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幼馴染が二股してもいいかと相談してきた

作者: 猫の集会
掲載日:2026/06/27

 オレには、美月みつきという幼馴染がいる。

 

 そろそろテストだということもあり、お互い得意分野を教え合おうと、互いに協力してオレの部屋で勉強している。

 

 あんまり必死過ぎても疲れるので、たまに休憩をはさみながら、勉強していたんだけど…

 

 美月がいきなり勉強していたテーブルを、ドンドン、ドンドン‼︎と叩き出した。

 

「え、どうした?虫?」

「んなわけないじゃない。そんなに必死で虫を叩く女なんかいないでしょうよ?」

 

 …

 

 美月なら、やりかねないけど…

 

「じゃあ、どうしたって言うんだよ?」

「好きな人がいきなり同時に迫ってきたらどうする?」

「え、困る」

「それな‼︎そうなのよ‼︎え…わたしったら、どうしよう…ねぇ、晴也はるやどうする?二股しちゃう?」

 

 …

 

 え…?

 

 二人同時に迫られてるんだ?

 

 美月…

 

 モテ期到来やん…

 

 てかよ…

 

 好きなやつ二人もいんのかよ⁉︎

 

 そんで、オレは入ってないのかよ⁉︎

 

 オレは、美月のこと…好きだけどね?

 

 …

 

 なぜオレは…テスト勉強中にいきなりフラれているんだ…。

 

「で、どうすんの?」

「どうしよぅ〜…うううぅっ」

「てか、だれ?美月に迫ってきてるやつってさ」

「みっくんとたいちゃん」

 

 …

 

「へぇ、楽しそうな脳内だねー」

 

 なんだ、推しの妄想かよ。

 

「いや、これはガチなの‼︎ダンゴムシの決勝戦なの‼︎」

 

 …

 

 ダンゴムシ?

 

「え、美月の推しってダンゴムシだったんだね」

 

 …

 

「違うよ‼︎大会がそういう題名なのっ‼︎」

「あー、美月脳内大会ね。まあさ、どっちが好きかトーナメント戦したらいいんじゃない?顔とか性格とかビジュとかさ」

「あー、なるほどねぇ」

「てかさ、たいちゃんって最近好きになったんだよね?みっくんは、ずっと前から推しだったわけだから、好き歴が長いみっくんが優勝でよくね?」

 

 …

 

「え、え…どうしよう…わたし、わかっちゃった…」

「一位?」

「うん」

「なら、よかったな。」

 

 …

 

「うん。おめでとう…春翔はると

「だれだよ⁉︎春翔ってよ⁉︎」

「あ、動揺して間違えちゃった。おめでとう、晴也」

 

 …

 

「なんでオレがおめでとうなの?アドバイスがよかったから、オレが一位?なんてな」

「うん、そう」

 

 ⁉︎

 

「え、どういうこと⁉︎」

「わかったの。声も顔も仕草も雰囲気も優しさも、なにもかも一位なのって、晴也なんだって」

「え…じゃあ、オレは推しに勝ったの⁉︎」

「うん、ダンゴムシ大会一位だよ」

「その大会名、なんかヤダな」

「わがまま言わないの。で、受け取る?」

「なにを?」

「賞状」

 

 ⁉︎

 

「あるの?」

「うん…両手を出してください」

 

 両手を差し出すと、美月がオレの両手をギュッと握った。

 

 おお♡

 

 オレの賞状だから、なにしてもいいのか?

 

「なぁ、美月。オレ賞状もらうといっつもどうしてた?」

 

 …

 

「え…?いつも…賞状が折れないようにギュ〜ってしてた…よ…ね」

 

 

 オレは、優しく美月を抱きしめた。

 

 そして、

「ありがとう。オレも、ちょうちょランキングで美月が一位だよ」

 って伝えた。

 

「ちょうちょ?」

「うん、ちょうちょみたいにきれいだから」

「え、嬉しい。もう一回いって♡」

「ちょうちょの中で一番きれいだよ、美月」

「ちょ…ちょうちょだけにちょいまちよ!」

「なに?」

「なんで、わたしってちょうちょに紛れてるわけ?」

「え?だって…それは、しらん」

「なにそれー」

「でもさ、ひとつわかってることがある」

「なに?」

「オレが美月を大好きだってこと。あと、明日がテストだっていうこと。」

「あ…テスト、忘れてたね。」

「うん、忘れよう。今回は、忘れよう。」

「そうだね。でも、今日のことは忘れないよ♡」

「だな♡」

 

 

 ギュ〜♡

 

 こうして、テストそっちのけでイチャイチャするのでありました♡

 

 

 

 おしまい♡

 

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