【99】聖女様と招かざる客(3)
R15案件!微エロ&暴力脅し有ります!
お気をつけ下さい
オルフェルの執務室に執事が入ってきた
「で……どうだった?」
「はっ。旦那様。
第四王子殿下は目下、領都の高級ホテルにおります。
何人かの付き人も共に行動しているようですが、怪しい動きは今のところ無いようです」
「引き続き監視せよ。
この城に近付いたら直ぐに連絡を寄越せ。
領都を出るまで監視を怠るな」
オルフェルは執事に指示をだす。
特にラフィーネには近付かせてはならない。
オルフェルは決意を新たにした。
☆★☆
「で?監視は何人いるの?」
「はっ。把握出来ている範囲で5名。
始末致しますか?」
夜……高級ホテルの大きな浴槽に浸かるジェフリー。
その体を洗う魔族の女バエリン。
バエリンはその均整の取れた美しい裸体を惜し気もなく晒し、その身をもってジェフリーの体を洗っている。ジェフリーの腕を豊満な胸の間に挟み、泡にまみれて前後していた
「バエリン」
ジェフリーは名を呼びながら、女の顎を掴んで顔を近くへ寄せる
「始末なんかしたら、怪しまれるでしょ?
馬鹿なの?」
「はっ!申し訳ありません」
「そのまま放っておきな。もし殺したりしたら、もっと監視が増えるでしょ?ボクさあ。人の視線って何気に気になんだよね。みんなさぁ。ボクの事を変人扱いするでしょう?だからさぁ。増えると落ち着かないんだよ。
分かる?」
「はっ。何事もなく穏便にやり過ごします」
「それがいいよ。それよりも……腕はいいからさ。今度は背中洗ってくんない?」
「喜んで御奉仕致します」
バエリンは胸に石鹸を付けて、ジェフリーの背中に抱き付きゆっくりと上下する
「あ~あ。やっぱり一人じゃ味気ないよ。
マグリナは消えちゃったしさ。あの女……結構お気に入りだったのにさ。夜もつまんないよね」
ジェフリーは[聖域]に巻き込まれて消滅した、女の魔族の姿を思い浮かべた。スラリとした美人でジェフリーの信奉者だった。風呂でもベッドでもバエリンと共にジェフリーを奉仕していた
「なんか興醒めしちゃったよ……。
もう寝るからさ。準備して」
「はい。ただいま。
夜も精一杯御奉仕させて頂きます」
ジェフリーは立ち上がり、湯船の中で控えるバエリンを一瞥すると
「いいよ。なんかさ。もう飽きたんだよね。お前……融通利かないしさ。つまんないんだよね。
久し振りに人間の女にしようかな?そうだな……焦茶の髪で瞳も茶色。童顔で……胸は小さくてもいいよ」
「それはまるで…………ラフィーネ様のような娼婦がおりましょうか?容姿なら近い者もおりましょうが、胸までとなるとご要望にお答え出来るか分かりません」
「まっ。そうだろね。
とにかくあんな感じの女、明日にでも連れて来てよ。
今日はどんなヤツでもいいからさ」
バエリンはしばし思考をめぐらし
「それは……拐ってきても良いということですか?」
「ラフィーネにはまだ手をだしちゃダメだよ。
この領都に沢山人がいるじゃん。だからさ。一人くらい似てる子がいると思うんだ。だからね。見つけたらここへ連れて来てよ。チョー可愛がってあげるからさ」
次の日。
高級ホテルのジェフリーの元へ商人が訪れた。商品が詰まっている箱を下人に運ばせている。
見るからに身なりの良い商人だ。
部屋へ入るなり扉が閉められる
「ボードン。例の物が見つかったんだね」
「はい。旦那様。とびきり上等のが見つかりました」
「じゃ!早速だけど見せちゃってよ!」
ボードンは箱を下人に開けさせる。
ジェフリーが中を覗き込むと、そこには裸の少女が縛られていた
「へぇ。上玉じゃん」
ドンッ!
ジェフリーが箱を蹴ると、箱が倒れ少女が勢い良く飛び出てきた。少女は床をゴロゴロ二~三回横転し、うつ伏せに止まった。両手は後ろ手で縛られて、両足首も固く結ばれている。恐怖で体が小刻みに震えその可愛らしいお尻もプルプルいっている
「んぎゅっ!」
ジェフリーが剥き出しの背中に跨がると、少女は潰れた声をあげた
「ひぎゅっ!」
ジェフリーは少女の焦茶の髪を掴み、顔を上げさせる。
少女は痛みにまた悲鳴をあげたが、紐の猿轡のせいで声が思ったように出ない。ジェフリーはかがんで少女の顔を覗き込み
「騒いだら。コロス。
お前をコロス。
お前の家族をコロス。
お前の父ちゃん母ちゃん兄ちゃん姉ちゃんじいちゃんばあちゃん弟いもうと赤ちゃん誰だってコロス。
近所のおじさんおばさん友達仲間犬猫朝日鳥何でも生きてりゃ コロシテヤル。
だからさ。
大人しく出来るね。
そしたらその紐取ってあげるから」
少女は涙目になりながら
ウンウンウンウンウンウン
何度も小刻みに頷いて同意した。