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姉妹愛! 異世界デス・ゲーム  作者: 渋谷かな
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赤い炊飯器のジャーQ

「アハッ!」

 渋子は今日も笑って強く生きていきます。だってスマイル・シンデレラ笑顔姫ですもの。

「し、し、渋子! か、か、カワイイ! アハッ!」

「どこにジャーはいるんでしょうね?」

 赤い炊飯器のジャーのクエストにやって来た渋子とアーちゃん。

「誰だ? 私を探しているのは?」

 そこに颯爽と仮面をつけた若者が現れる。

「もしかして!? あなたがジャー!?」

「そうだ。私がジャー・タキタテだ。あなた方は何者だ? ピザ家の追手には見えないが?」

 ピザ家とは、ジャーの父親を殺しタキタテ王国を奪った悪い一族である。

「違うわ!? 私たちは追ってじゃないわよ!? だって渋子、可愛いでしょ?」

 ジャーに愛想を振りまく渋子。

「分かった。敵でないのであれば、同士になれなれ。私は、私の幸せを奪い去ったピザ家に復讐する。」

「出たな! 魅力的なキャラクターの生い立ちめ!」

 ジャーは、ピザ家に復讐するためだけに生きている。結論からすればジャーは哀れな孤独な男である。

「ところで、おまえたちはジャパロボは持っているのか? この宇宙西暦0004は巨大ロボ無しでは生きていけないぞ。」

「持っています! 渋子専用ジャパロボ!」

 渋子は、渋子の町工場のおっちゃんたちが作ってくれた自分専用のジャパロボを見せる。

「面白い。見せてもらおうか。渋子専用ジャパロボの実力とやらを!」

「え? ええー!? いきなり対戦ですか!? 聞いてないよ!?」

 ジャーは自分の赤いジャパロボに軽快に乗り込む。渋子も渋々と自分のジャパロボに乗り込んだ。

「うわー!? ジャパロボってどうやって操縦するのよ!? 説明書はどこ!?」

 渋子はジャパロボのコクピットで右往左往して慌てていた。

「遅い!」

「ギャアアアアアアー!?」

 渋子の目の前にジャーの赤いジャパロボが現れ渋子のジャパロボをキックして吹き飛ばす。

「やったか? ・・・・・・何!? 平気だというの!? 直撃だぞ!?」

 しかし渋子のジャパロボは大破することなく無傷だった。

「あのジャパロボは化け物か!? ボディは、オリハルコンでできているとでもいうのか!?」

 オリハルコンとは、異世界ファンタジー的に最強の鉱物である。

「い、生きてる!? 町工場のおっちゃんたち、ありがとう!」

 渋子は戦闘中も笑顔と感謝と、おやつを食べることは忘れない。

「上昇してください! 渋子姫!」

 遅れて量産型のJ000ジャパロボに乗ったアーちゃんが援護に現れる。

「援軍か!? やるな。渋子、君たちの力は理解した。私と共にピザ家を倒すのに力を貸してくれないか?」

「いいよ! アハッ!」

 快く安請け合いする、困った人を放ってはおけない渋子であった。

「よろしくね。ジャーちゃん。」

「ジャーちゃん? 私のことはジャー少佐と呼んでくれ。」

「無理。ジャーちゃんはジャーちゃんだよ。アハッ!」

 こうして渋子はジャーとクエストに挑む。

 つづく。

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