表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/15

訳あり悪女?


 ふふっ、やっぱり星城くんの弟。

 噂通り、いや噂以上。


 私と同じクラスの兄の方とは本当に似ても似つかない。

 兄の方は普通にタイプだったし、意外にも私に()()堕ちそうな感じはあるけど

 あなたはどうかな?


 でも、ちょっとばかり急がないとね。


 だって今回ばかりは本当に()()()()ちゃったから。


 遊びの引き際だけはしっかりとしてきたつもりだったんだけど、まさかあそこまでだったなんて.......。


 ()()()()()のなんて、見る限り彼ぐらいだろうし。


 やっぱりモテすぎる女って罪?  


 ふふ、何度か様子を伺ったけどこっち系のタイプって意外にも女にウブだったりするのよねー。

 ラノベとか読んでるのはちょっと意味わからないけど、とりあえずそれはそれでまた交渉材料にはなる。


 ま、ものすごく怖いのは怖いし、()()()()()()()()()()()から普通なら絶対にいかないけど、私狙った()()は今までに一度たりとも捕り逃したことはないの。

 ファーストコンタクトであまりにも危険そうならスパッと切ってしまえばいいし、もう判断は誤らない。


 いつも以上に上手くやるわ。


 とりあえず、やっぱりまずは考えるよりも先に行動ね。

 うまくいけば、短期間とは言えこの私と付き合えるんだし。

 まさにWINWINの関係よ。良かったわね。弟くん。


 あっ、教室から出た。

 


 今ね。


 

 「あっ、ご、ごめんなさい。ついつまずいてしまって。大丈夫ですか?」

 「え、まぁ、そちらこそ」


 お、中々悪くないわね。

 この感じ。やっぱりいける!


 「って、え? もしかして君って星城達也くんの弟さん!?」

 「あぁ、まぁ」


 「え~、噂には聞いていましたけどものすごく強そう~。それに顔も私のタイプかも」


 ふふっ、とりあえずこういうタイプは強そうと褒めておけば間違いないの。

 それと嘘でも自分のタイプと言われて嫌な男はいない。

 あと、もちろんさりげないボディタッチはかかせないわね。


 「えーっと、ちょっと誰?」

 「あ、ごめんなさい。つい。私、あなたのお兄さんと同じクラスの大桃杏奈って言います!えーっと確か君は....... 」


 「あぁ星城修二......です」

 「そうだ。修二くんだ。ふふっ、修二くん!覚えた!」


 笑顔で下の名前を呼ぶことも効果的。

 ふふ、それにビンゴ。この反応。そんなに女慣れしてない男の反応だわ。

 いける。


 って、何よ......。

 視線を感じると思ったら........

 可愛い顔してものすごい表情で見てくるじゃない。


 

 確か、堀宮美優紀?

 双子の妹の方だっけ。



 何で? 

 って、ふふ、あぁそういうこと。



 そう言えば噂ではこの子、()()くんのこと好きなんだっけ

 しかも幼馴染?

 

 この子からすれば私は好きな子を出会って数日で奪っていこうとする泥棒猫ってところね。

 ふふ、大正解でしょ。

 まぁ昔からこういう女の顔を向けられるのには慣れてるから、どうでもいいんだけどね。


 とりあえず、事情があってまずは弟くんだから。

 ふっ、一応あなたにもその間に()()くんを堕とすチャンスはあるわよ。

 

 まぁ()()くんは私にもう完全にメロメロだけどね。

 ふふ、そんな顔するわりには幼馴染くせに何年もの間一体何をしていたのかしら

 私にかかれば一瞬なのに。

 顔も私と同じくらい可愛いのに。

 どうせ姉もろとも、つまらない青春ごっこでもやってたんでしょうね。

 ふふ、本当バカ

 

 ま、今はそんなことどうでもいいけどね。

 

 とりあえず、てっとり早く私に堕ちてよね

 弟くんっ!


 ふふっ!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いっす! [一言] これもしかしなくとも、中身入れ替わってるのか
[一言] 一回消した?
[一言] 遊びのつもりが本気になるパターン?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ