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クールで一途な白雪さん  作者: 隆頭


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六十九話 相性抜群

「いやぁ、なんか思ったより満足感♪」


「悔しいけど否定できないわね」


 ツヤツヤになった貝崎に対し、俺の腕を抱いた繭奈が返す。ちなみに、それぞれの呼び方は元に戻っている。あくまで一時的な関係だったからね。

 ヘトヘトになるまで行為をした俺たちは、ホテルで取った時間が終わるまで休み、その後に建物の外で貝崎たちと再会した。


「ねぇねぇ、良かったらまたもう一回──」


「「やらない」」


「そりゃそーか」


 これ以上は譲歩しないと、貝崎の提案を繭奈と一緒に断る。ちなみに茂は、とても申し訳なさそうにしていた。

 貝崎の欲がとどまるところを知らないの怖すぎる。茂たちも随分と疲れ果てるまで盛り上がったそうだが。


「まぁ私も白雪さんたち相手じゃなかったらこんなことやる気ないし、それならもうこんなことやらないかな」


「マジでそうしてやってくれ。こっちとしちゃ心配でかなわん」


 今回のことは異例中の異例だ。冬夏ならともかく、さすがに相手持ちの貝崎とするとなると、さすがに茂が可哀想である。

 彼だって今回は完全に付き合わされただけだしな。恋人の要望を聞いてやれる良い奴である。



 しかし、今日の繭奈は一段と激しかった。途中からは彼女の勢いに流されるままに、成す術無くヤられてしまった。

 多分薄い本でしか見ないレベルで、あれもこれもやったと思う。お掃除とっても上手でしたね…ってやかましい。

 ハッキリ言って情緒もなにも無かったが、満足感だけは凄まじい。繭奈もとてもツヤツヤしているし、結果オーライというやつかもしれないな。


 多分だけど、数日(しばらく)の間は今日の影響で激しくなる自信がある。ただでさえ近かった心の距離が更に近くなった気がする。

 まぁ、少なくとも他人とかには言えないことだけどな。なにやってんだマジで。


 まぁ、繭奈との関係が悪くなったわけじゃないし、なんならより強くなった感じあるけどさ。でもそれは茂たちも同じみたいだ、今回のことが原因で別れましたとかやめてよマジで。

 二人を見ているとその心配はなさそうだけどね。





「あんたたち滅茶苦茶すぎ」


「ごもっともだな」


 貝崎たちとのスワッピングについて冬夏に話したところ、彼女は半目で呆れながらそう言った。言い返す余地もなく、ただその言葉を肯定する。


「ただ、私たちの相性がどれだけ良いかが分かったのは良かったわね。だってもう龍彦くんのことそういう目でしか見れないわ、私も下半身に脳があるかもね」


「「なに言ってんだ」」


 変なことを言った繭奈に対し、俺と冬夏で突っ込みを入れる。あの時からだいぶぶっ飛んでいる繭奈さんであった。

 ちなみに今は、俺の家で昼食を食べ終えた後、俺の部屋でジュースを飲みながらゆっくりと雑談をしてるところである。


「っていうかさ、貝崎ちゃんも龍彦とヤったってことだよね。アタシは?」


「えっ」


 さっきの話を聞いた冬夏が、頬をほんのり朱に染めながら俺の隣に腰を下ろして、上目遣いでこちらを見た。まさかの質問に言葉が詰まる。


「アタシとはシないのかって、ねぇどうなのさ?」


「そう言われましても……」


 どう答えようかと困った俺は、助けを求めて繭奈を見る。しかし彼女は、知らないとばかりに逸らして誤魔化した。

 正直な話、冬夏がやりたいと言うのなら、俺としては断るようなことはしたくない。だって欲があるんだもん、そりゃあ乗り気にもなるさ。

 だけど、恋人がいる手前なかなか首を縦に振りづらいのだ。その恋人は、嫌だという様子もないがな。


 というか、海に行ったときは冬夏の身体を散々触りまくったわけだし、今さら過ぎる話であった。この状況で何を考えているんだと、善人ぶった思考を振り払う。


「別に、冬夏が良いって言うなら今からでも。やる?」


「えぅえっ……えと、いっ良いけど……」


 冬夏は顔の赤みを強くしながら、目を見開いて頷いた。まぁなるようになるさ。

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