終わり
初投稿です。
拙いところがあると思いますが、宜しくお願いします。
「ッ…もう少しだ!!!踏ん張れ!!」
SS級ダンジョン「真夜中」で僕たちのパーティ「時空の歪み」は苦戦を強いられていた。
「まさかっ…SS級って言ったって…たった10階なのに…ホワイトタイガーのレッドアイが出るなんてっ」
槍を持ったユイが叫ぶ。
「くっそ…アオ!!相手に攻撃力低下かけろ!!」
リーダーのシュウが僕に命令する。
「はっ…はいっ!!『攻撃力低下』!!」
青黒い光が相手を包む。が…その後、下に落ちるように降下し、そのまま消えてしまった。
「なっ!?」
腰の袋を確認すると攻撃力低下が使えるようなゴールドがない。
「アオ!?何してるのよこの無能!!!」
と盾を持った前衛のサラが怒鳴る。すると、ホワイトタイガーの牙が飛び、防ぐも盾が嫌な音をして割れてしまった。
「きゃっ!!」
パリッという音は、魔法使いのキララが展開していた防御魔法が壊れたことを物語っていた。
「くっそ、ここまでか…撤退っ、撤退するぞ!!」
確かに、撤退はいいアイデアだと思う。だが、
「こんな状況で、ホワイトタイガーのレッドアイから逃げられる!?」
すると、パーティーの4人はにやりと嫌な顔をして、僕をドンッと飢えているようなホワイトタイガー達の目の前に蹴り、笑い声を響かせた。
ホワイトタイガーのレッドアイというのは、ホワイトタイガーの中でも強い赤い眼を持つ魔物のことです。