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三十一から三十五
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映える草 素足の祭り 入れ子の児 怜悧妻の死 明日探る絵は
はえるくさ すあしのまつり いれこの(こ れいりつまのし あすさぐるえは)
32
霞む苑 似た草の名は 他愛ない 徒花の咲く 谷臨む簾か
かすむその にたくさのなは たあいな(い あだばなのさく たにのぞむすか)
33
勝てる気に まだ球駄目か 強がるか 四日目だ、まだ 球握る手か
かてるきに またたまだめか つよがる(か よっかめだまた たまにぎるてか)
34
鈍くツキ 遂にイカン手 望み詰み その展開に いつ気づく歩に
にぶくつき ついにいかんて のぞみつ(み そのてんかいに いつきづくふに)
35
寛ぎに またフラフラと 駒連れつ 孫とラブラブ 偶に帰路着く
くつろぎに またふらふらと こまつれ(つ まごとらぶらぶ たまにきろつく