武器屋、三国の剣
「さあ! いよいよ街を作るわよ!」
「おお!」
渋子の家の外の巨大ボスは、姉の日向が消し完全に消滅され平和になった。
「まずは武器屋ね。」
「それでは武器屋のランク分け一覧表を作りましょう。」
「S、聖剣エクスカリバー。」
「A、ドラゴンキラー。」
「B、鋼の剣。」
「C、剣。」
「D、檜の棒。」
「こんな所ですか?」
「殿、ここで問題が数点発生せました。」
「どういうこと? シバちゃん。」
「キャラクターのランク分けで、Dが一般の曹操軍兵とかでした。ということはDが剣になります。」
「それにCが剣ですが、Bは鋼の剣。剣の素材でランク分けすることになります。例えると、Bがゴールドソード。Cがシルバーソード。Dが普通の剣です。」
「ランクの高い武器を製作するには、鉱石などの素材集めが必要になります。」
ゲームに強い武器、また強い剣を作るためには素材を集めなければいけない。
「次にソウちゃんに強い武器がないということです。元々、三国志というのは人間関係のドラマなので、武器の種類や名前なんて、ほぼ存在しません。」
「そうなんだ。」
「そこで考えたのがソウちゃんなら、魏王の剣とか丞相の魔法書、丞相のグリモワールとか、何かオリジナルなものを創作しないといけません。」
「それ、いただき。」
優秀なAIのシバちゃんとソウちゃんのアイデアを素直にパクる、自称、天才ゲーム・プログラマーの姉の日向であった。
「そうなると三国志でSが聖剣エクスカリバー、Aがドラゴンキラーというのもおかしいのね。」
「気軽にS武器は魏王の剣、蜀王の剣、呉王の剣の三本にしましょう。」
「三本の剣をAランクにして、シークレットSランク武器を作成するとか?」
「三国の剣とかいいですね。」
「三国志モチーフ? パクリ? オマージュ、リスペクトで、新しい物語ができそうですね。」
「武器屋を作成するだけで、これだけ話が盛り上がるのね。ワクワクしてきたわ。」
「素晴らしい! 置き換えでいいのかな? 三国志を三国の剣だから。天下統一を三本の剣を手に入れたら世界を統一できると言い伝えがある。とか。」
「それいいですね。」
「ワッハッハー!」
日向たちは楽しく創作を楽しんだ。
「あの・・・・・・武器屋の製作を忘れていますけど? はいはい、私は難しい話は分かりませんよ。ケッ!」
一人蚊帳の外の渋子であった。
つづく。




