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姉妹愛! 異世界デス・ゲーム  作者: 渋谷かな
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妹、異世界へ行く

 主人公の名前は渋野ピヨコ。略して渋子である。姉の名前は、渋野日向。ゲーム制作会社で働いている。

 ある日、姉が疲れて寝てしまった。

「お姉ちゃんのゲームで遊んでやる!」

 渋子は姉の開発中のゲームにログインした。

「ウワアアアアアー!?」

 妹の悲鳴に目覚める姉。

「あんた何やってんのよ!? それデス・ゲームよ!?」

 お馴染みのゲームで死ぬと、現実の人間も死ぬ礼儀正しいデス・ゲームです。

「ギャアアアアアアー!? 助けてお姉ちゃん!?」

「無理!」

「薄情者!? ギャアアアアアアー!?」

「渋子!?」

 こうして妹はゲームの世界に次元を超えて転移しちゃいました。

 異世界戦国時代の始まり。

「ここはどこ?」

 妹の渋子は異世界のマイルームというゲームのトップページにやって来る。

「そこは箱庭で自分の部屋が作れるのよ。まだ開発中で何もないけどね。お金を出せば土地も帰るから自分の領地を増やすこともできるわよ。」

 姉の日向は現実からスマホの画面に映る渋子に声をかけている。

「お姉ちゃん!? お姉ちゃんの声が聞こえる!? そうか! 私、死んだんだ!」

「生きてるるわよ。渋子、あなたの映像も見えてるし、会話もできるわよ。」

「すごい! これ、お姉ちゃんが作ったの!?」

「そうよ。あなたのお姉ちゃんは偉いのよ。ワッハッハー!」

 姉、日向の作っている最新ゲームは異世界と現実世界で通信ができる。

「妹をデス・ゲームに巻き込んだくせに?」

「こらー!? あんたが勝手にログインしたんでしょ。」

「そうだっけ。アハッ!」

 笑って誤魔化す妹の渋子。

「お姉ちゃん、現実の世界に帰りたいんだけど、どうすればログアウトできるの?」

「無理。」

「え?」

「だって、まだログアウトのプログラムを作ってないもの。」

「なんですと!?」

 ログアウトができないことに絶句した渋子。

「なんでログアウトを作ってないのよ!?」

「忘れちゃった。アハッ!」

 姉の日向も笑って誤魔化す似た者姉妹であった。 

「ちょっと!? 私、トイレしたいんだけど!? どうすればいいのよ!?」

「それは大丈夫。トイレのプログラムは完成しているから。」

「なぜトイレは作っているの?」

 疑問を抱く渋子。

「できた! トイレよ!」

 簡単に日向はトイレを実装した。

「トイレ!? トイレ!?」

 渋子はトイレにダッシュして用を足す。

「この子、異世界で生きていけるのかしら?」

 日向はデス・ゲームに緊張感の無い妹の生存を心配するのであった。

「お姉ちゃん!? このトイレ! 紙が無いよ!?」

「あ! トイレットペーパーを実装するの忘れちゃった。アハッ!」

「私のお姉ちゃんはどうして、いつも抜けているんだろう?」

 渋子は、こんな姉で私は無事に現実世界に帰れるのか心配する。

 つづく。

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