第7Q 決着
「アハッ!」
渋子は今日も笑って強く愛に生きています。だって、スマイル・シンデレラ、笑顔姫ですもの。
「追い詰めたぞ! パルン!」
「クソッ!?」
パルンと渋子はカリオストトロ国王の魔の手に時計台に追い詰められた。
「さあ! 渋子を渡せ! 私の花嫁だ!」
「嫌よ!? カリオストトロお嫁さんになるなんて!?」
「当たり前だ! 誰が渋子を、あんな意地汚いオッサンにあげるかよ!」
渋子とパルンに愛情の様な友情が芽生えていた。一緒に同じ時間を過ごすと情が湧くものである。
「なら死ぬがいい! パルン三世! 渋子!」
カリオストトロ国王が手下にマシンガンで一斉攻撃の合図を送ろうとする。
「すまない、渋子。どうやらここまでのようだ。」
「そうかしら? 物語は、まだまだ続くと思うけど。アハッ!」
諦めモードのパルンとは対照的な渋子。
「死ぬのは、あなたよ! カリオストトロ国王!」
「なんだと? 強がりはよせ! ワッハッハー!」
「おい、そろそろ目覚めてくれないか?」
渋子の呼びかけでカリオストトロ城の湖の水が暴れだし、湖から渋子の巨大ロボのスマイル・シンデレラが姿を現せる。
「な、な、な、なんだ!? 巨大ロボットだと!? ふざけるな!?」
「現代ドラマに巨大ロボ。これ以上のギャップはないわ。それにパルンのお仲間の警察の人がカリオストトロの偽札工場を突き止めたみたいだしね。」
怪盗ルパンの友達の国際警察の銭亀警部がカリオストトロを繁栄させた、偽札工場の場所を突き止めたのだ。
「さすが! 銭亀のおとっつあん! やい! カリオストトロ国王! これでおまえはお終いだ! ワッハッハー!」
逆転劇が面白く馬鹿笑いするパルン。
「く、くそっ!? 私の計画が!? 私が世界征服するはずだったのに!?」
観念したカリオストトロ国王。
「本当はカリオストトロ国王を時計台の針でミンチにしないと終われないのよね。このお話。」
第7クエスト、カリオストトロ国王をミンチにせよ。
「私の寛大な心に感謝しなさい! ポイッ。」
渋子はアトミックボムを投げた。
「ドカーンー!」
ドッカンと大爆発が起こり、カリオストトロ国王は跡形もなく散った。
「カリオストトロの秘宝は私っていうことで! アハッ!」
渋子の去った後にはキノコ雲しか残らない。
つづく。




