巨大ロボ、
「三国志の世界に巨大ロボがあったら、籠城しているお城なんてイチコロよね。」
「私も孔明も、三国志の時代に巨大ロボットを作ろうなんて考えたことはなかったですね。」
街ができたら、今度は天才ゲーム・プログラマーの姉の日向の趣味、巨大ロボ作りについて話し合う。
「ソウちゃんは曹操ロボでしょ。シバちゃんも司馬懿ロボ。完璧ね。」
「ねえねえ、お姉ちゃん。渋子のロボは?」
「あったじゃない。渋子のロボはバニーガールのバニーちゃん。別に渋子ロボでもいいわよ。」
自分の日向ロボは作り忘れている天才ゲーム・プログラマーの姉であった。
「これで封印されたバスターランチャーが使えるわ! アハッ!」
当初、渋子の武器はアトミックボムとバスターランチャーだった。しかし使い勝手の悪さから一撃ドッカンの妹はアトミックボムしか使わないかったので、バスターランチャーは物置の端っこで埃を被っていた。
「武器も防具もロボも、全てオリジナルで簡単な作り方で作っていいと分かった。それだけでも一度、武器屋や防具屋を作って良かったわ! なんでもやってみるものね。アハッ!」
「お姉ちゃんは偉いね。さすが渋子のお姉ちゃんだ! アハッ!」
「ありがとう。渋子。アハッ!」
スマイルシンデレラ姉妹は、いつも明るく元気に笑顔で笑っていた。
「やはり巨大ロボも素材と資源。それに病院の医者みたいに、メカニックマンの技術、科学技術も高くないと高性能な巨大ロボが作れない。」
「また時間のかかる育成の実装ですね。」
「お客様に休む間を与えたら魔法が解けて去って行くからね。売り上げも無くなり過疎ゲー扱い。そんなの!? 私、耐えられない!?」
ゲーム・プログラマーとして一番悲しいのは、自分が作ったゲームが忘れ去られることである。
「これで基本設計はできたわね! 次回からはキャラクタークエストを再開だ!」
「やったー! 渋子の出番だ! アハッ!」
この短い間に渋子は創世神にまで上り詰めていた。
つづく。




