順調
「カイ監督」
「最終確認を?」
カイはくたびれた青い軍服姿・・・・
左手に刀を持っている・・・・
此処はスタジオ・・・・・
カイの知覚に町の風景が入るこむ・・・・・
それは人口増大で出来たる・・・・
のどかなベットタウン・・・・
新しい商店街・・・
緑も溢れ・・・・・
エニグマを使い細かく・・・・
夢幻で作りたる町を隅々まで網羅し・・・
カイは此処にはいない・・・・
サイカに様々情報を送り・・・・
「こんなギリギリでなくても」
「ギリギリ?」
「今日の昼からですよ?」
「?」
「流石」
「エリアゲニで」
「・・・・・・・・・」
「無茶を平然と」
「百人雇うなら」
「ゲニ一人雇え」
「奴らは血じゃねえ」
「黒血が流れている」
すごいねえぇ・・・・・・
流石に皆が皆黒血使える訳じゃないよ・・・・・
だってエニグマあるしね・・・・・
こっちの方が断然楽だし・・・・・
そういえば俺が入る前は・・・・
一人前の証だったな・・・・
オヤジさ尊敬はするけど・・・・
騙され易くてイケない・・・・
誰だったけ?・・・・
皆から手に入れた知で・・・・
美味い汁啜ってたの・・・・
俺が入った時既に・・・・
形だけの代表状態・・・・・・・
ハクさんとか・・・・
慕う者は斬られるのが怖くて何も言えず・・・・
復讐でいったのに・・・・
出たら・・・・
「刀」
「押し義理でしたね」
「引き継がれるのでしょう」
作業しつつ刀を見つめていると声をかけられる・・・・
「?」
「ゲニを引き継がないよ」
「其れは彼らがすればいい」
「俺はハヤシらしく」
「概念を取り入れるだけさ」
「そして土地に根差し」
「芸を磨く」
オヤジは言えばわかってくれる人だった・・・・
ただ身内の言葉を聞かないが・・・・
其れが今日の状況を・・・・
息子が妻がで通用しない・・・・・
じゃあ無理だで・・・・・
まあ普通・・・
よそ者の俺の言葉聞くなんて思わないよね・・・・
言った俺が驚いたよ・・・・
「ああ」
「どちらが正しいかだと」
「ヘタレが正しいに決まってるだろ!」
「ヘタレやれ」
「邪魔してくるやつはぁー」
「俺が!」
オヤジは押し義理を掲げ
「断たっ切ってやる!」
そして改革が始まり・・・・・
彼女がススシロ・キョウ・タチバナ
黒髪短髪茶目スタイルよしの・・・・
20代前半のスーツ姿の美女・・・・
「良いんですか?」
「思い入れが無い」
「何で改革しようと?}
「そこに芸を愛し」
「しなくて良い苦労してる」
「仲間がいたから」
俺は・・・・・
「今のゲニに」
「仲間はもう居ない」
「彼女がヤエが暴いた」
「俺がとどめを刺した」
「オヤジは認めてくれた」
「皆が新たに歩き始めた」
「残っているのは」
「ただの遺産だ」
「其れを使い」
「見事に負の遺産を」
「払拭しようと足掻き」
「最終的に喰らうと?」
俺はにやりと笑い・・・・
「彼らは最初邪魔してたくせに」
「改革が軌道に乗ると」
「自分たちがーと」
「再び邪魔してきた位だ」
「出来るだけ足掻いて欲しいね」
「まあ」
「ホントの意味で捌きたいやつらは」
「逃がしちゃたけどね」
「それは残念でしたね」
サイカかも俺も問題無しと・・・・
「じゃあ」
「エキストラの皆さん来るまでと」
「はい」
「どうぞ」
「カイ監督」
スズシロは飲み物を渡して来る・・・・
「ありがたやー」
スズシロに向かい礼を伝える・・・・
「ふふふふふ」
「ねえスズシロー」
「ヤエさん」
二人は黒いオーラを迸らせ・・・・・
「ねえ」
「先ずはありがとうと」
ヤエは目から・・・・・
「どういたしまして」
「ヤエさんは忙しいでしょうし」
「私が政府を代表して」
「相方も含めて支えていきますので」
「どうぞ安心してください」
其れを真向から受け止めるスズシロ・・・・
バチバチト稲光が走り・・・・・・
「良いわ受けてあげる」
「カイさん良いでしょう?」
ヤエとやりあえる・・・・
何故?・・・・・
「「カイさん?」」
二人スズシロとヤエが俺を見つつ・・・・
二人で何故たずねるかな?と思いつつ・・・・
「ああいいよ」
「今のヤエには逆らえないよ」
「でも」
「何?」
「ヤエじゃなくて」
ヤエがションボリとするので・・・・
俺は・・・・
「ヤエは」
「支配する立場だから」
「操りたい」
「相手の事を思って動いた方が良い」
つかしてるよね・・・・
要らない言葉な気もするが・・・・・
「はい♪」
喜ぶヤエは何よりも素晴らしい・・・・・
うむむむ・・・・
ヤエを使えるようにならないとか・・・・・
今のヤエはウラボス!
考えてみれば攻略むずくて当たり前か!
スズシロがおそるおそる尋ねてくる
「えーと?」
「ああ何で」
「ヤエとぶつかるのかなーて」
二人はきょとんと見つめ合い・・・・・
「「秘密♪」」
笑い伝える・・・・・・
お読み頂き有難う御座います。