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【31】聖女様と冒険者(7)


ガイは「もちろん」とうそぶき、口上を垂れ流す


「亡き治癒士の師匠……というよりも師匠の奥さんだが、俺に『もしも』の時の為にくれた[幻のポーション]がある。俺も使った事ねぇし効果は不明だが、師匠(の奥様)曰く!『どんな傷も痛みもたちどころに良くなる!ただし……死ぬ程苦い!』らしいが、どうする」

「……飲む!飲ませて!死んでも良いから早く!」


リスの獣亜人ノルンさんの圧が半端ない!

それにしても……


──死んだらアカンでしょう!


「分かった。だが、俺は使った事はねぇ!怪しくてな!

俺は責任負えねぇぞ!

それでも良いか?」

「良い!もし治ったら!抱かれてやっても良い!何ならあんたに身を捧げる!誓う!誓った!」


「それは断る!俺はまだ死にたくない!」


アマンダさん何気に怖いからね……。

という事でガイはわたしにポーション瓶を渡す


「俺は不器用だ。お前が飲ませろ。こぼすなよ」

「分かった父さん。こぼさないよ」


そして決意満々なノルンさんにポーションを飲ませる。

結構(にが)いので、ノルンさんはしかめっ面をしている。口に含んだポーションをゴクリと飲み込む


その瞬間!体中がボワーッと青白く光る


「なにコレ!?」


ノルンさんは布団をはね除けると、上半身を起こして驚きの声を上げる!


ヒョン!


っっってな感じで、座ったままクルッと一回転してベッドの上で立った!どういう身体能力してんだろ?


そしていきなり体を巻いてある包帯を取り払った!


「すげぇ!傷一つない!骨も折れてない!古傷も治ってる!死ぬ程ニゲーけど、何なのこのポーション!体力も回復してるよ!コレなら今すぐにでも、助けにいける!

うぉおおおおおおお!!!!」


ノルンさん。ベッドの上で仁王立ちしてるけど、ちょいとマズい状態だよ!


──裸なんですけど?


ベッドの上でピョンピョン跳ねているけど、小柄な割に大きなおっぱいもプルンプルンと踊ってる!大きなシッポもホワホワいってる!

ノーフィスはニヤニヤして見ていたけど


「ほら。約束だったろガイ。抱いてやれ」

「うるせぇ」


ガイはやれやれと首を振って、裸で踊り狂うノルンをガシッと抱きしめた


「もう落ち着け。明日朝一で出る。時間があまり無い。出発の準備をしないとな」

「あっ……うん。分かった…………キャ!離して!そしてみんな出ていって!」


今頃自分のあられもない姿に気がついたよう。

ガイを突き放して、胸を押さえて背中を向けて踞っている


「イヤー良いもん見せて貰ったな」


ニヤけるノーフィスを先頭にリンさんも含めた四人で部屋を出る。部屋のドアが閉まると同時に、中から

「もう!お嫁に行けなーい!」

「乙女のあたしを抱いたのだから、あの熊男に責任を取って貰うわ!」

「でも……あんな激しく抱かれて……惚れたわ!」

などと聞こえてくるぞ!

それから、ごそごそ音がしているから着替えていると思う


「それにしてもガイ。何だ今のポーションは?普通のポーションの能力を遥かに越えているぞ?

伝説のエリクサーとまではいかねぇだろうが、最上級治癒魔法[ヒーレア]の効果に体力回復のオマケ付きだ!

しかも気のせいか?千切れた耳も治ったような……。

あんなのが存在しているなら、冒険が根本から変わっちまうな」

「俺もあんなにスゲェとは思わなかった!だが残念だがあれは何のポーションだか知らねえ。

だから[幻のポーション]なんじゃねぇか?

多分死んだ師匠(の奥さん)も効果を知らなかったんじゃねぇかな?知っていたら、金に変わって俺の手元には無かったと思うぞ」


なんてジト目でわたしを見る。

そうです!

[幻のポーション]なんてものは存在しないのです!

わたしがポーションに入った[只の苦い水]をノリスさんに飲ませたついでに、無詠唱で[キュール]を唱えたのです!


でね。もうとっくに鬼籍に入ってるガイの師匠の奥さんがポーションを作る薬剤師だと聞いて、思いついたの。

効果が凄まじいのはわたし知っているから、もう二人とも鬼籍に入った師匠夫妻なら出所とか追及されないと思って、ガイに演技して貰ったのよ。


そのお陰でノルンさんは復活して、いよいよ本格的な救出劇が始まるわ!






冒険者パートはこれで終わりました。

ギルドマスターのノーフィスに、リス亜人のノルン。

ちょっと個性的な面々が現れましたね。


人物紹介は次のパートが終わり次第、追加します。



いよいよ救出劇が始まります。

アイラはどんな活躍をするのでしょうか?

そしてアイラはそのパートで、初めての✕✕を捧げてしまいます!


気になる方は広告のあとの☆☆☆☆☆に★★★★★ポイント戴けると嬉しいです。


この作品で初めて[いいね]貰ったけど、『読んで戴けてるんだ』と有り難くて、励みになります。


120話から続きもボチボチ進めています。


最近本業と、もう一つの仕事が忙しくて1日1話(他の作品も含めて)のノルマも達成出来ません。もう少しで忙しさも落ち着くと思うのですが……。


寝不足で死にそう……



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