出会いと力 パート1
あれから4年がたち、俺には「ユウキ・ヴェル・ガイア」という名前がついた。ガイア王国国王「ギル・レオフレイ・ガイア」とガイア王国王妃「カリスハート・ユフィ・ガイア」の息子としての名だ。
「王子ーー! どこにいんですかー?」
俺の教育担当のルーファス先生だ。俺は「ルー先生」と読んでる。
「先生ー!ここです。」
「お散歩は終わりです 帰りますよ。」
「はー... はい」
お散歩とはいうものの、国の郊外の山を二個、三個は歩いたぞおい。
「最近勉強熱心のようですね」
明るく、ウッキウキとした姿でしゃべっている
「はい、先生のレッスンを通して勉強が楽しくはって」
おれも疲れ気味ながらも返答した。
現に、城の図書館を通してこの世界のいろんなことを知れた。どうやらこの世界では俺が生まれた9年前に大きな戦いがあったらい。
しかも王国と王国での戦いではなく、とある教団が信仰してる化け物との戦いらしい。その化け物事態の存在はどうやらガイア王国初代国王の時点であったようで何でも、1200年近くの歴史を持つ。ちなみにおれの親父は三十四代目で俺が王になった場合三十五代目という事になる。その大きな戦い事態はガイアとその周辺の三つの王国の共同戦線だったらしい。参戦してないのは北の国 エリーゼだ。 エリーゼはその化け物が最初に出現した場所にあたり、壊滅状態となった。だが気になるのはその化け物の詳細な情報だ。
その資料にはどうも、化け物のことを避けるかのように書いてあった。
「先生、図書館で勉強してる最中に9年前の戦いについて書いてあった本を読んでみたんですよ。」
「ほおー そうですか...」
ん? なにやら反応が変だ。九年前の戦い事態、先生も最年少として参戦している。あのウキウキと明るい雰囲気はどこにいったんだ?
「そのなかで、出現した怪物についての情報があまりにも少なかったんです 何か知ってます......」
「王子!...」
急に威圧ある顔を近くに寄せてきた。
「は、...はい!」
「そのことは、陛下より「喋るな」と申せられております。すべてはあなたが10歳になってからだと。」
「それじゃ6年後にわかると...?」
なぜそんなに待つ必要があるのだろうか?四歳児だと思ってなめんなよ こちとら中身は二十一やで!
「でも、先生...」
とつぜんに俺の腹が鳴ってしまって顔を赤くしてしまった。
「あははは 難しく考えるとなんとやらですね この辺で食事をしましょう 近くに川があったはずです そこをめざしますよ。」
「はい」
ルー先生の提案で近くの川を目指した。川に向かう道中にいろんな小動物がいた。森が平和な証拠である。
川に到着し、釣り準備を始めルー先生は順調に魚を四匹もつりあげ丸焼きの用意をしたときだった。
「待てガキども!!」
男の声が聞こえた。他には小さな子供の声...
「うわ...助けてください!山賊に追われてるんです!」
小さな子供二人組みだ 片方は緑髪でもう片方はオレンジ髪 この近くの村の子供であろうか? 年も近そうだ だが子供のうち一人は妖精らしきものがついている
「き、来た!」
山賊たちもおいでだ ざっと二十人近くはいる
「おいそこのメガネ野郎!ガキを渡せ」
焚き火で焼いてる魚ををしゃがみながら見守るルー先生が立ち上がった
「事情は何であれ ちびっこ共をいじめるのはどうかと思うが?」
先生の目が戦いモードって感じになっている やる気だこの人
「王子 リーダーはあなたにお任せします。」
「え...ちょ 先生!」
そうこうしてるまに先生は山賊たちを一人残して倒してしまった。
「な、なんだと...」
これには山賊も驚きを隠せなかった
「まさか、お前...あの」
「さて王子、あなたの番です」
笑顔で俺に言う
「でも先生!」
「誰があなたを二年間鍛えたとおもってるんです?」
「よし…! やってみます!」
気合い入れに自分の頬を叩いた 先生の戦いの教え方はこうだ まず全身に流れる魔力の流れを感じ 感じた魔力の流れを加速させ全身にまんべんなく染み渡せる そうすることでより研ぎ澄まされた魔力を全身で使え 思いっきり自分の拳を相手に食らわすことができる
先生自信は武器を使うがなぜか俺は拳一つでの戦い方を教えられた。
「なめんなよ! うりゃーー」
山賊は腰に持っていた剣で俺に攻撃してきたが その剣を俺は張り手で剣を弾き 弾いた勢いで剣を割った そしておまけにけりを一発ぶちかまそうとしたがガードされ 距離を作ってしまった
「舐めんなよ ガキが」
山賊頭は小さな氷の魔法弾を作り攻撃してきたところを手でキャッチするように握って無効化した。
だが魔氷弾は二人組の子供の方へも発射されていた だがルー先生が防いでくれたおかげで無事に済んだ
「ナイス先生!!」
「く、くそー…」
「隙ありーー!!」
山賊がションゲリして下を向いてたところに右の拳をプレゼントしてやった これで山賊も参ったであろう。
「ま、まだだーーー!!」
山賊が薬らしき紫色の液体が入っているビンを手に取りその液体を飲んだ
「まさかそれは…! ばか飲むな」
先生がそこまで反応する謎の薬…. 一体なんなんだ...
次回はパート2