渋子の町、アハ教徒
「アハッ!」
渋子は今日も笑って強く生きていきます。だって、スマイル・シンデレラ、笑顔姫ですもの。
「アハッ!」
「アハッ!」
「ごきげんアハッ!」
「おおー!? 私の町にアハが広がっている! アハッ!」
渋子が町にやって来るとアハ教が布教され、町人たちはアハで挨拶をしていた。
「さすがノブちゃんね。キリスト教を布教しただけのことがあるわ。アハッ!」
渋子は街にも活気があり、これなら町から街に進化するのも時間の問題だと感心した。
「それにしてもノブちゃんはどこにいるんだろう?」
ノブちゃんが見つからないので、渋子は町工場に行くことにした。
「おっちゃん! 久しぶり!」
「おお! 渋子姫! 私たちの作ったジャパロボは役に立ったかい?」
「ええ! とっても役に立ちました! 何度も助けてもらいました! ありがとうございます! アハッ!」
「それは良かった! 渋子姫を助けることができたんだ! これ以上の町工場のおっちゃん日和はないな! アハッ!」
町工場のおっちゃんたちも渋子のことが大好きになった。
「それにしてもノブちゃんがいないわね?」
「渋子姫、あんた知らないのかい?」
「はい?」
「ノブちゃんは、町の守護神の大魔神ゴールド・ジャパロボに退治されて、刑務所に入っているぜ。」
「刑務所!?」
渋子は町工場のおっちゃんから何があったのかを聞いた。
「最初は良かったんだが、友達が悪かった。」
ノブちゃんは最初は風雲児らしく、楽市楽座の精神で町作りを進めていった。しかし、ある日、病院に友達のお見舞いに行って帰って来ると、悪い友達と遊び始めた。もちろんソウちゃんとシバちゃんである。
「我こそはノブちゃんだぞ! 私はえらいのだ! ワッハッハー!」
ノブちゃんは、前の村長のソウちゃんとシバちゃんとギルドを結成した。
「金! 寄こせ!」
「食い物! 持って来い!」
「女! こっちこい!」
ノブちゃんたちは悪の限りをつくした。
「このままでは渋子様の町が滅んでしまう!?」
「助けてください! 神様! 仏様! 渋子様!」
「ガオー!」
町人の救いを求める声に地面から守り神の黄金のジャパロボが現れた。
「ゲゲゲー!? あれは町の守り神!?」
「ダメだ!? もうエネルギーのチャージが終わってる!?」
「私は関係ないぞ!? 悪いのはこいつらだ!?」
「当たれー!!!」
黄金のジャパロボ、ゴールデン・スマイル・シンデレラのバスターランチャーがエネルギーのチャージを終えて、ノブちゃんたちに打ち込まれる。
「ギャアアアアアアー!?」
エネルギー破の直撃を受けたノブちゃんたちは虫の息で警察に捕まったのだった。
「やっぱり私がいないとダメね。アハッ!」
渋子は笑っているだけで全ての事件を解決できるのだ。
つづく。




