まさか、この二人が”扉の鍵”になるとも知らずに…。


 


──“また、君に会えたら”。


それは単なる再会や偶然ではない。

時空を越え、運命が導き、想いが結び合う奇跡のこと。


小さな命が生まれ、

愛が未来へと引き継がれていく。


彼らの物語は、ここでひとつの“終わり”を迎えるけれど……


──きっとまた、どこかで。


君にまた会えたら。

そのときも、きっと――笑顔で。


 

[完]



あとがき


ここまで『君にまた会えたら〜』を読んでくださり、本当にありがとうございました。


この最終エピローグ「未来に繋ぐ約束と小さな命」は、セイラとリオン、ゼノとミアーナ──それぞれの“その後”の物語を、優しく穏やかな時間の中で描きたいと思って書きました。


リアラ、ミリア、クリス、莉愛良、新しく生まれた命たち。 彼らは、過去の約束や願いの先にある“未来”です。


時を超えた再会は、いつしか新しい絆となり、 誰かの祈りは、小さな手に託されて、次の世代へ繋がっていく。


ルシア編も本当に楽しかったです。


こんな物語を、ずっと描きたかったです。


Ayuみ(私)はリオンとゼノが好きです。笑。

最後まで、リオンとゼノどちらとくっつけるか迷っていました。が…笑


絶対リオンの方がかっこいいだろうと思い、

セイラとリオンにしました。二人のやりとりにニヤニヤが止まらなかったです。笑。


誰かを大切に想うこと、何かを守ろうとすること、そして“もう一度、君に会えたら”と願うこと──

そのすべてが、この物語に詰まっています。


ミアーナみたいに、我慢づよい女性はいないですよねぇ。Ayuみ(私)なら無理です。笑



最後まで読んでくださった方。


心からの感謝を込めて。


ありがとうございました!



---



ここまで『君にまた会えたら〜』を読んでくださった皆さまへ。

本当に、ありがとうございました。

最終エピローグでは、リオンとセイラ、ゼノとミアーナ、そして新たに生まれた小さな命たちの姿を描きました。


「君にまた会えたら」──その願いが奇跡となり、

いくつもの愛が結ばれ、命が紡がれ、未来へ繋がっていく。


たとえ別れやすれ違いがあっても、想いは届く。

そんなテーマを、この物語に込めました。


いつかまた、彼らの物語をどこかで……

そう願いながら、ひとまずこのページに、静かな幕を下ろします。

レビューや感想書いて頂きたいです。

初めて書いたので感想が、知りたいです。

よろしくお願いいたします。


本当にありがとうございました。

感想待ってます!笑

心からの感謝とともに。

また、どこかで──。

【完】


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