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ヲタッキーズ93 僕の推しに手を出すな

作者: ヘンリィ

ある日、聖都アキバに発生した"リアルの裂け目"!

異次元人、時空海賊、科学ギャングの侵略が始まる!


秋葉原の危機に立ち上がる美アラサーのスーパーヒロイン。

彼女が率いる"ヲタッキーズ"がヲタクの平和を護り抜く。


ヲトナのジュブナイル第93話「僕の推しに手を出すな」。さて、今回は殺人事件の被害者がヒロインのコスプレでw


背後にパワーを持たない少女達のヒロイン自警団の存在が浮上、一方、主人公の史上最強の元カノが秋葉原に降臨…


お楽しみいただければ幸いです。

第1章 美少女太陽発電ソーラームーン


「薔薇を12本お願い」


留守録に何もわかってない能天気な注文が入ってるw


「ソレからカードもね。"昨夜は素敵だった"って。名前の代わりにキスマークょ。ソレだけでわかるから。よろしくね…ピー」

「実に興味深いわ」

「と言うより病気ね。毎週違う相手に送ってるのょ」


花屋女子は、ソレでも商売繁盛なので嬉しそうだ。

対する高身長女子は、見慣れない制服姿で溜め息w


「今ので終わり?さ、今宵もストレス発散しに行こ?」

「あと1件だけ。はい、再生」


"…アンタ達、少しハメを外し過ぎたね。外神田の果てまで追いかけるって言ったでしょ?…"


「え。何コレ?」


次の瞬間、音波銃に特有のカン高い発射音。

高身長女子が崩れ落ちる。立ち上がる花屋。


「この花屋は今日で閉店」


次の1撃でキリキリ舞いスル花屋。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


同時刻の"潜り酒場(スピークイージー)"。


御屋敷(メイドバー)のバックヤードをスチームパンク風に改装したらヤタラ居心地良くなり僕以下の常連が溜まって…実は困ってるw


「マリレ、もぉ信じられないわ!」

「どーしたの、エアリ」

「スピード違反で捕まった!悲惨」


エアリはミユリさん率いるスーパーヒロイン集団"ヲタッキーズ"の妖精担当だが…平時は、図書館カフェのメイド長w


「エアリ、車の運転なんかしたっけ?」

「ソレが…空のスピード違反なの。この前、現場に急行する時につい…」

「空まで取り締まるの?!さすが万世橋警察署(アキバP.D.)ね。優秀だわ」


しきりに感心するマリレも"ヲタッキーズ"だ。

彼女はノイズカフェのメイド長で2人共メイドw


「ソレが大したスピードじゃナイのょ」

「違反キップ、見せて…ええっ。マッハ2?」

「一瞬だけょ!」


その一瞬に凄まじいソニックブームが…


「ヲタッキーズだって言った? 見逃して欲しい時の手ょ。財布と間違えたフリしてバッチをチラ見せ」←

「マジ?ソンなコトやってるの?胸の谷間みたいに?」

「でも、おかげで私はゴールド免許ょエッヘン」


胸を張るマリレはロケットガール。呆れるエアリ。


「路上駐車や花火見物も無料になるわ。サービスでドーナツとコーヒーがつく時もアル」

「ミユリ姉様は知ってるの?叱られるわょ?」

「言わなきゃ大丈夫」


ソコヘ当のミユリさんが話しに加わる。

あ。彼女もメイド長で…全員メイド服←


「あら。エアリ、来てたの?何の話?」

「ぎゃ!」

「姉様!エアリがスピード違反をしました!」


相棒をボス?に売るマリレ。呆気にとられるエアリw


「マリレ!貴女って…」

「姉様!私は、せいぜいコーヒーをタダ飲みスル程度です。チップは弾んでるし」

「な、何の話なの?行くわょ事件発生!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


東秋葉原の花屋"ヲタフラワー"。


「音波銃ならカン高い銃声がしたハズょ」

「数人が聞いてます。路上に薬莢カートリッジが落ちてました」

「ソレでも通報ナシなの?」


現場入りした万世橋(アキバポリス)のラギィ警部。

続いてヲタッキーズが舞い降りるw


「ラギィ警部。東秋葉原じゃ深夜の銃声ナンて珍しくナイわ」

「ムーンライトセレナーダー?あらあら、メイドも3人揃うと壮観ね。ビラ配り、手伝おうか?」

「"南秋葉原条約機構(SATO)"からリクエストされて来たの。被害者は異次元人?」

「"blood type RED"。人間だった。でも、凶器が音波銃だから、異次元人が絡むのも時間の問題。ま、今回もよろしくね!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


南秋葉原条約機構(SATO)は、アキバに開いた"リアルの裂け目"からアキバを護る防衛組織だ。

ヲタッキーズはSATO傘下の民間軍事会社(PMC)で主に"リアルの裂け目"関連の事件を扱う。


「警部。遺体発見者は、清掃会社の女性です」

「あら?金庫が開いてるじゃない…コレ何?何かの爪?」

「金庫破りの最中にイライラして噛んだとか?」


ビニ手をしたラギィ警部が爪を摘むと、スマホが鳴る。


「遅れてごめんなさい。スピアの泣き言を聞いてたら…」

「ルイナ。私達も今、現場に着いたトコロょ」

「ヲタ友の結婚式の業者が倒産したとかで号泣」←

「え。スピア、大丈夫なの?」

「ん?泣いたのは私だけど?」


何やら良くワカラナイw


ルイナは、史上最年少で首相官邸のアドバイザーを務める車椅子の超天才。スピアは、彼女の相棒でスゴ腕ハッカーだ。


「いつも、アプリからでゴメンね。状況は?」

「被害者は、宇宙作戦群のウォレ3佐と花屋のマピィ」

「あら?強盗に見えるけど…花泥棒なの?」

「問題は、コレ」


ラギィが留守録を再生スル。


"…お葬式用のお花をお願い…メッセージはシンプルょ。貴女もお友達も油断したわね…逃さないと言ったでしょ?…"


「殺人予告。犯人は有言実行タイプ」

「みたいねw」

「死因は殺人音波の直撃?でも、結論は鑑識待ちか…その3佐、やたらモコモコしてるけど、軍服の下に何か着てるの?」


ブラウスを脱がせると…下からは五芒星のブローチで止めた大き目のリボンが現れる。セーラー戦士のコスチュームかw


「何なのコレ?」

「流行りの"美少女太陽発電ソーラームーン"だわ。昼は太陽(ソーラー)、夜は(ムーン)でダブル発電ょ。キメ台詞は…」

「月に代わって…お葬式!」←


頭を抱えるラギィ警部w


第2章 進め!ヒロイン戦隊


早速、万世橋(アキバポリス)に捜査本部が立ち上がる。


「ウォレ3佐は、ISS(国際宇宙ステーション)の船長経験もある宇宙作戦群のエースでした…が、趣味はコスプレのリアルヒロイン」

「リアルヒロイン?何ソレ?美味しいの?」

「スーパーヒロインのコスプレをした活動家のグループです。超能力は無いけど、ヒロインのコスプレで秋葉原をパトロールしたり、シングルマザー支援の募金活動とか行っています」

「やってるコトは立派だけど…コスプレする必要があるの?」


ラギィ警部は、前任地の新橋では"新橋鮫"と呼ばれ恐れられてたが、アキバに赴任してからは、戸惑うコトばかりだ。


「お誕生会とかも、呼べば来てくれるのかしら」

「"ソーラーウィンド"はパトロール担当でした」

「だ、誰?」

「花屋のマピィのヒロイン名です。ウォレ3佐は"フレア大佐"。違法天気予報の告発が専門でした。コレがスーパーヒロイン同盟"AKP4.8"のメンバーです」


捜査本部のモニターに5人のプロフィールが映る。迫力だw


「サイトがあるの?最後の0.8人は中学生?」

「恐らく厨二でしょう…支部は無数だし、統括する全国組織を作る話も出ています。スーパーヒロインは、危険を伴う活動です。特に落書き犯や強盗を捕まえる場合は」

「で、手に負えない時は警察(ウチ)を呼ぶワケね?」

「場合によります。いわゆる自警団なので」


ラギィ警部は、頭をヒネる。


「NYの"ガーディアンエンジェル"みたいな?でも、そのせいで殺されたのかな」

「残された留守電の感じだと、明らかに復讐ですね」

「ヲタッキーズは通話記録を調べて。メールとSNS。私は3佐の上官と会ってみるわ」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


その頃、僕はSATOのレイカ司令官に呼ばれ部屋に入ると…


「じゃ取引成立ね?」

「貴女の出入り業者次第だわ」

「…マズい話だね?出直すょレイカ」


元気良く回れ右スル僕だが、美女2人が帰してくれないw

月面戦線から戻ったレイカと、あの見覚えのある眼差し…


「テリィたん。彼女は…」

「知り合いだ。今も記者をやってルンだ?」

「"ワラッタ・ワールドワイド・メディア"ょ」


レイカ司令官は、少し驚く。


「2人は知り合いなの?…まさか元夫婦とか?」

「せめて元カノを疑ってくれ」

「とにかく!どーも話はスムーズに進みそう…え?逆?」


心配と逝うより、何処か楽しんでマス的なレイカw


「司令官、ご心配なく。始めても?」

「どーぞ」

「ヤメてくれ」


反論?を無視して勝手に始める…ウェン。


「2日前、ウォレ3佐から連絡がありました」

「なんだなんだなんだ?何でウェンに"連絡"が?」

「さぁ?でも、コスプレが関係あるのかな」


僕は、レイカ司令官をにらむ。


「私は、何も話してないから」

「記者は、調べるのが仕事なのょ」

「他に何を知ってる?」

「テリィたんの知らないコトょ」


この上から目線が彼女の身上で…実は少し心地よい←


「3佐は、宇宙における核拡散防止条約の再検討に当たっていた…つまり旧ソ連時代のウラン問題の担当」


そこでウェンが手にした資料を見て、僕は心底驚く。


「旧ソ連時代に練られたウクライダへの核攻撃プランだ!機密資料のハズだぞ!」

「ギャアギャア騒がないの、テリィたん。彼女が独自に入手した資料ょ」

「ホラ、私は記者だから」


その人を小馬鹿にした上から目線が実は(以下略w)…


「またマスコミが騒ぐわ。想像がつくでしょ?」

「核不拡散担当の宇宙作戦群の佐官、ヒロインのコスプレ姿で死亡…って感じ?」

「冗長だけどマァマァ良い感じ」

「良くない!」


苦虫を噛み潰したような顔をするレイカ司令官。


「ソコでSATOは、彼女とレク付きで報道協定を結ぶコトにした。私達の捜査中、彼女は報道を控える」

「その間に市ヶ谷(防衛省)のメンツが保てるような証拠が出て来るコトを祈るわ」

「見返りは、優先的な捜査情報の提供か」

「プラス、ソレを担保スルための連絡係(リエゾン)の配置」


ココで…やや?レイカ司令官まで上から目線だと?


「で、そのリエゾンが貴方ょテリィたん。SATOは、PMCのCEOにはプロとしての対応を期待します」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


SATOの司令官室を"足取り重く"出た僕は、同じSATO司令部に併設されているルイナのラボに顔を出したのだが…


「ミャオーン!」


超天才ルイナを乗せた真っ黒な車椅子が飛び出す!長い"鉄の爪"を装着した、セパレートタイプのヒロインコスプレw


「な、何?子猫ちゃんヒロインのコスプレ?」

「"ギャル・ザ・キャット"ょ。捨て猫の守護天使なの。動物保護界のスターでもアル」

「し、しかし、車椅子にビキニのヒロイン?厨二?」

「だって、ミユリ姉様がバニーに走ったから、ビキニ好きのテリィたんが不憫に思えて」


余計なお世話だ!僕の推しミユリさんは"ムーンライトセレナーダー"に変身スルけど、最近コスプレを変更したのだ。


「ソレより捜査の話を頼むょ」

「金庫の前に落ちてた爪は未だ調査中。DNAを分析してるけど…」

「してるけど?」

「ソンなコトより注目はコッチ!このマークを前に見たコトがあったの!半年前にUPされた動画ょ!」


ラボのモニターに動画が流れる。メイド通りの2本裏の路地だ。酔っ払いがフラフラ歩いて逝くと、人影が立ち塞がるw


"太陽と月の美少女太陽発電ソーラームーンょ!"

"え。何?何だって?"

"月に代わって…お葬式!"


胸に大きなリボンのミニスカ"ソーラー戦士"が2人現れ、酔っ払いをボコボコに…コレは単なるオヤジ狩り動画だろ?


"触るな、コスプレ変態!でも少しウレP"

"もう遅い。'ソーラーウィンド'の必殺技'ふぅふぅアーン'よっ!"

"同じく'フレア大佐'見参!客引きに引っ掛かる悪質な酔っ払いに天誅!"

"ん?悪質なのはメイド姿の客引きの方では?"


もっともな主張は瞬殺され、酔っ払いをボコってイェイと喜び合う"美少女太陽発電"達。再生回数は1億4000万回←


「この動画が大評判で2人は一躍、世界のヲタクの人気者になったの。特にフレア大佐は推しょ。萌え萌えだわ」←

「…うーん酔っ払いは赤っ恥だな。アキバのどっかで今も彼女達を恨んでルンじゃないか?身元は?」

桜田門(警視庁)の顔認識ではヒットなし」


相棒のスピアだ。おい!何をハッキングしたんだ?!


「動画をUPしたのは?」

「"PCR"と言う人。でも、正体がつかめないの。かなーり念入りに身元を隠してるわ」

「ソコを何とかつきとめてくれ」


すると、車椅子のルイナは鉄の爪でニャオと鳴く…


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ルイナのラボを出て、ナゼか少しホッとしたのも束の間…


「|ラッツ《テリィ以前の僕のネーム》、見っけ!」


今度は何だ?と思ったら、元カノの…ウェンw


秘密組織の地下司令部(こんなトコロ)で再会とはな。で、最近どーなの?」

「シングルマザーになった」

「え。」


瞬時に窒息スル僕←


「大丈夫。ラッツの子じゃナイわ…ラッツをリエゾンに選んだのはレイカ司令官ょ。今じゃスーパーヒロインの今カノと立ち上げたPMCのCEOサマだって?」

「あぁサゲマンと別れたら鰻登り…こら!マリレ、向こうへ逝け!」

「え。ダメなの?」


"偶然に通りかかって聞き耳を立てるマリレ"を追い払うw


「"ワラッタ・ワールドワイド・メディア"の記者になったンだろ?でも、記者に話すコトは何もナイょ」

「それが大アリなの」

「レイカから何も聞いてない」


ギリギリで突っ張る僕。1歩でも引いたら破滅だ!ソコヘ…


「ミャオーン。テリィたん、実はレイカ司令官から…」

「聞きたくない!ルイナ。取り込み中だっ!」

「え?しかし、この雰囲気は、いったい…」


女の勘で瞬時に(シチュエーション)を悟るルイナ。さすがは超天才←


「ミャオーン!私は"キャット・ザ・ギャル"ょ!こんにちは!」

「あっちへ行って」

「外してくれ、ルイナ!」


でも、全く怯まないルイナの目の前で話は進むw


「ラッツ!私だって貴方がリエゾンで困惑してるわ。でも、お互いプロらしくしょ?」

「当然だ。僕達は敵じゃナイ」

「え。貴女ってプロw」


絶対に何か誤解してる"キャット・ザ・ギャル"。


「そうょね?確かに先週、私は貴方を食事に誘った。何よりあの頃、私達は婚約も考えてた…あのね。私、シングルマザーに…」

「紛らわしいコトを逝うな!ソレってン10年前の話だろ?」

「ミャオーン!改めまして。私は、首相官邸の最年少アドバイザー、ルイナょ。御挨拶は2度目だけど」


車椅子ビキニのニャンポーズ。こんな時に萌える僕はバカ←


「ウェンょ」

「"ウェン・ザ・元フィアンセ候補"…ねぇウェン?」

「はい、何でしょう?」


超天才は、かなりの熱量で語りかける。


「貴女、元カノ登録はお済みかしら?」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


とりあえず、外野ハズしで空いてるコラボルームへ。

テーブルを挟み向き合う。レコーダーを回すウェン。


「お互いプロに徹しましょ?」

「だから、その逝い方には誤解が…暗殺されたウォレ3佐と話したコトは?」

「ナイわ」

「犯人の動機に心当たりは?」

「さぁ」


ダメだこりゃ。変化球を投げてみる。


「なぜ僕を誘った?」

「会えば楽しいかなと思った。でも、勘違いだったわ。さ、私の番ね?」

「え。何が?」

「私からも質問ょ。レイカ司令官の許可を取ってアル。ウェン3佐に精神病歴は?」

「ありません」←


熱心にメモを取り出すウェンw


市ヶ谷(防衛省宇宙作戦群)は、彼女のヒロイン活動を知ってたの?」

「いいえ」

「いつから…彼女を推してるの?」


僕は、ナゼか切なくナルw


「ウェン。いつJAZZをヤメて記者になったんだ?」

「ねぇラッツ。人は変わるのょ」

「そうだな」

「やっぱり…ラッツと逢うと楽しいわ」


マズいコトに同感だ←


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


勢い良くドアを開けたらメイドが転がり込んで来るw

エアリにマリレ?マズい!ミユリさんに話が漏れる←


「ビバヒルのオープニングみたいだなw」

「あ、テリィたん。動画をUPした人の特定は未だ出来てないわ。一応、御報告」←

「ラギィが動画の酔っ払いが誰なのか、現場の聞き込みを手伝えって」


2人からトンチンカンな報告が寄せられる…ところが!


「あの1億回再生の動画のコト?撮影したのはトキアょ。ストリートギャングの撲滅に熱心なセレブ資産家の令嬢」

「え。何で知ってるの?」

「だって。私、記者だから。色んなネタが持ち込まれるわ」

「…助かったカモ。thank you」

「借りは…で返して」

「え。カラダで?」

「バカ」


ウェンは、コラボルームから出て逝く。

ニヤニヤ笑いのヲタッキーズが見送る。


「美人ね」

「黙れマリレ。ヤメろ」

「巨乳だわ」←


だから。ヤメろょエアリw


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


タワマン最上階のペントハウス。


「予想はしてたけど…ウェン、すごい美人ね。テリィたんの元カノの中ではグランプリじゃない?」

「あ、一応全部ミユリ姉様には報告済みだから。その上で、今日のトキアの事情聴取には、私とエアリが御一緒してって…テリィたん、ヤケに静かね?」

「集中してるからだ。君達も仕事(ビジネス)に集中しろ」


左右にメイド服のヲタッキーズ…手錠された囚人の気分w


「誰?」

「ヲタッキーズょ。貴女、この動画の撮影者"PCR"ね?因みに…陰性だった?」

「ナゼわかったの?正体は隠してるのに」

「ナゼ正体を隠すの?」

「スーパーヒロインのお約束だから」←


会話の合間にも、空手のスパーリング?を続けるトキア。

全身にプロテクターを装着した相手に容赦なく撃ち込む。


「もしや、貴女もスーパーヒロインリーグ"AKP4.8"のメンバーなの?」

「YES。でも、未だ研究生なの。もっともっと鍛錬を重ねなければ…AKPはPCR検査も行う名門で狭き門だから」

「え。でも、メンバーには中学生もいルンでしょ?」


鋭い指摘に俯くトキア。しかし…


重心は低め系だが、繰り出すパンチ、キックは重そうだ。

全身プロテクターの相手が攻撃を受けヨロヨロよろめく。


「私が中学生以下だと言うの?!貴女、私の正拳中段突きを受けてみる?道着に着替えて。でも、下は生足でOKょ」

「え。空手なのに何で下は生足なの?セクシー空手?」

「だって、ムーンライトセレナーダーもメイド服の下はバニーにコスプレ変更したでしょ?」


思わぬトコロに影響が出てるw


「私、スーパーパワーの無い子とは闘えないわ。ところで、"PCR"はどんな活動をしてるの?チビッコ空手教室?」

「抗原検査を受けズに秋葉原を訪れる"隠れ陽性観光客"の殲滅ょ。あの動画も"おとり作戦"を撮ったモノなの」

「"おとり作戦"?」

「街の犯罪撲滅運動の1つで、誰かがおとりになって"隠れ陽性"を待ち受け、みんなでPCR検査をスルの」


あながち、悪いコトでは無さそうだが…ソコヘ!


「トキア!リリマにセクシー空手の相手をさせるなと何度言えばわかるの?」

「ぎゃ!ママ!」

「ヲタッキーズの方だとか?今度は娘が何を?」


げ!セレブなママンの登場だw

ん?その顔は何処かで見たな…


「ママン!何もしてないわ!仕事の邪魔をしないで」

「仕事をしているのは私。トキアのしているコトは、子供のヒロインごっこでしょ?それで?みなさんは警察の方?」


僕の方を見る。うーん確かこの顔は…


南秋葉原条約機構(SATO)から参りました。容疑者の件で質問がありまして」

「コチラの動画をご覧ください」

「まぁ!」


マリレのスマホで動画を見せられたママンは絶句w


「あぁまたこんなコトを…トキア、もうヤメて。リリマを解放して。彼女はウクライダでの戦闘経験もある、リアルヒロインなのょ」

「ママこそ、私がファミリービジネスを継がないからって、カリカリするのはヤメて…ってか、アイドルってファミリービジネスなの?」

「トキア。私が貴女ぐらいの時は、もうアイドルやってた。ソレがセクシー空手なんかにハマって…」


あ!このママンは国民的アイドル"パンクレディ"の片割れ"ゲイちゃん"(のなれの果てw)だ!

大ヒットとなったデビュー曲"ベンハー警部"は、当時国民の半分が振り付けを覚えたとされる←


「えっと…貴女が撮った動画に写ってた酔っ払いだけど…」

「PCR検査をしてから釈放したら、車で走り去った。ナンバーも1部なら覚えてるけど」

「ココに描いて。あ、グローブは取れば?」

「大丈夫。割と器用なの」


ウソだw空手グローブのママ、ムリヤリ鉛筆を握りしめて、文字通りミミズがのたくったよぅな数字を描き出すトキア。


「数字が3つ?」

「記憶力は、凡人並み?スーパーメモリーじゃ無いのねw」

「馬鹿にスルのは勝手だけど、私達は先週も子供を非行から救った。生足だって現場の緊張を和らげるための小道具ょ。"フレア大佐"の正体って仲間内にも秘密だったけど、何かあったらしいとは噂で聞いてた。大佐は何かを探ってたわ。詳しくは言わなかったけど、いつも不安そうだった」


最後は"ステージママン"の満面の笑み。


「娘のトレーディングカードょ。良かったら、顔入りTシャツもアルわ。秋葉原みやげに1枚、どうかしら?」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「昔は、環境保護活動家がヒロインだったわ」


捜査本部で溜め息をつくラギィ警部。


「前の新橋署では、目黒リバーを汚染していた廃液を200リットルほど集めて、ソレを垂れ流していた企業のロビーにぶちまけた女がいたわ」

「少女は、誰しもヒロインになりたいと夢見るのね」

「その夢を"フレア大佐"はかなえたワケね。ある意味、羨ましいカモ」


警部の話相手はスマホ画像の中のルイナ。アプリで対話中。


「ダメダメ。殺人事件なのょ?同意しかねるわ」

万世橋(アキバポリス)の鑑識結果は?」

「2人の死因は音波銃による銃槍。驚くべきは、ウォレ3佐の古傷の多さ。顎の骨折は2回。ナイフによる傷も多く、実体弾や殺人音波がかすめた跡は無数」

「正義の味方として懸命に働いた証ね」

「だから。それヤメて」


ラギィ警部は、心底ウンザリした顔だ。


「気にいらないのね」

「だって…ヒロインごっこを始めたコスプレイヤーが、全員被害者になりかねないのょ?」

「でも、彼女達はコスプレイヤーになる前から被害者だったの。コスプレ好きである他に、彼女達に共通しているのは、彼女自身が悲劇を経験しているケースが多い。都会の孤独、いじめ、両親の離婚、引きこもり…」


車椅子の超天才ルイナは、自分の過去に照らし合わせてる?


「ソンな彼女達が、コスプレして自分なりの世直しに奔走スル。ひきこもったり、ドラッグに逃げたり、孤独死したりせズに、自分の不幸をバネに人助けに奔走スル。誰が彼女達を責められるの?」


ソコヘコスプレではないリアル白衣の鑑識が飛び込むw


「警部!現場に落ちてた爪の分析が終わりました!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「フェリ・クロー。最近の犯罪歴はナシか」


僕は、ムーンライトセレナーダーの胸の中でつぶやくw


「テリィ様、彼女の職業は?」

「ソレが…ミユリさん、じゃなかった、ムーンライトセレナーダーも驚くょ。何と…鍵師だ」

「まぁ!テリィ様の憧れのお仕事ですね?」


僕は、スーパーヒロインに変身したミユリさんに抱かれ空を飛んで容疑者の事情聴取に向かうトコロだ。

体内に発電器官を持つミユリさんは無限の電力でイオンクラフト効果を生む"ロケットパンツ"を装着。


ま、つまり変わったパンツを穿いて空を飛んでるワケだw


「で、テリィ様。事件が片付けば、元フィアンセ候補ともお別れですか?」

「元カノ調査キターwもうどうでも良いでしょ今カノの余裕でドッシリ構えててょ」

「ムリ。ソレに、テリィ様は何か思い悩んでるし」

「朝、食べたアジの小骨がひっかかって…」

「ウェンさんと別れた理由、私には話さないおつもり?」


その時、突然の急降下!


「わ、わかった!全部話す!あの頃、僕は未だ17で…」

「対空レーダーにロックオンされました!回避行動をとります!舌を噛むから喋らないで!」

「わかった!永遠に喋らない!」←


フレアとチャフをハデにバラ撒いて螺旋降下!

レーダー波を発射した黒いセダンの前に立つw


「止まれ!」


急ブレーキで停車した黒いセダンは、ギアをバックに…


「危ない!」


今度は後続の宅配便の冷凍トラックにハデに激突スル!


「ヲタッキーズょ!両手を見えるトコロに出して!」

「待って!プレスょ!記者章もアルわ!撃たないで!」

「ウェン?君なのか?!」


大破した運転席からフラフラ出て来たのは…ウェンだw


「どうなってる?」

「ラッツ?…どーもー。ドライブ日和ね?その人、誰?」

「余計なお世話だっ!」


ミユリさんは、状況(シチュエーション)を瞬時に理解して楽しみ出すw


「私は仕事中なの!」

「僕をロックオンするのが仕事なのか?」

「何ょ今さら!目標(ターゲット)はメイドさんょ!」


元カノが今カノをミサイルで撃墜?

最近のアキバって、ホント物騒だw


ミユリさんが今カノの余裕で乱入←


「国際法上、レーダー照射は"警告"だったかしら?」

「あら。秋葉原のメイドって国際法にも詳しいのね。つまり、コレは犯罪じゃないわ」

「ウェン。君には何でも話すと約束しただろ?」

「貴方が約束を守ったコトがある?」


大きく頷くミユリさんw

実にケシカラン光景だ!


で、その時、セダンが爆発!焔に包まれるw


「危ない!伏せて!」

「時限爆弾が仕掛けられてた?」

「テリィ様、神田消防(アキバファイア)に連絡を!」


メラメラ萌える車を前にたたずむ3人。


「車も怒ってるみたいだw」

「買ったばかりの新車だったのに…」

「いったい誰を怒らせたの?」


第3章 私のママにキスしないで


万世橋(アキバポリス)の捜査本部。


「警部!一定速度に達すると時限爆弾のタイマーがスタートする仕掛けでした」

「証拠が萌えるようにね…で、急ブレーキからの衝撃で燃焼促進剤が漏れて爆発したンだわ」

「運が良かったわ!記者魂の勝利!ヤッター!」


ウェンのハズれた発言に頭を抱えるラギィ警部。


「とにかく!貴女、命を狙われたから!」

「私、万事ポジティブなの。ところで、容疑者リストにはラッツも入れておいて。元カノ殺しの線も浮上ょ」

「実に問題発言だな」


全滅寸前のアパッチ砦だwソコヘ騎兵隊が駆けつける!


「コッチも問題発言をしちゃうわ。ウェン、こんなの見つけたんだけど」

「な、何ょ?」

「アンタの署名記事。今までウォレ3佐のコト、知らないと言ってたわょね?」

「え、えぇ。まぁ」

「貴女の過去の署名記事を読むと、3佐とは何度も接触してる。つまり…アンタは嘘をついた」


途端にシドロモドロになるウェン。


「…ウェン3佐は、知らない人ょ」

「押収した貴女の取材メモには"情報源"と言うwordが何度も出て来るけど」

「極秘資料よっ!勝手に見る権利は無いわ」


絶叫するウェンwザマーミロ←


「貴女のメモは、殺人未遂事件の証拠品なの。しかも、標的(ターゲット)は貴女自身」

「…OK。防衛予算の無駄について、定期的に情報を貰ってた。時には彼女がコスプレのママで会うコトもあった」

「その時は、ウェンも"合わせ"でコスプレを?」


僕の鋭い突っ込み←


「ぐ。宇宙女刑事ょ。メタルスーツで…とにかく!情報源の命を守るため"3佐を知ってる"とは言えなかったの…万世橋(アキバポリス)のみなさん、ごめんなさい!うぇーん」

「テリィたん。真実だと思う?」

「え(バカだな嘘泣きに決まってるだろw)?僕?何で?」


せっかく"ウルサい元カノ"を葬ったと思ったら、いつの間にか全員が僕を見ているwクスクス笑うミユリさんが実に…


「テリィたんと元カノの過去については、後ほど"共有スル"として、今の話を信じる(何かウソ泣きっポイけどw)?」

「(絶対ウソ泣きだょ昔はヲレも騙されたw)どーかな」

「ラッツと会った時、私は未だ17で…」


全く本筋から離れた"事実"を振り回し僕を睨むw


「はい。恐らく彼女は"真実"を話してる」←

「…なぜ情報源から連絡があったの?」

「別のネタがあるのかと思った。ホントに用件は知らないわ」

「命を狙われる理由があるハズょ」

「容疑者は?」

「一応自宅を張ってる…テリィたん以外」←


抜け目なく最悪のピンチを脱したとほくそ笑むウェン。


「ラッツ以外の容疑者が逮捕されるまで、重要参考人である私を保護して。でも、取材が出来なくなるのはno thank you。隠れ家があるから平気だし」

「では、隠れ家までウチの人間を護衛につけましょう。諸事情を考慮/勘案してヲタッキーズのテリィCEOにお願いスルわ」

「ご冗談を、あはは」


前任地では闇社会が平伏した"新橋鮫"がヒト睨みw


「ぼ、僕が…やらせていただきます」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


"隠れ家"への引っ越し準備でウェンの家に逝く←


「何か飲む?食べ物は?」

「全く食欲がナイ」

「ラッツらしくナイわ」


踊るような足取りで冷蔵庫を開けるウェン…空っぽだw


「あのさ。僕だって、食欲が空っぽの時はあるんだ。その冷蔵庫みたいに」

「ラッツにはナイ!何か私に言いたいコトがアルのね?ラッツの今カノにレーダー当てたコト、未だ怒ってるの?」

「…取材メモの内容についてだ」


唇をスボめて怒ったフリをするウェン。可愛い←


「アレはオフレコの取材メモなのょ」

「…君は、隊から群に格上げになった宇宙作戦群の下請け業者への取材で内部情報が必要だった。だから、僕を食事に誘った。会いたかったんじゃなく、利用したかっただけだ」

「ホンキでそう言ってるの?」

「違うのか?」

「違わない」


ウェンの頬に涙が1筋伝う。え?ウソ泣き?判別不能w


「君って最低だな」

「すっぽかした貴方は、もっと最低ょ。ラッツのフィアンセになり損ねてから9年も会ってなかったのに」

「積もる話も多いカモ」

「興味もないクセに」


会話のこのスピード感w何もかも皆懐かしい(沖田艦長?)。


「あれから色んな男のネタを売って生きて来たンだろ?」

「ソレが仕事なの」

「お陰で今じゃ"ワラッタ"のトップ記者気取りだ」


背の低い彼女は、背伸びして…顔と顔が近づく。


「ソンな皮肉しか言えないヲタクになったの?」

「君こそ、昔はもっと優しくて純粋だった」

「貴方こそ、ロマンチストだったわ」


突然。激しくキスをする←


「待ってたのょ」

「…僕の好きな香りだ」

「知ってる」


ソファーに倒れこむ。昔みたいにw

ところが、突然誰かが帰って来て…


瞬時に母親の顔に戻るウェン(シングルマザーだけどw)。


「おかえりなさーい。コチラは大学のゼミのセンセょ。ティナ、フィラをおばあちゃんの家に送ってくれる?ラッツ教授(誰だw)、娘のフィラです」

「フィラちゃん!ママの学生時代の指導教授だったテリィ、じゃなかった、ラッツだょ。よろしくね」

「センセ。コチラはシッターのティナです」

「やぁ!こんにちは、ティナ!最近、暑いねぇ」


自分で逝うのもナンだが、ムダに爽やかだ←


「さぁティナ。荷造りを手伝って頂戴」


"隠れ家"への引っ越し準備で寝室に消える2人。


「そぉか。じゃココで待ってるょ。急いでね、あはは…フィラちゃん、全くママって人種は年中バタバタしてるょね…ティナは、良い人そうだ。名前も気に入ったな、フィラの次に。で、ハリポタはドレが好き?しかし! 杖で魔法をかけられたら楽しいだろーな!ピリ辛、じゃなかった、プルキュアはドッチ推しかな?ブラック?ソレともホワイト派なのかな?」

「ママとキスしない派」

「え。」


嫉妬に萌える女の眼差し?未だローティーンなのにw


「ママに2度とキスしないで」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


夜は、爪の持ち主?フェリ・クロー宅の張り込みだ。


神田佐久間町の路地裏に停めた狭いセダンの中で、メイド2人とぎゅうぎゅう詰めw

え?妄想?いや、現実だ。ミユリさんの命令でマリレとエアリが僕を監視しているw


まるで手錠をかけられた(以下略w)…


「テリィたんの好きな"マチガイダ・サンドウィッチズ"のチリドッグを買って来たわ!…ターゲットは?」

「動きナシ。あぁお腹空いた。ハム、ハム、ハム。チーズか」

「2001年?」


エアリの買って来たホットドッグにかぶりつくマリレ。


「テリィたん、食べないの?」

「全く食欲がナイ。張り込みに集中してるから」←

「どーしちゃったの?コロナ?」


何てバカげた突っ込みだw


「あのさ。僕だって食欲がナイ時がアルんだ!みんな、何なんだょ!…あ、ごめん。最近ちょっち取り込んでて」

「混乱してるのね?元フィアンセ候補とキスしたから…」


げっ!何で知ってるの?そ、その赤外線画像は…


「"シドレ"の衛星画像。SATO司令部の全員が見てた」←


"シドレ"はアキバ上空1万6000kmの衛星軌道に浮かぶ量子コンピューター衛星だが、こんな出歯亀みたいなマネを…


「…実は、あの時の別れ方が最悪で…目を覆うような大惨事だったんだ」

「そんなに?一体何があったの?」

「マリレは、いつも良い質問をスルね」


さらに、マリレの良い質問が続く←


「テリィたん、コレからどうしたい?話題を変えたい?」


賛成だ。僕は、素早く張り込みモードとなり鋭く指摘。


「あの立ちんぼ、邪魔だからドケて来る」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「君…自衛隊に入らないか?」


裏路地にある安アパートの前で声をかける。

コレより気の利いたセリフが思いつかないw


ところが!


「きゃー。助けてぇ」


面倒臭そうにつぶやいた女は、ダラダラ逃げる。

その後ろ姿からは、全くヤル気が感じられ無いw


だって歩いてるし…そしてハデに転ぶ←


「大丈夫?…ってかワザと転んだ?」


しっかりせょと抱き起こす僕に、女は殺虫剤みたいなスプレー缶で何かを噴霧スル。あれ?いつの間にやらガスマスク?


「うわぁ!目が…目がぁ!何も見えないっ!」


目が灼けるように痛いwクシャミが止まらない!コロナ?笑


「さぁ今の内ょ!スパンコールガール、貴女は両手!」

「ラジャー!」

「ナースコールガール、貴女は両脚ょ!」

「任せて!はい、検体棒!」

「逝くわょ!合体必殺技、鼻咽頭ぬぐい取り!」

「ぎゃあああっ!」


目が痛くて開けられないママ何者かに両手両足を押さえられた僕は、鼻の穴に何か突っ込まれ喉の粘膜を拭い取られるw


「き、君達は、医師・看護師・検査技師などの医療従事者なのか?まさか、素人(トーシロ)?」

「"検査技師など"の"など"にコスプレイヤーは含む?」

「今、クシャミしたらアンタを殺す」


何やらホンキで物騒な話になってるwソコヘ本来ならCEOの危機に駆け付けたハズのヲタッキーズのノンキな会話が…


「あら。PCR検査だわ」

「私もやってもらおうかしら」

「ねぇ無料なの?」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「テリィたん、陰性だって」


SATO司令部で、そう告げられた僕は憮然としている。

さらに撫然としているのは、コスプレした3人の女子w


「ねぇ私達ヒロイングループ"コールガールズ"はSATOに捜査協力したわ。お互いプロ同士、敬意を払ってょ」

「君は、プロじゃないだろ?えっと…アルコールガールだっけ?電話したら来てくれるの(デリヘルみたいで便利だなw)?」

「え。テリィたん、コールガールを呼んだの?」


げ。タイミング最悪でエアリ&マリレが登場w


「キャー!モノホンのヲタッキーズ?ホントにメイド服なのね?私、スパンコールガール!」

「私はナースコールガールょ!お注射の時間ですぅ」←

「わ、わ、わかったわ。はじめましてw」


スパンコールのミニスカとナース服で同じくミニスカのコスプレ2名を前に、思わズドン引きのヲタッキーズのメイド2名w


「エアリにマリレ。よく真顔で話せるな」

「そりゃ私達は、同じスーパーヒロインだモノ」

「そうょ!テリィたんこそ失礼ね!」


腰に手を当て激ヲコのナースコールガール。パンツ見えそうw


「私達は、コロナ感染が広まるまで動かない保健所と違い、PCRパトロールにより、秋葉原の感染者を半減させたわ。私達は、秋葉原に貢献してるのょ」

「…で、肝心のフェリ・クローは?」

「記者さんに面通ししてる。ミユリ姉様と一緒に」


僕は、ギョッとなって立ち上がるw


「え。ミユリさんと2人?今カノvs元カノだょ?マズいでしょソレ!最悪!」


全速力で飛び出す僕と入れ違いに、車椅子のルイナがin←


「コッチに"コールガールズ"が来てルンだって?わ!リアルだわ、すごーい!写メ撮らせて!」

「モチロンょ!いらっしゃい!」

「せっかくだからヲタッキーズのみなさんも!」


その場の全員が一斉に仮面やマスクやプロテクターを装着w


「貴女、素敵なSFスーツね」

「コレはコスプレじゃないの。SATOの制服ょ」

「ミリタリールック?イケてる!」


全員、キメのポーズで記念撮影←


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「あ、あぁ遅かったか…」


取調室でミユリさんとウェンが"和やかに"談笑してるw


「え。テリィ様が車酔い?ソレでペーパードライバーなの?」

「ラッツは、自分で運転してても酔うのょねぇ。ある意味、器用な人なの…あら?ラッツ?」

「やぁ…僕の、愛スル人達」

「ソレはムーンライトセレナーダーでしょ?私の場合は"愛した"人ょ。過去形」


あわわ…


「で、ラッツ。調子は?」

「絶好調だっ!君はっ?」

「どーでも良いでしょ(なら聞くなw)。私、娘のフィラのトコロに戻るわ」

「そーだ!ソレが良いょ!」

「あの子、ラッツが好きみたいょ。じゃね」


とりあえず、肛門、いいや、後門の牝狐は去る。残るは…


「言えょミユリさん」

「はい、テリィ様。でも、何を?」

「何か聞いただろ?乗り物酔い以外にも」

「あら?他にも何か黒歴史が?」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ムーンライトセレナーダーがお隣の尋問室に入ると、フェリ・クローが声をかけて来る。

あ、SATOは軍事組織なので、逮捕とか取調べと逝う概念は無くて、捕虜や尋問となる。


「アンタは私と似てるわ。ムーンライトセレナーダー、貴女は言葉より行動の女」


ソレには答えズ、ウォレ3佐の射殺画像を見せる。


「死亡した宇宙作戦群のウォレ3佐ょ」


画像に十字を切るフェリ・クロー。


「現場で貴女のDNAが出た。スマホに脅迫の留守電も吹き込んだでしょ?」

「私が犯人だと?何で私がヒロイン仲間を殺すの?バカバカしい」


今度は1億4000万回再生の動画を見せる。


「…あのね。とても良く出来た動画だけど勘違いしないで。コレは全部、お芝居なの。私は"フレア大佐"に雇われただけょ!」

「雇われた?」

「YES。スーパーヒロインチームを宣伝するためのプロモーションビデオの制作。ヲタクは群れない代わりに結束がナイ。その分、チームでカバーする。そのためのヒロイングループを結成したいと言ってたわ。グループ名は確か…"AKP4.8"」


PV制作を下請けに出してたのかw


「じゃ後は現場で貴女のDNAがベタベタ拾えたコトの説明をつけて。念のために逝っとくけど、コロナ克服恩赦で、蔵前橋の重刑務所がガラガラで困ってルンだけど」

「わかった!わかったから蔵前橋はヤメて。動画の出演料が未払いだったの。だから、ハッキングして正体を突き止め、留守電にメッセージを入れた。で、金を受け取りに行ったら…」

「2人は死んでた?」

「YES。だから、蔵前橋の異次元人独房だけは勘弁」


激しく首を振る。既に全落ち状態だw


「私は"blood type BLUE"。異次元人ょ。"リアルの裂け目"の向こう側では、腕の良い鍵師だった」

「ソレで、その場で金庫破りを思い立ち、中のお金を奪ったワケね?」

「見てたの?さぁ供述書でも何でもサインするわ!でもね、ムーンライトセレナーダー。私には、未払い給料を受け取る権利があった。ソレだけで、誰も殺してナイ。ウソだと思うなら"アキバの森"の爺ちゃん婆ちゃんに聞いてみて!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


"アキバの森"は、区立の特別養護老人ホームだw


「フェリ・クローのアリバイの裏が取れました。犯行時刻には、秋葉原の特養でヒロインショーをやってました。動画が上がってますが大ウケだったみたいです」

「とゆーコトは、やはり犯人じゃないのね」

「"AKP4.8"のPV人気に嫉妬した他ヒロイングループによる犯行の線は?」


SATO司令部で、ミユリさんを中心にヲタッキーズの作戦会議が開かれる。

ムーンライトセレナーダー、エアリ、ルイナ。そしてCEOの僕で全員集合。


「違うと思います。やはりカギになるのは、テリィ様の元カノ、ウェン記者だと思うの」←

「いいや、他の線も考えられ…」

「OK!カギはウェン記者ですね?確かにウェン記者は、ウォレ3佐の協力で内部告発の記事を描いてました」

「事件前日に3佐はウェン記者に電話をしたそうです」


良識は排除され、ウェンがキーパーソンにw


「エアリは、ウォレ3佐の上官、マリレは、ウェン記者の記事を調べて」

了解(ROG)。姉様」

「じゃ僕はウェンの通話先を調べよう」

「ソレは私がやります。テリィ様は、ルイナのトコロへ」

「わかった」


ん?ルイナのトコロ?何でだ?


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「あら?ミユリ姉様が来ると思ってたわ」


SATO司令部に併設されているラボに、ルイナを訪ねる。

デスクには先日のヒロイン達との集合写真が飾ってアルw


「代理だょ。何か有益な情報でも?」

「今回の事件について、万世橋(アキバポリス)の鑑識とメールした。何点か有益な情報をもらえたけど…テリィたん、どうしたの?何か思い悩んでるみたいだわ」

「え。思い悩んでなんかナイけど…何でみんな、そう逝うんだろう?」

「話なら聞くけど」


車椅子のゴスロリって、実は萌えポイントが高くて、つい…


「吹っ切れたハズの悪夢が蘇って、真夜中にフト目を醒ますコトってナイか?」

「良くわからないわ」

「僕もだ」←


ルイナは、切り口を変える。


「私、テリィたんと初めて会った時から、胸に痛みを抱えたヲタクだと思ってた」

「誰かと間違えてナイか?」

「いいえ。テリィたんは、秋葉原でエリスさんを失い、ヲタクとしての自信を失った。その痛みから逃げるように推し変を繰り返した。推しさえいなければ、もう何かを失うコトはナイから」

「はぁ?…だから?」

「テリィたんが繰り返した"不毛な推し活"の中の1人がウェン記者だったと思うの」


僕は、腕組みして考え込まざるを得ない。


「ウェンとのコトは…僕だってヒドく傷つき、昨日まで9年間、彼女と話をして来なかった」

「だから運命なの。今が決着の時と言うワケょ」

「え。運命?」


やたらキッパリと断言するルイナ。何かオカシイw


「運命じゃないな。おい、ルイナ!コレ全部、ミユリさんの差し金だろ?」

「え。何のコト?ゆ、ゆ、有益な情報は欲しくナイの?」

「うーん欲しい。ソレ、教えてください」←


ホッと胸を撫で下ろすルイナw


「スーパーヒロインについて、万世橋(アキバポリス)と情報交換した。数ヶ月前に近隣地域でヒロインが1人殺されてる。それ以前にも1人殺されてた。スーパーヒロイン活動って、ソレだけ危険ってコトかもしれない。あるいは…」


僕が断言スル番だ。


「誰かが、このエリアでスーパーヒロインを狩っている?」


第4章 ヒロイン狩りの顛末


「スピア。ルイナが"スーパーヒロイン狩り"をアルゴリズムで解析してくれてるって聞いたけど」

「テリィたん。ちょうど終わったトコロ」

「どんな感じ?」


スピアは、ストリート育ちのハッカーでルイナの相棒だ。

いつもジャージ姿だけど、その下は趣味のスク水を着用←


「事件を比較したの。全部で3件で被害者は4人。一見、無関係に思える。万世橋(アキバポリス)も関係性には触れてナイ。特に最初の2人は"殉職"だし」

「"殉職"って?」

「犯罪を止めようとして1人は撃たれ、もう1人は刺されてるけど、手口が違うの」

「でも、アルゴリズムで解析したら共通点が?」


スピアは、晴れやかな笑顔を向ける。


「お見通しね。だから、テリィたんと私は上手く行くの。現場周辺のスマホの通話履歴を中継局ごとに調べた。すると、どの事件の時にも必ず現場近くにあったスマホが1台あるコトがわかった」

「つまり、同一人物がどの現場にも顔を出してた?」

「YES」

「で、誰?」


スピアは、PCからドラムロールを流す。


「さぁ当選者の発表です!…その名はトキア!別名"PCR"ょ!」


さすがに驚く。


「彼女がライバルとなるヒロインを潰して回ってたの」

「タイヘンだ!急いでミユリさんに教えなきゃ!」

「もう話してアルけど」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


トキアが住む駅前タワマン最上階のペントハウス。


「トキア!生脚の"セクシー空手"の格好で秋葉原を歩くのはヤメて!」

「嫌ょ!私はスーパーヒロイン"PCR"なの!他のヒロインと共闘して秋葉原に侵略を繰り返す"隠れコロナ陽性"を殲滅スルわ!」

「いいえ。ソレはダメょ!」


あ、最後はムーンライトセレナーダーだ。

万世橋(アキバポリス)を従えて、母娘喧嘩の仲裁に登場?


「ムーンライトセレナーダーw全く、今度は何なの?」

「スーパーヒロイン狩りの犯人が使うスマホが、お嬢さんの名義だった」

「私のスマホ?ムーンライトセレナーダー、妙な言いがかりはやめて!」


潔白のトキアは大声で主張。しかし、ママンは激しく動揺w


「黙って!トキア、何も話すんじゃないわ。今、弁護士を呼ぶから。一言もしゃべっちゃダメょ!」

「OK。早めに呼んだ方が良さそうょ腕利きの弁護士を呼んであげて」

「ムーンライトセレナーダー!私達リアルヒロインがPCR検査をしてるのは"隠れ陽性"だけで…」


構わずムーンライトセレナーダーはスマホをプッシュw


「黙って!トキア、見栄を張らなくて良いの。貴女がPCR検査して回ってるのも特養の御老人ばかりで、しかも、希望された方だけでしょ?いずれも後期高齢者の(若い女のコスプ)レイヤー狙いのエロジジイばかりで…」


Lu Lu Lu Lu…


誰かのスマホが鳴る。全員が全員を見る。

ポケットの中のスマホが鳴っていたのは…


「リリマ?」


かつて国民的アイドル"パンクレディ"のゲイちゃんだったトキアのママンが絶句スル。リリマは彼女が雇った傭兵だw


「あら、失礼。番号間違えちゃったわ」

「ムーンライトセレナーダー、誰の番号にかけたの?」

「犯人ょ」←


その言葉にリリマは大きな音で舌打ちw


「ふーんソレは会社のスマホなのね?」

「リリマ!貴女も、もう何も喋らないで!最高の弁護士をつけてあげるから!」

「ナルホド。社級のスマホは、税金対策で娘の名義にしたワケか。元アイドルにしちゃヤルわね」


次の瞬間、女傭兵は目にも止まらぬ速さでセクシー空手のトキアを背後から羽交締め!非情にもグイグイと締め上げるw


「きゃあああ!助けて、ママン!」

「私は傭兵。今まで戦場で何人も殺して来た。金で雇われれば何でもスルの。ソレの何処が悪いの?」

「全てね」


叫ぶ女傭兵の額に黒い点。次の瞬間、彼女は真っ黒焦げに…


「ムーンライトセレナーダーの"雷キネシス"だ!今の内にリリマを逮捕しろ!併せて、重要参考人"パンクレディ"の"ゲイちゃん"の身柄を確保…こら!"ベンハー警部"を踊るな!」

「ゲイちゃん、良かったね。コレでリリマは何も喋らないわ」

「究極の黙秘権ね」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


万世橋(アキバポリス)の捜査本部。


「トキアのママン"ゲイちゃん"は、犯罪多発地域の東秋葉原で不動産を買い叩いていました。彼女のファミリービジネスは、不動産取引でアイドルではなかった」

「つまり、治安が悪いほど、安く買い叩けたワケです。そんな彼等にとり、リアルヒロイン達の防犯活動は迷惑でしかない。実際、至近では犯罪は減り、地価は上昇傾向にありました」

「結局、善人は善を成し、悪人は悪を成すってコト?」


エアリとマリレからの報告を聞きながら、ムーンライトセレナーダーとラギィ警部は肩をスボめ、小首を傾げてみせる。


「しかし、傭兵を使ってリアルヒロイン達を殺し、地域の犯罪率を上げて儲ける?ソレって、どーゆービジネスモデルなの?」

「でも、なぜ記者のウェンまで狙ったのかしら?」

「ウェンは、不動産取引の取材を通じて、不動産の買い叩きエリアとヒロイン狩りの発生エリアが重なるコトに気づいていました」


ムーンライトセレナーダーが溜め息をつく。


「Nice Workだわ。さすがは、テリィ様の元カノね」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


最後に再び舞台は東秋葉原の小さな花屋"ヲタフラワー"。

黄色い規制テープが張り巡らされた現場の中でウェンと僕。


「スゴいな。立ち入り禁止の殺人の現場写真を撮りまくってるね。独占スクープだ」

万世橋(アキバポリス)のラギィ警部とSATOのレイカ司令官から、ダブルで撮影許可が下りてる。と言うのも、私が記事の内容を変えたからょエッヘン」

「へぇ先に御礼を逝っとくけど、どんな記事?」

「宇宙作戦群の腕利き3佐は(コスプレ変態ヲタクではなくw)秋葉原で正義を貫く世直しヒロインだった!ょ」


正直ソレもどーなのと思うが…ところで、ウェンはスマホで撮影してるけど、今どきの報道写真ってスマホ撮りナンだw


「でさぁ…」

「ソレで…」


2つの言葉は同時に発音され、僕達は顔を見合わせ苦笑いw


「ラッツ。順番に言おう?」

「レディファーストだ。もし、君がレディなら」

「私、ウソをついたわ。ごめんなさい」


ウェンが謝るのを初めて聞き、僕は内心狼狽スルw


「どんなウソを?」

「ラッツを食事に誘ったのは、情報をもらうためじゃない。ラッツに会いたかったからょ…あぁスッキリした!じゃラッツの番ょ!どうぞ!」

「待てょどーしてナンだ」

「ダメょ。順番って言ったでしょ」

「違うな。今の質問は別の話だ」

「婚約をヤメた理由?私達が」


今度は、僕が答えられないw


「ラッツ。私はね、スル気がない婚約をして、土壇場まで本心を隠し通せる自信がなかったの」

「ソンな戯言を聞きに来たンじゃない。なぜ逃げたのかを聞いてルンだ」

「どーしても聞きたいの?だって、ソンなコト、今のラッツが不幸で孤独じゃない限り、気にもならないハズょ?」

「僕が不幸で孤独?歴代の"推し年表"でも見せよーか?」


おや?珍しく僕が推して…じゃなかった、押してるw


「どんな年表を見せられても、私にはわかる。ラッツは、相手が誰にせよ、今、告白すべきなの」

「そんな予定はナイ。リアルはヲタクの心に踏み込むな」

「あのね。私は運命の人に出逢う覚悟がなかった。つまり、ラッツ。貴方に出逢う覚悟がなかった」


ナゼかウェンは涙目になるが、僕には理解出来ないw


「意味不明だょウェン」

「ホントに?私は、9年以上、真剣な交際を避けて来た。私は傷ついてたの。だから、ラッツと別れてから、金の亡者と結婚した」

「フィラちゃんは、その時の…」

「当時は、覚悟がなかった。でも、今はある。だから、ラッツを食事に誘ったの。でも、この街に…秋葉原に来たら、ラッツにはもう推しがいた」


ウェンは、少し寂しそうに微笑む。


「あのね。ミユリさんは、ラッツを褒めてた。ラッツほどの正直者はいないって」

「僕が正直?」

「ヲタクに対してはね。ラッツが唯一嘘をつく相手は、自分自身だからって」


僕は、思い切り顔をしかめる←



おしまい

今回は、海外ドラマによく登場する"コスプレ自警団"をテーマに、コスプレ好きの防衛省幹部、街の花屋、元国民的アイドルと彼女を母に持つ娘、事件を追う最強記者とその連れ子、コスプレ自警団員達や傭兵、そして、事件を追うヲタッキーズに超天才とハッカー、防衛組織の司令官、所轄の敏腕警部などが登場しました。


さらに、主人公と最強元カノとの恋バナ、コスプレ自警団員達などもサイドストーリー的に描いてみました。


海外ドラマでよく舞台となるニューヨークの街並みを、コロナ4回目接種が進む秋葉原に当てはめて展開してみました。


秋葉原を訪れる全ての人類が幸せになりますように。

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