第2Q カリオストトロのお城
「アハッ!」
渋子は今日も笑って強く生きていきます。だって、スマイル・シンデレラ、笑顔姫ですもの。
「よく来たな。渋子。」
「私を知っている、あなたは誰?」
「私は、このカリオストトロの国王! カリオストトロ王だ!」
カリオストトロ城の城主、この国の国王のカリオストトロが渋子を待っていた。
「おまえを嫁にして、私はカリオストトロだけでなく、全ての世界を征服するのだ! この世の全ては私のものだ! ワッハッハー!」
世界征服。これがカリオストトロ国王の目的であった。その体裁を整えるために渋子と結婚しようとするのだった。
「聞いちゃったー! 聞いちゃったー! 汚い王様の企み、全部聞いちゃった!」
「パルン!?」
その時、カリオストトロの城にパルンのふざけた声だけが響く。
「なに!? パルンだと!? どこだ!? どこにいる!?」
周囲を見渡すが、どこにもパルンの姿は見えない。
「カリオストトロ国王、カワイイ渋子とカリオストトロの秘宝は、この私が頂くぜ! 怪盗パルン三世!」
予告状ならぬ、予告放送をするパルン。
「ヌヌヌヌヌーッ!? 邪魔はさせんぞー!? 探せ! 見つけ次第! パルンを殺せ!」
「御意!」
怒り心頭のカリオストトロ国王の命令でお城中をくまなくパルンを探す手下たち。
「渋子、必ず助けに行くから、もう少し、待っていてね。」
「ありがとう! パルちゃん!」
こうして渋子はパルンが迎えに来るのを待っているのであった。
「悪いけど、パルンの助けを待ってられない。アハッ!」
第2クエスト、カリオストトロの手下を殲滅せよ。
「どれだけ待ったところで、コソ泥が助けに来ることはない! 渋子よ! 私と結婚するのだ!」
「それは無理。だって気持ち悪いんだもん。ポイッ。」
渋子はアトミックボムを投げた。
「ギャアアアアアアー!?」
ドッカンと大爆発が起こり、渋子はカリオストトロ城を吹き飛ばした。
「待ってるだけって退屈なのよね。私も探しちゃおうかしら? カリオストトロの秘宝とやらを! アハッ!」
渋子の去った後にはキノコ雲しか残らない。
つづく。




