第4Q 一向一揆
「アハッ!」
今日も渋子は明るく前向きに笑っている。
「そのキャラクターの性格や背負っている物語は、そのキャラクターが生まれた時から始まっている。」
渋子は物語を考える上で、魅力のあるキャラクターというものに関心を抱いていた。
「くらえ! 聖剣エクスカリバー・スラッシュー!!!」
「撃て! 撃て! 撃てー! 鉄砲乱れ打ちだー!!!」
アーちゃんとノブちゃんは血気盛んで戦争が好きなので、渋子は一人で考えに更けこむことができるのだった。
「でも本当は、そのキャラクターが生まれた環境で、そのキャラクターの性格、運命が決まる・・・・・・か。」
渋子は自分が平和な時代に生まれたことを少し感謝した。
「愛されて育った者。逆に、愛されないで育った者。幸せな親に育てられた者は、人間は素晴らしいと言う。しかし、愛されないで育った者は、人間を嫌いという。そして自分が親からいじめられたから、他人をいじめることに抵抗が無く、自分のためなら他者に残酷な課題を課す。」
ここにキャラクターの性格分けが登場する。
「キャラクターの心が清らかなのか、闇に落ちているのかで、ジョブチェンジできる種類が制限される。筋が通っているわ。1億人殺したのに、聖なる神になんかなられたら詐欺もいい所だわ。」
ちなみに渋子はアトミックボムで1億以上の敵兵を殺しているので、渋子の創世神は聞いて呆れる。若しくは混沌のカオスの世界を作ったのは渋子かもしれない。
「かかれ! 我は一向一揆のクソ坊主だぞ!」
第4クエスト、一向一揆を殲滅せよ。
「どうでもいい。ポイッ。」
渋子はアトミックボムを投げ捨てた。
「ギャアアアアアアー!?」
ドーカン! と大爆発を起こし、一向一揆は一掃された。
「ああ~考えることが多いわ。」
渋子の去った後にはキノコ雲しか残らない。
つづく。




