表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姉妹愛! 異世界デス・ゲーム  作者: 渋谷かな
43/101

第2Q 今川義元

「アハッ!」

 今回も渋子の笑顔から始まる。世界は渋子のことをスマイル・シンデレラと呼ぶ。

「それにしても、出生の秘密だの、継母だの、昼ドラマみたいな物語ばかりね。」

「元々、人間は殺人人種ですからね。ドロドロしたストーリーが大好きですよ。」

「原始人や狩猟民族のDNAが現代人にも引き継がれているのね。」

 こうなってくると物語を作る時は、主人公の悲劇の生まれから考えなければいけない。

「メインストーリーがあって、それとは別に、その物語の主人公の仲間の物語のエピソードを作る。するとメインストーリーに厚みも出るし、仲間のファンも生まれて、メインストーリーは大人気になるということね。」

 プチでもいい、わんぱくに育ってほしい。

「ということは、メインストーリーが渋子としたら、ソウちゃん、シバちゃん、アーちゃん、ノブちゃんたちのエピソードが大切ね。まあ、それが大切なのが分かっているから、今もノブちゃんクエストをやっているんだけどね。」

 渋子は天才ゲーム・プログラマーの姉の日向が作ったゲームの流れは間違っていないとフォローする。

「生命。それは愛の結晶。それが人間でも魔物でもロボットであっても。」

「命とは何もない所からは生まれない。例え、それが無や闇であっても。必ず、それを生み出したものがいるはずだ。」

「そうか。私が生まれた理由は、同族争いをするために生まれたんじゃないんだ!? 私が生まれてきたことにも必ず理由があるはずだ! 天下布武だ!」

 この時、ノブちゃんが天下統一を志したらしい。戦国覇者ノブちゃんの始まりである。

「それにしても、私とノブちゃんとアーちゃんじゃキャラクターボリュームに欠けるのはなぜ!?」

「どうせ妻をランスロットに寝取られた野郎ですから。ダメな私。」

「え? なんか言った? これから桶狭間に行くんで、準備が忙しいんだ。」

「こいつらじゃ、盛り上がらん!」

 主役クラスのSランクは自己中心的な奴が多かったため、渋子はついていけなかった。

「我こそは駿府の大富豪! 今川義元であるぞ! 道を開けよ!」

 第2クエスト、今川義元を殲滅せよ。

「うざい! 日常会話ができる相棒が欲しいな。ポイッ。」

 お馴染みのアトミックボムを渋子は今川義元に投げつけた。

「ギャアアアアアアー!?」

 今川義元は粉々に吹き飛んで渋子に倒された。

「ソウちゃんとシバちゃんは真面目に街を作っているかしら?」

 いつもの様に渋子の去った後にはキノコ雲しか残らない。

 つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ