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【41】聖女様と救出劇(10)

誤字脱字報告有り難うございます。

大変助かりました(^-^)


ふう


わたしは覚悟を決めた


「コレは絶対秘密にすると誓ってくれますか?」

「ああ。誓おう。その為に人払いもした。

元よりそのつもりだ」


爺が頷く


「爺も身内みたいなものですものね。お父さんとお母さんも知っています。ゴメスおじさんを助ける為に一芝居打って貰いました。その下手なお芝居を見抜かれたのが爺で良かった」

「それはどうも……。だがアイラよ。芝居は決して下手じゃねぇぞ。俺以外はみんなコロッと騙されたからな?

だが……パンナはそのうち気付くだろうな。

その時はどうするよ」


パンナさんはあの白い髪の治癒魔法士の綺麗なお姉さんね


「その時に考える。でも今その話を聞いて対策も立て易いと思うわ」

「そうか……。まあ。手に負えねぇ時は俺に相談してくれ。ところでアイラ。もう一度聞く。

お前さんは一体全体何者なんだ?」


ナアナアにはしてくれなそうだわ


「わたしは……その……聖女だと思います」


「やっぱりそうか!そうだと思った!

そうかそうか!聖女か?

いやぁあ!ガイも、トンでもねぇもんを拾っちまったな!」


思っていた反応と違う!


「驚かないのですか?」

「そりゃ少しは驚いたさ。

だが古今東西、蘇生魔法を使えるつうのは、聖女しかいねぇからな!これでやっと腑に落ちたっつうか、胸のモヤモヤが晴れたっつうか!そういうことだ!

でっ……そうなりゃ[魔払い人]つうのも嘘だな?

粗方聖女特有の魔法結界[ホーリーフィールド]を使った何かだろう?というと……お前さん自身に[ホーリーホフィールド]を施したってことか?成る程成る程……」


もう隠せる以前の問題だねコレは……


「アイラ。敵が分かる魔法はどうやった?」

「えっと……遠くに嫌な気配がしたから、それに照準を合わせるように絞ったら赤い点が現れたの。それが魔物だと分かったら後は勝手にイメージが浮かんで……」


「使えるようになった……という訳か?

いやあ。聖女さんっていうのはすげぇな!

幾つか聞きてぇ事があるが、まあ。今は良い。

楽しみは後にとっとかねぇとな!

ただ二っつだけ、教えてくれな」


教えられることは教えよう。

わたしは頷いた


「まず1つ目。ガイはアイラを拾ったんじゃねぇな。

あんな歩くのもやっとな骨と皮だけの女の子が、あのデカい屋敷を抜け出せる訳はねぇ……」


あれ?わたしと会うの今回が初めてと聞いたけど……


「わたしと初対面だったと思いますが?」

「ああ。夜中になお前さんの家に行って、ガイとアマンダの手引きで寝ているアイラの顔を拝ませて貰ったっていう訳よ。後見人だからな、(つら)見ねえ訳にはいかんだろう。

まあ本当は、俺が顔を出せばアイラがビビっちまうってことで、アマンダに面通しは断られたんだけどな」


それからも何度かわたしが寝静まった頃に、寝顔を見に足を運んでくれたみたい。


ノーフィスの奥さんは数年前に亡くなったらしくてね。アマンダさんと姉妹のように育った実の娘さんはギルドの受付嬢をしている時に、商品を卸している商家の御曹司に見初められて、今は王都で女主人として商家を切り盛りしているようなの。


だから爺にとって身内みたいな存在のアマンダさんしか近くにいなくて、アマンダさんは様子見がてら良く冒険ギルドへ顔を出すみたい。わたしが寝ている時か学校へ行っている時に交流があるそうよ。

冒険者ギルドの建っている所は南街でも繁華街だから、アマンダさんは買い物がてらギルドで爺と会って、お茶をするようなの。


爺とガイとは職業柄、会いたく無くても会わざる得ないけどね。


それから爺ね。

ガイのことをね聞いてきた。

これが爺の「聞きてえこと」の一つ目


「アイツ……泥棒に入って、お前さんを拐ったのだろう?」


全部お見通し!


──もうそこまで嗅ぎ付けるの?


凄く鼻の利く爺だわ!


「……わたしが助けを求めて、彼が応えてくれました。

拐われたのではないです。わたしの依頼です。

わたしはわたしの事情に、大好きな父さんと母さんを巻き込めません。

だからわたしは自力で屋敷を抜け出しました。

そういうことにしてください。

お願いします」

「頭を上げてくれアイラ。

俺はただ知りたかっただけだ。

アイツ。水臭ぇ。相談してくれりゃ、なんとでもしてやれたのによ。心配かけたくねぇ気持ちも分かるが、そんな無駄に気ぃ使うところが心配なんだアイツは!

ああ。アイラ。この事も秘密だな。俺は何も聞かなかったことにする」


ギルドマスター務める位だから、その辺の機微も心得ている。アマンダさんは娘さんみたいな者だから、気に掛けていたのかもしれない


「でな。アイラ。これで最後だ。

アイラ。このカムスの街で魔物の複数反応が出たよな?

その場所を詳しく教えてくれねぇか?」


なんなの?そんな事でいいの?


──ちょっと気が抜けちゃった


わたしはカムスの街の地図を参照しながら、大体の場所を教えて上げた


「これが何かの役に立つの?」

「それは秘密だぜアイラ。

アイラが関わっている事もな。絶対漏らすんじゃねぇぞ。なあに……すぐ分かるさ」


「うん。これも秘密ね」


わたしは爺の事情聴取から開放された。

今日本当は帰りたいところだけど、ギルドの好意でギルドの個室に泊まれる事になった。

わたしはその日はゆっくりと休んだ。


次の日。


カムスの街が大騒ぎに成っていた。

魔物と拐って来た人間を戦わせる、違法賭博が検挙されたのだ。ギルドの極秘ルートで情報がもたらされ、それを元に賭博の地下闘技場に踏み込んで一斉検挙したらしい。

魔物も続々と運ばれて来て、カムスの街はお祭り騒ぎだ。


魔物は公開処刑よろしく皆の前で殺され、賭博場の関係者は罪に応じて罰せられることが決まった。

噂では捕まった支配人とかは、死ぬより怖い鉱山送りになるらしい……。


これって……あれよね。


極秘ルートって……わたしの事よね?


今、闇組織は情報を漏らした裏切り者を、血眼になって探しているらしい……。


だから……わたしは……。



なんにも知りません!






これで救出劇パートは終わりました。


新パートは[新しい家族]です。


が……鬼より恐ろしいアマンダさんとの修羅場が?


少しでも気になる方はポイント押して頂けると嬉しいです!



新パート前に人物紹介を加えます。

裏設定ぶち込んだら、本編の1話分の容量になっちった!


お楽しみに!


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