4/6
道具紹介「墨差し (スミサシ)」
折角なので、作中に出てきた道具を紹介したいと思います。
墨差し
スミサシ
竹で作られた筆です。
ヘラのような方で直線を引き、棒状になってる方で文字を書きます。
大きさは、幅が4分(約12ミリ)
長さが7寸(約21センチ)
厚みは1分5厘(約4.5ミリ)
ヘラ状になっている方は、薄く割いて、墨の含みを良くしてあります。
理想は40枚だと習いました。
しかし薄く細かく割こうとするのは難しく、私は25枚くらいが限界です。
昔は大工が自分で作るのが当たり前でしたが、今では既製品も売られています。
地域や個人によって、形や大きさは違いがでます。
ちなみに、大工の技能士試験では、墨差しを使うことと定められているので、鉛筆、ボールペンでの墨付けは退場させられてしまいます。
形のバランスや、使い勝手、見た目の良さなどこだわりだしたらきりがありません。
…以上、墨差しの紹介でした。
あまり知られることの無い大工の仕事、興味を持って頂けたら嬉しいなぁ、と思います。