修羅場!
「ごちそうさま」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
目の前には弁当箱が三つあり・・・・・
彩り鮮やかで美味しそうではあるが・・・・・
美味しくはあったが・・・・・
これ以上食べる気は起きない・・・・
「ねえヤエのお弁当が一番」
「セツの」
「僕のが一番食われてるね」
ああんとばかりの鬼の形相で睨む二人・・・
一番年若いフミはあはははと笑い・・・・
修羅場が始まるな・・・・
「俺は仕事の都合ででるよ」
俺はスタイリッシュな青い軍服姿で・・・
ベレー帽をかぶり椅子から立ち上がり・・・・・・
自室から出て行く・・・・
「「あ」」
「いいから」
「カイ」
「イッテラー」
フミの言葉を無視し玄関から出て行こうと靴を履こうと・・・・
俺の名はカイ・キ・ハヤシ・・・・
41になり・・・・
子供頃からの夢を叶えタイトルヒーローに・・・・
既にあきらめてたんだけどねぇー・・・・
普通はチームで行う・・・・
タイトルヒーロー・・・・・
大量の空きが生まれ・・・・
ハヤシで埋めなければならず・・・・
思わぬチャンスに手を上げ・・・・
チャンスを物にした・・・・
基本気の合う者同志でつるみ・・・・
競い合い教えを乞い・・・・・
タイトルヒーローになる者だが・・・・・
ボッチで目指してきました・・・・
別に初じゃない・・・・
そう結構いる・・・・
皆短期だけど・・・・
そして今日初待機を迎える・・・・
靴を履き終え・・・・
立ち上がろうとする・・・・
俺に・・・・・
「じゃあ」
「皆で弁当交換しよう♪」
「さんせーい♪」
「さてヤエ先生の腕前を♪」
「堪能したまえ♪」
「セツ君」
「ちょ私もヤエねえのがー」
「そうなの」
「じゃあどうしよう」
もう修羅場終わりの・・・・
仲良し会話が・・・・・・
彼女らは・・・・・
相方に成りたいと・・・・・
「私達は生涯を共にする覚悟できました」
美しき麒麟児は美しい黒い髪を・・・・
深紅の瞳を輝かせ・・・・
白い肌は艶やか誘い・・・・・
俺ははぁはぁと美しい和服美女に・・・・
ヤエ・ベニ・オオヤ・・・・
美しき紅の才女24才・・・
「私達は家の為に」
才人セツ・オボロ・タバネ
白髪黒いゴスロリ白い肌・・・・20才・・・・
正直にヤエがすごすぎて・・・・・
「其れをご承知の上で」
特にいわれのない少女・・・・
フミ・ドウ・ガ
金の瞳褐色の艶やかな肌・・・・
黒い長髪・・・・・・
白いエロス忍者装束の慎ましい身体の・・・・
此れはすごく・・・・
いつもお世話に・・・・・18才・・・・・
「ヤエさん」
「お願いします」
「「はい却下」」
「えーとカイさん」
「理解を深めてから」
「私達は・・・・・」
なんて言ってたっけ・・・・・
そして共に暮らし始めて・・・・・・
正直溝が出来るばかり・・・・・
三人の花が咲き咲かせるのを聞きつつ・・・
ドアを開ける・・・・・
お読み頂き有難う御座います。