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自宅と兄弟


 「おう。おかえり達也、部活だったんだろ? お前はやっぱり高校でもバスケ?」

 

 「.......」


 な、何だよ。無視かよ

 しかも何でそんな目で睨まれなければならねぇんだよ。

 本当に俺が一体何をした。

 やっぱりこいつはおかしい。

 おかしくなった.......。


 こっちがこんなに歩み寄っているっていうのに。

 この前にも直接言ったけど、思っていることがあるなら言えよ。無視って一番きついぞおい。


 せっかく風呂上りで気分がスッキリしているって言うのに台無しだぜ。まったく。


 って、line

 あいつと違って友達が少なすぎる分、もう連絡してきたのがほぼほぼ誰だかわかってしまうのが悲しいところ........。


 えーっと、絵梨花の方か。

 何だ?


 『アンタ部活入るの?』


 部活か.......。

 どこかに入りたい気持ちもないわけではないんだけどな。

 ただ、色んな意味でうまくやっていけそうな気がしない。

 でもまぁ、興味のあるところは一応体験には行っておくか。


 『まぁ、ちょっと体験行って良さげなところあれば考えようかと思っている』

 もし受け入れてくれるところがあれば.......。


 『そうなんだ。まぁアンタ運動神経いいもんね』

 『そうか? まぁ自分ではよくわからないけど。身体を動かすこと自体は嫌いじゃないな』


 バスケも昔は達也と一緒にしていたしな。


 『あ、そういえば達也は多分高校でもバスケだぞ』

 あいつは中学でもキャプテンしていたしな。

 無視はされたが、さっきの反応的にも間違いないだろう。

 

 

 『そう。とりあえず決まったら教えて』

 

 いや.......


 『いや、別に俺がどこに入るかはお前には関係ないだろ......』

 

 達也の情報は別に聞かれたらお前等にならやるけれど、俺の個人情報はそんな安くねぇぞ。普通にいらねぇだろ


 『いや、あるから。今後の予定にも大きく関わってくるから。忘れたら〇す』


 おい。なんて物騒な言葉.......

 これ出すところに出したら勝てるんじゃないの? 俺?


 『ところでアンタ、今日は美優紀とどこ行ったの?』

 

 ん? 美優紀と?


 『普通にまぁ、ブラブラして最後にスタバに入って終わったかな』

 『あっそ』


 何だよ。聞いておいてあっそって......


 『じゃあまたとりあえず決まったら教えなさいよ』

 『了』

 

 あぁ、でもそうか。部活か。

 確か今日、怖そうな先生に空手部に誘われたけども.....。 

 空手とかは個人的にちょっとねぇな。


 俺は別に殴り合いが好きなわけではないから。

 本当に全く......

 いや本当に


 でも、どうっすかなー

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