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姉妹愛! 異世界デス・ゲーム  作者: 渋谷かな
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第5Q SSG

「シバちゃん!? 死なないで!? 嫌だー!? 嫌だよ!? シバちゃん!?」

 銃で撃たれたシバちゃんの側で泣いている渋子。

「チィッ、撃つ相手を間違えたぜ。ケッケッケ。」

 そこにシバちゃんを撃った悪者が現れる。

「俺の名前はニーハンターだ。全知全能の神ニート様の命令で渋子、おまえを殺しに来た。俺に狙われて生き残った者はいない。諦めるんだな。」

 現れたのは殺し屋のニーハンターだった。

「シバちゃん!? シバちゃん!? うええええええーん!?」

 ただ渋子はシバちゃんの死を悲しんで泣き叫んでいるだけだった。

「これで終わりだ。」

 ニーハンターが銃口を渋子に向ける。

「おまえも終わりだ。」

 その時、渋子がどこかで聞いたことのある低い声が聞こえてくる。

「え?」

 ニーハンターは声のした上空を見上げる。何かの陰にニーハンターは覆われる。

「プチ。」

 現れたのは赤い炊飯器のジャー専用のジャパロボだった。ニーハンターを足の裏で踏んずけてペッチャンコにして倒す。

「渋子、渋子、大丈夫か?」

 ジャーちゃんが呼びかけても渋子は反応しない。まだ泣きつかれているだけだった。ジャーちゃんは巨大ロボットのコクピットから出て地上に降り渋子の元に駆け寄る。

「渋子、大丈夫か?」

「ジャーちゃん!? うええええええーん!?」

 ジャーちゃんが肩に手を触れると、さすがの渋子もジャーちゃんが来たことに気がついた。そして、ジャーちゃんの胸に飛び乗り泣きじゃくるのであった。

「ジャーちゃん!? 戦争って何なの!? みんな!? みんな!? アーちゃんも!? シバちゃんも!? みんな死んでいくんだよ!?」

「渋子が終わらせればいい。戦争があるから仲間が死んでいくんだ。渋子の手で戦いを終わらせよう。悪の親玉のニートはすぐそこだ。」

「私が戦争を終わらせる?」

「そうだ。渋子ならできるさ。」

「分かった! 私やる! 私が戦いを終わらせる!」

 ジャーちゃんの言葉に勇気をもらった渋子。渋子の表情に生気が戻ってきた。ニートとの最終決戦に挑む覚悟ができた。

「先にパルンがニート城に潜入してお宝のログアウトを盗んでいるはずだ。」

「パルちゃんが!? 早くいかなきゃ! 仲間を助けるんだ!」

 渋子は仲間を二人も失った。これ以上の仲間は失いたくはないのだった。

「渋子にプレゼントを持ってきたぞ。」

「え?」

 上空に待機していた黄金のジャパロボが地面に降りてくる。

「ああ!? 私のジャパロボ!?」

 渋子の街の守り神の巨大ロボット、スマイル・シンデレラ・ゴールドである。

「あなたも来てくれたのね。」

 自分の愛機に感謝する心優しい渋子。

「ニート! おまえをぶっ飛ばす!」

 渋子は最終決戦に向けて、ハイパーメガランチャーのエネルギーチャージを始めるのだった。

 つづく。

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