登場人物紹介
傾国の息子 リュケイオン(19)
ヴェシテス王国第六王子に当たる美貌の青年。
隣国ウェルヌスに留学中。
他者との交流が少ない人生を歩んできたので人間関係に疎い。
虐げられて育った為、幼少の頃から身の回りのことは自分でしていた。
お陰で王子様とは思えないくらいに手先が器用。
負の方面には理解が深いが、自分に向けられる正の感情には鈍い可哀想な青年。
傾国の娘 ミンティシア(9)
ヴェシテス王国の末王女に当たる美貌の少女。
誰かに愛された経験に乏しく、表情筋は死滅気味。
会話をした経験も少ないので語彙が少なく、無口。
情緒面も未発達で年齢以上に幼く見える。
心を開いていた唯一の相手「おかあさま」から兄の存在を聞く。
リュケイオンを慕っているが、好意の示し方を知らない。
王太子 エドヴァルス(35)
ヴェシテス王国王太子にあたる器の大きな妻子持ち。
傾国の子供たちを気にかけている殆ど唯一の人。
年齢差があるので兄と言うより親目線に近い。
しかし立場から公然と庇う事が難しく、歯痒い思いをしている。
傾国の息子の従者 ダリウス・ダンダリオン(24)
隣国ウェルヌスの貴族で、子爵位を持つ青年。
リュケイオンに仕えてはいるが、本来の主はウェルヌス王家。
10年前、リュケイオンを案じたウェルヌス王妃の命で側付きとなる。
付き合いが長いからか、リュケイオンとはそれなりに気安い関係を構築している。
色々とそつがない。