シェリフ~へたれな保安官は皆のヒ-ロー~
「ふむ」
「綺麗になったか?」
早朝おじいちゃんが事務所の掃除をしている・・・・
良くいる特徴の無いおじいちゃん・・・・
優し気な風貌・・・・・
作業着を着ている・・・・・
気が付くものなら匂いが気配が無いことに気が付くだろう・・・
元タイトルヒーロー・・・・
ハク・メン・サトウ・・・・
おじいちゃんとされているが・・・・・
カイとは5歳さでまだ50ではない・・・・
現在はカイの部下に・・・・
弟子育成に日々励んでいる・・・・・
「ふむ」
ドアの向こう側から気配が・・・・
「おはよ」
「おはよう」
「おはようございます!先生!」
「ハク先生おはよう」
「皆おはよう」
来るは仲間達・・・・・
カイに選ばれし精鋭たち・・・・
サイカ・ウタ・スメラギ・・・・
演出・脚本・進行まあ何でもござれの才女・・・・
黒髪長髪青眼のスタイルの良い美女・・・・
今日も見栄えの鮮やかなドレスを着ている・・・・・
ゴウ・コウ・スメラギ
黒髪短髪のイケメン・・・・・
サイカの夫で皆の補佐・・・・・
ビシィとスーツ姿で決めている・・・・
どちらも40代である・・・・・
若作りでカイ同様見えんが・・・・・・
ハルト・ゼツ・サトウ
16であり・・・・
明朗快活な青年・・・・・
ラフな姿で朗らかに笑う・・・・・
メインカメラマン・・・・
優秀過ぎる我が弟子・・・・・・・
ミメイ・エミ・コウミョウ・・・・
16であり・・・・
ジンオヤジの孫娘・・・・・
唯一残った・・・・
他は出て行ったか斬られた・・・・・
己を越えられぬ・・・・
子等要らぬ・・・・
そう常に求めていた・・・・
オヤジは己の屍を踏み越えていく者を・・・・
「俺は己を越えた者が現れた時」
「命を捨てて名を」
「永遠に語り継がれるものを」
故に慕う者は超えられなかった・・・・
狂気に彩られた美しくも燃え盛る理想を共に歩み続けた・・・
カイは其れを止めた・・・・・
オヤジは此れからも演じ続け・・・・・
ミメイはカイに救われ続けた・・・・
ミメイはヤエと同様・・・・
現在ただカイの為に生きている・・・・・
様はヤンデレじゃな・・・・・
カイはカイで己を見つめなおしている最中で・・・・
まあ至極愉快な状況に・・・・・
「先生」
「なんじゃ」
「カイさん」
「来ませんね」
「成功か?」
「終わっちゃう!」
「そんなことはありません!」
「どうしてかしら」
バチバチと・・・・・
「いきなりヤエさん」
「もう日常だな」
「ふふふふふ」
「私の方が弟子歴長いからー」
「です!」
「ふふふ」
「何度聞いても」
「うらやまー」
「悔しぃぃぃぃ」
相変わらず芸達者な・・・・
ハンカチを見事に・・・・・
噛んでおるのー
ミメイも善いな・・・・
そして流石・・・・・
過ぎた弟子コタ・・・・
カメラエニグマで撮りつつ・・・・
「大丈夫みたいですね」
「先生♪」
「そうじゃな」
全く楽しみなものだ・・・・・
お読み頂き有難う御座います。