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痛みの代償


あらすじは読まれましたか?

本当に突発的に書いた物語なので、

言葉も背景もめちゃくちゃです。


それでも読んで下さる

優しい方、ありがとうございますm(_ _)m


「信長様!明智光秀謀反にございます!」

「そうか。待ちくたびれたぞ、光秀」

階下を見下ろし笑う信長は何を思っておられたのだろう。

謀反を起こした臣下に失望したのか。

対峙する敵に心を躍らせたのか。

それは誰にも解らない。

2人だけの物語なのである。



「光秀様!何故親方様にこの様な仕打ちを‼︎」

「よい。下がっておれ蘭丸」

親方様と対峙しても光秀様は顔色一つ変えずに只黙っておられました。私にはその姿がまるで何かを待たれている童の様に見えて、とても朧げでした。

「どうした光秀?今がその時ではないか」

親方様は嬉しそうに両手を広げてみせたのです。

「此処を刺せば殺せるぞ」

今まで親方様の側に使えして参りましたが、これ程嬉しそうな親方様を見るのは初めでございます。悪戯っ子の様に光秀様をからかい、何かを期待しておられる。それが解ってもなお私には、お二人の間に入れる様な雰囲気ではございませんでした。

「何故、、何故なのですか」

やっと光秀様は口を開かれました。表情とは異なり、その声は頼りなげに震えておられました。

「何じゃ?この期に及んで何を聞こうとしておるのだ」

親方様は何かを隠す様にくるりと背を向けて階下を見下ろされました。

「お主は謀反を起こした。それが、、それだけが事実ではないか。今更何を足掻く」

先程までの嬉しそうな表情は消え失せ、厳しい父の顔をして親方様は振り返られました。

「私は、、、、、私は知りたいのです」

「・・・・今更何を知ってどうすると言うのだ?謀反を起こしておきながら間違いであったなど通らぬのはお主も解っておろう」

親方様は呆れる様に吐き捨てて床にドカリと座られました。先程までと違った雰囲気に光秀様も息を呑んで一歩下がられました。それでも足掻く様に腰に刺した刀を握り締めて叫ばれたのです。

「何故なのです⁉︎私が!私が信長様に何をしたと申されるのか‼︎」

膝から崩れ落ちた光秀様はそのまま苦しそうに顔を歪めて、それでも何とか言葉を紡がれていました。

「城も名声も天下も望んでなどおりません!私には信長様だけが、、信長様だけで良かったのです‼︎信長様にさえ認められたら私は生きていけたのです‼︎なのに、、、何故です⁉︎」

光秀様の悲痛な叫びに親方様はクックと笑われました。

「その様な事、お主が知る必要はない。与えられた役目を果たせ、光秀」

「信長様‼︎」

「そろそろ城が落ちるぞ光秀」

親方様は“どうする?”と光秀様を促されますが、二人は見つめ合ったまま動かれませんでした。

私にはお二人が言葉を交わす事なく会話をされている様に見えました。それはとても尊く美しい瞬間でした。真っ赤に染まりゆく世界の中でお二人の均衡が壊れたのは信長様が光秀様に向かって刀を投げられたからです。

「ーーーーーッ⁉︎」

信長様の刀は光秀様の横を擦り抜け、後ろに迫っていた刺客に刺さりました。

「織田信長お命頂戴する!」

怒号と共に部屋の中に男達が雪崩れ込んできました。

「信長様‼︎」

光秀様は親方様を守る様に刀を構えられました。何人もの男達がお二人を囲む様にして迫って来られましたが、お二人は容赦なく刀を振るわれました。背中を預けて戦われるお二人は楽しそうで、互いの弱点を補われている様でした。それだけでお二人が今もなお信頼しあっているのが解りました。最後の刺客が崩れ落ちた瞬間、

「光秀!」

親方様の声に反応して振り返った光秀様の刀が、親方様の体に深々と突き刺さりました。

「ーーーーーーッ⁉︎」

「親方様!」

「来るでない!蘭丸」

「しかしッ⁉︎」

「征け!」

親方様の気迫に押し切られる様に私は部屋を出ました。だからその後、お二人の間に何があったかを知る事は出来ません。でも私には解ります。親方様は自ら光秀様の刀にその身をお沈めになられめした。だからきっと、、、、、

次で終わります。。。

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