第1Q ムールガイ戦域
「アハッ!」
渋子は今日も笑って強く生きていきます。だってスマイル・シンデレラ笑顔姫ですもの。
「ねえねえ、どうしてジャーちゃんは、赤い炊飯器のジャーって呼ばれるようになったの?」
「それはだな。ムールガイの戦いという宇宙戦争があり、私はピザ家に復讐するためにピザ家の兵士としてジャパロボに乗り込み戦った。その時、お腹の空いていた私は、赤い炊飯器を持ち込みジャパロボのコクピットにあるコンセントでご飯を炊いて食べた。それが上官にバレてしまい、赤い炊飯器のジャーと呼ばれるようになったのだ。」
これが赤い炊飯器のジャーの誕生の瞬間である。
「やっぱり、こいつもとんだ闇を抱えているんだわ!? どうして顔はイケメンなのに、復讐だの、寝取られだの、悪政だの、独裁だの、変な奴しかいないの!?」
渋子は自分の男運の無さを知る。
「あ、そっか。出生の秘密がある人間は、愛されないで純粋に育たないから、どこか性格が、クソ曲がっているのね。」
出生の秘密からの性格の歪みからの闇の行動原理の法則にたどり着いた。
「仮定してみよう。仮の名前はシュナイダー。彼は生まれながらホモの父親に愛されていた。彼の母親は旦那が息子にセクハラしているのを目撃し気持ち悪くなり離婚。汚れた汚い子のシュナイダーは母親に捨てられた心の傷を持っている。そして彼は16才になった。未だに父親とのホモな関係は続いている。しかし彼は子供は父親とホモるものだと信じている。そして高校生になった彼には彼女が出来た。シュナイダー・ホモの物語は、ここから始まる。どう? 面白そうでしょ。」
即興でも素晴らしい学習能力を見せる渋子。
「渋子は何を言っているんだ? 独り言は認知症の始まりだぞ。」
「気にしない、気にしない。たまに天才が爆発するから。」
アーちゃんは渋子の扱いに慣れてきた。
「私はピザ家と戦う地球防衛軍のエルビスだ!」
第1クエスト、ムールガイ戦域を制覇せよ。
「命が消えていく戦争なんか、この世から消えろ。ポイッ。」
渋子はアトミックボムを投げた。
「ギャアアアアアアー!?」
ドッカンと大爆発が起こり、ムールガイにいる者を全て倒した。
「私のジャパロボは、アトミックボム搭載ね。アハッ!」
渋子の去った後にはキノコ雲しか残らない。
つづく。




