初めての金縛り
初めて金縛りにあったとき、本当に怖かった。
あったことも無い人もいるだろうが、あった人は分かってくれるのではないだろうか。
(金縛りにあったことない人、本当に羨ましい!)
☆
高校生の頃、クラスで一番仲の良い友人、ヒヤマ君(仮名)がいた。
あんまり友達もいなかったので、授業中や休み時間はずっと一緒に行動していた。
そんなヒヤマ君がある夜のこと、
私の部屋に来て、寝ている私の首を絞めたことがあった。
……といっても、それは夢であり、初めての金縛り体験であった。
声を出したくても出せない。
身動きを取りたくてもとれない。
ヒヤマ君は、どんな表情をしていたかは覚えていないが、
私に馬乗りになって、両手で首を絞めてくる。
本当に、グギギギギギギギ……みたいな、
抵抗したくともできない感じ。
しばらくして、夢から目を覚ました。
まだ真夜中だった。
これが噂に聞く"金縛り"というやつなのだな、と思った。
金縛りにあっているときには、普通の夢と同様で
「これが金縛りか」なんて風には思えなくて、
現実のことのように感じてしまった。
(最近は「あ、これ金縛りだ」なんて風に思えるときもあるけど)
その翌日、ヒヤマ君にはクレームをお伝えした。
☆
今でも金縛りに合うことが年に一度ほどある。
あるときは、実家の部屋で私が寝ていて、
離れたリビングにいる母親の
「NetFilxが観れなーい!!」
という声だけが聞こえてくる、ということもあった。
「多分Wi-Fiのせいだよ」とか返事してあげられず、
グギギギモードが発動していた。
前日に、雷が落ちて停電した後、テレビのWi-Fiの設定がおかしくなって、
NetFilxが繋がらなかったというエピソードを聞いていたからこんな金縛りにあったのだろうな。
☆
とにもかくにも、金縛りっていうのは嫌なものだ。
以上!