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うす青い強弱の交差点  作者: 結城 義仁
5/22

05 先輩と決闘だ・・・・・・・・・・・・・・

 それは春休みも終わり、気候も良いすがすがしい日。

教室を移動中のことだった。


廊下を歩いていると。仲間の上田が三年生と言い争いを。

「どうしたんじゃ」と尋ねると三年生が俺を睨み付けた。


しばらくの間、睨み合いをしていると。


「結城、どうかしたか」振り向くと。「ここで喧嘩しちゃーいか

ん、武道場でやれ」「そうすれば学校には、ばれないし」「俺も

立ち会ってやるから」と知り合いの山田先輩が。


「お前も武道場へこいや」相手も「わかった」と返事が。

四人でチャリンコに乗って5分ほどの武道場へ。


上着を脱ぎ、道場の中央で向かい合い、「山田先輩」の合図で

始まった


私は当然、空手の構えをすると、なんと相手は、少林寺拳法の構え

に入った。


なかなかの構えだと瞬間的に悟った。相手も少しあわてた様子だ。


先行して攻撃をかけたが、練習のようには、スムーズに動けない。

「落ち着け馬鹿野郎」と心の中で叫び、深呼吸。


数分が経ち、何とか腹に数回、前蹴りを決めたが、我慢したのか

平気な顔をしている。


相手は、まだ攻撃はしてこないので、わざと手をぶらりと下げ

て疲れた様子を見せた瞬間、顔めがけて攻撃してきた。


その瞬間、とっさに顔を左に避けた後は、良く覚えていないが

相手が道場の真ん中で目から血を流して倒れていた。


「これまで、もう終わりじゃ、後は俺が片付けるから結城は帰れ」

と先輩が。


廻りを見るとびっくり、いつの間にか30人ほどの見物人が、そのう

ち十人程は俺の応援に来てくれた同級生達だ。



この時代は今と少し違って、午後の授業をサボって帰っても先生

にうるさく言われることは、あまりなかったように記憶している。


先生は、こいつらは怒っても無駄だ。そう思って諦めていたのか

も知れないな。



私は山田先輩の好意に甘えて、仲間達と友人の家に向かった。


全て先輩のご尽力で、全て何事も無かったことで仕舞が付いた。



  その後は俺も同級生や後輩から何回か、喧嘩の相談を

   受けるようになり、仲介の役を何度もしたなと、

       今でも良く思いだす。



   今回も良き先輩に恵まれてよかった。・・・感謝




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