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【104】聖女様と招かざる客(8)


ダルイの体が痙攣して、体が内部からゴボゴボ動いている


「あなた!」


エフレア夫人が旦那を呼ぶ。

ジェフリーが手を離すと、ダルイは力なく床に横になったまま動かない。でも生きてはいる。目は見開いて口をパクパク開閉して、ヨダレを垂れ流している


「何をしたの?」


エフレアが聞くとジェフリーは嬉しそうにエフレアを見つめ


「神聖魔法ってあるだろ?治癒魔法のヒールとかね。それは人の傷を癒す魔法だね。でもね。神聖魔法は魔族には毒みたいなもので、ダメージを負っちゃうんだ。反対に暗黒魔法ってあってね。それが魔族の傷を治すんだ。

ボクはね。その暗黒魔法をコイツに流している訳。

神聖魔法が魔族に毒ならば、果たして魔族を癒す暗黒魔法はこの人間には、どう作用すると思う?」

「毒……かしら?」


「そう!御名答!でもちょっと違うんだ。

毒というよりも相手の病気の元を活性化させるんだよね。せっかく治り掛けた病気がボクの流した暗黒魔法を餌にして元気いっぱい育ってくれたんだ!

という事で……次はキミの番だね」


「い……いや!

ちょっ!ちょっと待ってね。わたしね……」


いきなりエフレアは服を脱いで全裸になった。豊かな双丘がこぼれ落ちる


「ジェ……ジェフリー様!わたくし御奉仕致します。どんな要望にもお応えいたします。だから見逃してくださいませ」


エフレアは豊かな胸を両手で持ち上げ、ニヤケてジェフリーに媚を売る


「蹴っちゃって」

「ヒギャァ!!!」


バエリンが思い切り蹴りあげると、エフレアは顎を砕かれ仰向けに倒れ失神した


「この穢らわしい汚物を隠してくれる?」


ジェフリーの要望にバエリンが脱ぎ捨てたエフレアの衣服を、その裸体の上に落とし隠す。ジェフリーはエフレアの額に手を置くと、暗黒魔法を注ぐ。

エフレアもダルイのように痙攣して、それから目を半開きで動かなくなった


「外見は変わらないけど、中が凄いことになってるから!治癒魔法は病気を治せないらしいから、こうなりゃもう終わりだよね。と言うことだよ。誰だっけ?」


ジェフリーは金髪美女に目を向ける


「シャノンです!

わ……わたしもジェフリー様のどんなご要望にも応えますが、決してあのような無体は致しません。ジェフリー様の命令に従います」


シャノンはカエルのようにうつ伏せになり懇願する


「舌をだせよ」

「は?」


一瞬何を言われているのか分からなくて、顔をあげて放心状態になる


「もう一度言わせるつもり?ああなりたい訳?」

「は!はい!した……したってこの口の中の舌のことですか?」


ジェフリーが同意を示すと、シャノンは上半身をおこして顎をあげて舌をだした


「今からシャノン。キミを従属させる。

ボクの奴隷だね。でも安心して……殺しゃしないよ。

この舌に奴隷紋を刻むから、キミは大人しくしていてね。別に痛くないし、直ぐ終わるから……」


そしてシャノンの舌を摘まんでブツブツ唱えると、その舌に紋様が浮かびあがった


「これで勝手に話すことも出来なくなったろ?

逃げ出そうなんて、今は思わないだろう?

ボクに服従する契約の紋だ。だから……名前を考えないとね。面倒臭いな。シャノンだっけか?なら……キミは今からノンだ。

家畜だよ。エサは一日一回。パン一個と一杯のスープね。ボクの奴隷だから毒はいれないでおいてあげる」


そして傍らに控える魔族の男女を見て


「ベリャン。キミが責任持ってノンの世話をしてよ。たまに食い残した残飯をあげてもいいよ。栄養失調で早死にしちゃったら面白くないからね。

鎖に繋いで自由を奪ってずーっとひもじい思いをさせてあげなきゃ。そうでなきゃ従兄姉のレイアに申し訳たたないよね?当たり前だよね。

それとギュールと一緒にアスタリス領に残って情報収集頼むよ」


「はっ!」

「お任せを!」


ベリャンとギュールは返事をする。


「今からノンは犬だね。四つ足で生活するんだよ。

でも家畜が服を着ているのは可笑しいよね。

ノン!服を脱げよ!返事はワンね」


「ワン!」


シャノンは服を脱ぎ捨て全裸になる。白い肌が眩しい。

そして母に負けず劣らずの豊かな胸を晒す


「三回回って、ワンしてよ」


シャノンはその場で四つ足状態で三回(まわ)って


「ワン!」


と鳴いた


「お手」


シャノンはジェフリーの差し出した手に、手を置いた。ジェフリーはシャノンの胸をしばらく眺めていたが


「なんだかソコに転がっている汚物を思い出して気持ち悪くなっちった。全裸はなし!さっさと服を着せて!

あとね。下着は着けないでいいから、下の世話は自分でしなきゃでしょ?

じゃ。早速ノンをボクの視界から消してくれる?」


シャノンは下着を着けずに服を着て、部屋を出ていく魔族の男女の後を四つ足で追いかける。

ジェフリーはシャノンが手を置いた手の平をジッと見つめ、バエリンへその手を向けた


「ノンの舌を摘まんじゃった。穢らわしいから洗ってくれる?」

「はい!只今!」


バエリンは魔法で指先から水を出して、ジェフリーの手を清めた


「あっ!犬は家畜じゃないよね?

服も着てるし……一応ペットにしてあげようかな?

可愛いがるつもりなんてないけど……さ」


ジェフリーはシャノン改めノンをペットにすると決めた





これはジェフリーがラフィーネに初めて会いに来たあの日から遡ること、20日前の出来事であった。






これで[招かざる客]パート終わりました。

いかがでしたか?


ザラことジェフリーのヤバさが際立っていたと思います。

魔王ですしね。

コイツ……まだまだやらかすので、楽しみ?に待っていて下さい!



次パートは[デート]になります!

パレードでの魔物の襲撃で有耶無耶になっていた[恋人]の時間が、あるお方によって強制執行されます。

そしてオルフェルとラフィーネの初デートが始まります!


二人にとって、色んな意味で一生忘れられない日になります!


もし続きが気になったり面白いと思ったら

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今日は色々あってこの時間になっちゃった。 (^◇^;) [気になる点] この魔王一応ラフィーネちゃんの復讐ということで、 味方のように思えちゃうのよね。 その他の所業はもちろん許せないん…
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