最強装備、創世神
「ということで、渋子の装備はSランク、渋子の剣!(攻撃力100倍。無限攻撃回数のミンチ専用。)渋子の盾!(どんな攻撃も防ぎます。)渋子の鎧!(背中に羽が生え空を飛ぶことが出来ます。)渋子の兜!(鳩時計があり、ポッポーと鳩が泣きます。)所持品は、アトミックボムと。」
天才ゲーム・プログラマーの姉の日向は、妹の最強装備をプログラミングする。このゲームの開発者は日向なので自分の思いの通りである。
「いいの!? 渋子ばっかり、そんな良い装備をもらっても!?」
サービスし過ぎに困惑する妹の渋子。
「いいのよ! だって渋子は私の妹だから!」
カワイイ妹を溺愛している姉。
「お姉ちゃん! 大好き!」
姉はカワイイ妹に滅法弱かった。
「アハッ! アハッ! アハッ!」
「アハッ! アハッ! アハッ!」
この物語は「アハッ!」で会話ができてしまう姉妹愛の話である。
「あんたたちも笑いなさい!」
「え!? 私たちも!?」
「アハ・・・・・・?」
「アハハハハ・・・・・・?」
アハ笑いを強要されて、ぎこちなく笑うシバちゃんとソウちゃん。
「ここまで最強チートされていると、渋子殿は君主ではなく、神ですな。」
ソウちゃんは何気なく素直に心の声を言葉にした。
「それ頂き!」
日向はメモに書き、頭の中のアイデアをまとめる。
「できたー! 勇者渋子の正体は、実は神だった! 創世神、渋子よ!」
遂に渋子は神になった。
「神!? 私なんかが神ですか!?」
「そうよ! 渋子は神よ! だってカワイイもん! アハッ!」
「やったー! 渋子カワイイ! お姉ちゃん! もっと言って! アハッ!」
「渋子! カワイイ! アハッ!」
「アハッ!」
やはり危険な渋野姉妹であった。
「仕える殿を間違えたのかもしれない!?」
「そうだな。野に下ることも考えよう。」
忠誠度が下がったシバちゃんとソウちゃんは放浪の旅に出ることを模索する。
「アハッ!」
「アハッ!」
「さあ! 皆さんご一緒に! アハッ!」
「こうなったら破れかぶれだ! アハッ! アハッ! アハッ!」
「急に負けたくなくなった! アハッ! アハッ! アハッ!」
「アハッ!」
「アハッ!」
渋子の仲間たちは笑いに包まれていた。
つづく。




